Go To トラベルキャンペーンの後押しもあって、少しずつ最大限の気を配りながら旅行に出かける人も増えている昨今。「せっかくだから…」ということで、いつもよりちょっとランクを上げた旅館への旅行を考えている、という方も多いのではないでしょうか?
そんなとき気になるのが「ちょっと高級な旅館って、やっぱりお宿の方に心づけなどをお渡しするべきなの?」問題。温泉に特化した宿泊予約サービス『ゆこゆこ』編集長、上野彩子さんにうかがいました。
Q.旅館の人に「心づけ」はお渡ししたほうがいいでしょうか?
A.基本的には渡さなくてOKです!
旅館の料金を見ると「税・サ」などと書かれていますが、この「サ」が「サービス料」として最初から料金に含まれているので、基本的には渡さなくて問題ありません。これまで私自身プライベートでもたくさんの旅館に行ってきましたが、どんな老舗旅館でも、渡さなかったことで変な顔をされたことはありません。
もしどうしても渡さないと気になる、渡したほうが気持ちよく泊まれるのであれば、一部屋1000円くらいが目安でしょうか。どんなに高くても3000円程度で問題ありません。
▼でも、こんなときはお渡ししています
ただ、私や弊社スタッフの場合は、何か別途お願いすることがあればお渡しするようにしています。たとえば途中で病気になって薬を持ってきてもらった場合や、団体旅行でそもそもある程度お騒がせすることがわかっている場合、高齢の方と一緒で介助をお願いすることが多くなりそうなときなどは、別途お渡しする。そうではない場合はサービス料に含まれているので特にお渡ししなくてもよい認識で良いと思います。
Q.ちなみに…温泉旅館に行くとだいたいお茶やお菓子が置いてありますが、これは何か意図があるのでしょうか?
A.糖分&水分補給を兼ねたおもてなしです。
シンプルにおもてなしの意図もありますが「温泉に入る前に、血糖値をきちんと上げておかないと湯あたりしやすいため、それを防ぐ」という狙いがあって置かれています。そのため、旅館に着いてテーブルにお茶とお菓子があったら、まずは温泉に入る前にそのお菓子とお茶をいただいてから温泉に入りに行くのがベストです。
ついどうしても普段より高級なところに行く…となるとちょっと構えてしまいがちですが、意外とそこまで考えすぎる必要はなさそう。もし温泉旅館などへのお出かけを考えている場合はぜひ参考にしてくださいね。
構成/後藤香織