ニューノーマル時代のお金に関するお悩みQ&A
コロナ禍で、働き方や暮らし方などに変化が求められている2021年。先が見えない時代だからこそ”お金の不安”に振り回されないように、最新のお金のハナシを学んでいきましょう! 今回は、お金に関するお悩みにアンサー。「貯金したいけれど、どうやって始めれば?」といったお悩みをズバッと解決していきます!
今回お悩みに答えてくれたのは、経済評論家の山崎元先生と、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝先生です。
Q. 具体的な貯金計画の内容が知りたい!
A. まず月の生活費×3〜6か月を貯める。旅行や結婚式など計画中の予定は積み立て貯金に。そのほかに将来に備えるお金を貯めよう(By 山崎先生)
「まず3〜6か月分くらいの生活費を貯めましょう。このお金は人生のピンチ以外では触らないこと。予定費(旅行や結婚式など)は計画的に別に貯めてから使うべきです。そのほかに老後も含めた将来に備えるお金は貯蓄をしつつiDeCoやNISAなどを使って運用しましょう」
例えば、手取り23万円・生活費19.5万円の場合で考えてみます。まずは月の生活費×6か月分(117万円)を貯めることに集中! 旅行や結婚式など計画中のものは、自動で積み立ててくれる定額貯金へ。それ以外の貯金は将来に備えて運用へまわすのが良いとのことです。イメージわきましたか?
Q. 生活基準に合わせた理想の貯金って?
A. まずは自分の年間の手取り額と支出を知ろう(By 井戸先生)
「お金を貯めるには、まず自分の家計収支を把握すること。給与明細を見て、毎月いくら社会保険料や税金が引かれているかを知ることも大事です。支出は項目を分けてチェックをすることで、お金の使い方の傾向が見えてムダ使いにも気がつきやすくなります」
生活にまつわるありとあらゆる支出を、家計簿アプリなどでまずチェック。意外と見落としがちな交通費やサブスク代なども忘れずに。自分の手取り額と支出額が分かったら、貯金にあてる金額を設定します。
「まずは6か月の生活費を貯めることを目標に、ひとり暮らしは月収の15%、実家暮らしは37%の貯蓄率で貯めましょう。ひとり暮らしの人は、家賃が割高な傾向があるので最大30%くらいに抑えて。実家暮らしの人は、将来生活が変わっても対応できるよう、浪費しないように注意しましょう」(井戸先生)
例えば手取り月23万円の場合、ひとり暮らしなら約3.5万円貯金、実家暮らしなら約8.5万円貯金、を目標にしましょう。理想の貯蓄額を数値化することで、貯金のモチベーションも上がるはず。
貯金は無理しない範囲でストレスフリーにやることが鉄則です。しっかりと目標を設定することで、効率よく貯金ができそうですよね。まずは自分の手取りと支出を確認することから始めてみましょう!
今回お話を伺ったのは…
経済評論家 山崎元さん/楽天証券経済研究所客員研究員。株式投資や資産運用を中心に多数の原稿執筆やテレビ出演。転職経験を活かした自己啓発についても発信中。著書に『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』¥980(文響社)などがある。
CanCam3月号「新しい生活のお金の使い方」より
構成/西村真樹 WEB構成/岩川菜奈 ※紹介している情報は2021年1月現在のものです。
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