写真をおしゃれに撮りたい!ペット、料理、風景…プロに聞いた撮影のコツ

写真をおしゃれに撮りたい!プロに聞いた上手く撮るコツ


SNSにはおしゃれな写真で溢れていますよね。しかし自分が写真を撮ると「なんか違うな……」と悩むことも。

旅行でも食べ物でも日常でも、綺麗に思い出として残したいですよね。今回は、フォトクリエイトに所属するプロカメラマン・宮下敬一郎さんに伺った「初心者でも写真を上手に撮るコツ」をご紹介していきます!

撮る機会が多い「人物・風景・ペット・料理」のジャンルごとに見ていきます。おうち時間のふとした瞬間も「写真に撮る」ことを念頭に過ごすと、いつもよりメリハリが出るかも。早速チェックしていきましょう。

 

◆人物を撮るコツ


実は、何より一番大切なのは「被写体との関係性」です。こちらが楽しんでいるのが伝われば、相手もリラックスしてくれるし、笑顔も引き出しやすくなります。笑顔だけでなく、こちらからの要望も伝わりやすくなりますよ◎。

また実際には人と会うとき相手の目を見ますよね。写真も同じく目を見ることになるので、ピントは目に合わせるようにしましょう。ミラーレスやコンデジには「瞳フォーカス」などと言った機能が付いているので、カメラ任せでも目にピントが合いやすくなっています。また、最近の機種には、犬や猫の目にピントが合うものもあるので、そのような機能があるかどうかをチェックしてみてください。

あとはカメラの基本を勉強して、レンズの「絞り」の効果を学ぶと、ちょっとプロっぽい「被写体の後ろをフワッとぼかした写真」が撮れますよ。

 

◆ペットを撮るコツ


ついつい、上からペットを見下ろしたパターンでシャッターを切りがちですが、ペットと同じ目線までカメラを落として撮ってみることでかわいらしさが出せます。

オートフォーカスの「動体追尾機能」を使ったり、「スポーツモード」にすることで走ってくるワンちゃんにピントを合わせることが出来ます。うまくタイミングが合えば、空中に浮いているカットが撮れます。また、最近のミラーレス一眼などには犬や猫などペットの瞳にも自動的にピントを合わせてくれる、ペット瞳優先モードが付いている機種も増えてきましたので、カメラを選ぶときに参考にしてくださいね。

レンズの広角側を使ってグッと寄って撮ることで、少し顔がデフォルメされて可愛らしい感じになったり、逆に望遠で撮ると背景が整理されてペットだけが浮かび上がったような写真に。

また、ニャンコを撮るときには夕方から夜など、出来るだけ光量の少ない時間帯がオススメ。瞳孔が大きく開いてかわいらしく撮れます。その際には「ISO感度」を上げるとシャッタースピードが上がるので、手ブレや被写体ブレを防げますよ。

 

◆風景を撮るコツ


風景は漫然と目の前のモノを撮ってしまいがち。ですが、その中でも何を伝えたいのかをしっかりと考えて構図を作ることで、見る人にも伝わりやすい写真になります。

たとえば「海と青空」を撮るとき、それぞれを「バランスよく半々に…」と撮っていませんか? このとき海と青空のどちらをより強く伝えたいのかと考えてから構図を決めることで、中途半端さを減らすことができます。たとえば青空をメインにしたいなら青空の面積を多めに、海をメインにしたいなら海の面積を多めにしてみるなど。日頃、素敵だなと思う写真の構図を意識的にチェックしてみると「ここに着目して撮っているんだな」とわかります。

 

↑たとえばこの写真なら「空」が目に入ります。
↑この写真なら「海」が目に入ります。
↑そしてこの写真なら「船」「夕陽」が目に入ります。

写真の中に占める割合だけでなく、パッと見たときに目に飛び込んでくる構図にしよう、と少し考えるだけでも◎。今まで何となく撮っていたときとは、撮り方がずいぶん変わってくると思います。

 

◆料理(静物)を撮るコツ


こちらも風景と同じく、料理の中どこの部分を一番伝えたいか、見せたいかを考えます。たとえばショートケーキを撮るなら「イチゴ」など。イチゴが目立つような構図をあれこれ考えながら撮ると楽しいですよ。また背景に余計なものが映らないように、できるだけ整理することも大切です。

とはいえ、のんびり撮っていると温かいものが冷めたり、冷たいアイスなら溶けたり…ということもありますし、撮るときには気づけないことも多くあるので、「縦向きに撮る」「横向きに撮る」、「寄って撮る」「引いて撮る」など、いくつかのバリエーションを撮っておいて、あとでゆっくり選ぶのもおすすめ。お料理が美味しくなくなってしまっては本末転倒です。

 

iPhoneのカメラでも使えるワザから、手持ちのカメラを活かす機能までさまざまなコツを教えていただきました。ぜひこのコツを心がけながら、納得がいく写真を撮ってみてくださいね!(齋藤有紗)

取材協力/フォトクリエイト 所属カメラマン 宮下敬一郎氏

 

★背景が畳、ほぼスタバ…おしゃれなつもりがなんか違う「残念なインスタ」あるある

>CanCam.jp TOPにもどる