おうちできれいな写真を撮ってみたい♡プロが教える小物撮影のコツ

おうちできれいな写真を撮ってみたい♡プロが教える小物撮影のコツ


おうち時間が増えて、家にお花を飾ってみたり、美味しい料理やお菓子を作ってみたり…という機会が増えていますよね。そんなとき「なんとなくインスタに投稿しようと思って撮影したけど、なんかうまくいかなかった…」と手間取った経験はありませんか?

そんなあなたのために、今日はプロによる撮影のコツをご紹介。

アドビ株式会社と「with Flowers Project」が共同で開催したオンラインセミナーにて、プロフォトグラファー桐生彩希さんに教わった、おうちでお花を撮影するときのプロのテクニックをお届けします♪ もちろん、お花以外にも使えるワザ。早速チェックしていきましょう。

 

■いつもの写真が格段にプロ仕様!おすすめアイテム4つ


まずはプロがいつも写真撮影に使っているアイテムをご紹介。これがあるとグッとプロっぽい写真を撮れるようになるので、投資の価値アリ。

●LED照明


天井の照明で十分と思われるかもしれませんが、撮影すると緑っぽかったり、黄色くにごってしまったりすることがよくあります。きれいな白い光を適切な角度で当てるのをおすすめします。LED照明は、ネット通販で9,000円前後で購入できます。照明用のスタンド(2,000円前後)も合わせて購入を。

左)天井の照明のみ、右)LED照明を使用時

●レフ板


レフ版は、被写体に光を反射させ、影となる部分を明るくすることで、被写体の明暗差を調整するための板です。大型文具店などに売っているA3サイズのイラストボード2枚が比較的手に入りやすく使いやすいです。手に入らない場合は段ボールに白い紙を貼ったものでもOKです。撮影する被写体が大きいほど、大きなレフ板が必要になります。

●ディフューザー

光を拡散させる半透明のシートのこと。半透明のレジ袋や、トレーシングペーパーでも代用可能です。

●リメイクシート(壁紙)


テーブルに敷いて使用するシートです。木目調の柄などお好みのものを選びましょう。本物の木の板を下に敷いたり、壁に立てかけて背景にしたりしてもOK。よりリアリティが増します。

 

■お花撮影テクニック~出したい印象によって光を当てる角度を変えよう!


必要なものがそろったらいざ撮影! 今回は、写真のようなサイズの小さめの花束を撮影するときを想定した方法です。もう少しお花のサイズが大きくなる場合は、少し手法が変わってきますが、基本は同じです。

撮影時に最も重要なのが、被写体に光を当てる位置です。どの角度から光を当て、どこに影を落とすかによって写真の印象が変わってきます。

そこで出したい印象別に、光を当てる角度をみていきましょう。

●キラキラとした写真にしたいとき→「真後ろ」から光を当てる


キラキラとした写真が写せ、手前に影ができます。影をレフ版で明るくすると効果的です。

●立体感を出したいとき→「斜め45度」から光を当てる(★おすすめ!)


最もおすすめの角度です。立体感が出しやすいですし、背景が明るく、なおかつ花の広い範囲に光が当たって暗さが出にくいです。この撮り方を基本にしましょう。

●ものを明るく見せ、立体感を出したいとき→「斜め20度」から光を当てる

立体感を出しつつ、ものを明るく見せたいときはこのセッティングが写しやすいです。「斜め45度」と好みに合わせて使い分けましょう。

●シリアスな印象を出したいとき→「真横」から光を当てる


シリアスな印象で見せたいときは、横からの光で「光と影」を分けるように撮ると効果的。ちょっと特殊な写りになるので、「ものをきれいに見せる」ときは避けたほうが無難です。

また、ものを撮影するときにはおすすめしない角度もあるそうです。それは、「真上」と「正面」です。

●「真上」から光を当てると…

花の色がしっかりと見えているためきれいな写真に見えますが、立体感が乏しいです。
天井からの光だけで撮ると、このような写りになります。
スポットライトを当てたようにもの自体を目立たせるならよいですが、「きれいに見せる」撮り方としては避けたほうが良いです。

●「正面」から光を当てると…


スマホの照明や、カメラのストロボを使うときの写し方です。正面からの光は「色がよく分かる」というメリットがある反面、ノッペリとした平面的な描写になります。
また、背景が暗くなりやすいため、陰鬱な印象が出やすい点もデメリット。花の写真では避けたい撮り方といえます。

 

まとめ



花の撮影で最適なのは「斜め45度」。右上方向から光を当てて、45度の角度で見下ろして撮影すること。影が左手前に出るようにします。花の暗くなる部分は、レフ板で調整します。

シャープな写りになるので、ふんわりとやわらかく写したいときは、ディフューザーで光を拡散させてみてください。

アングルは、どの角度で撮ってもきれいに写せます。大事なのは光の空間を作ることです。

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SNSに投稿する写真のレベルが上がってきている今、照明を使ってきちんと撮影することで、きれいで見映えのよい写真が撮影できそうです。本格的に撮影したいという人は、ぜひトライしてみてくださいね。

【取材協力】「with Flowers Project」…2020年4月に株式会社STARMINE PLANNING 代表 長井が発起人となり、有志メンバーによってスタートしたプロジェクト。新型コロナウイルスによるフラワーロス(花の大量廃棄)の問題を解決すること、同時に花とともに暮らす生活を提案することを目指す。今後様々なアクションを通して、花の問題と暮らしの提案を行っていく。
https://with.flowers/

 

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