季節の変わり目に体調不良をうったえる人は多いですが、なんだか夏から秋にかけては熱が出る風邪を引くと言うよりも、身体全体がなんとなるダルく感じやすい気がしませんか?
そんな言語化しにくい身体のダルさには、自分で自分を見つめ直し、疲れをほぐしてあげる「セルフ慰労」が重要とマインドフルネスのプロ・長谷川洋介さんは教えてくれます。
ということで今回は、長谷川さんが教える、費用をかけなくても簡単にできるオススメのセルフ慰労を紹介します!
■夏から秋に体調の不調を感じ、落ち込む人は2人に1人
まずは「脳腸相関LABO.」が全国の30~40代の女性500名に調査した秋の不調についてのアンケート結果を見ておきましょう。
「あなたは、夏から秋で体調の不調を感じることや、落ち込むことがありますか」と伺ったところ、不調を感じることが「ある」が52.8%、「ない」が47.2%という結果でした。
Q.あなたは、夏から秋で体調の不調を感じることや、落ち込むことがありますか。(N=500)
- ある:52.8%
- ない:47.2%
2人に1人は秋に体調の不調を感じるようです。それでは、どんな不調を感じているのでしょうか?
Q.秋及び夏から秋にかけての期間に、体調の不調を感じることや、落ち込むことがある方に伺います。どのような症状がありますか。(N=295)
- 元気が出ず、常に疲労感を感じる:50.5%
- カラダが重ダルい:62.0%
- 胃腸の調子が悪い:20.7%
- 過眠:9.5%
- 過食:14.6%
- 気分が落ち込む:30.5%
- 気力がわかない:31.2%
- イライラする:21.4%
- 今まで楽しかったことが楽しめない:13.2%
- 集中できない:12.9%
- その他:4.1%
秋に不調を感じる人の具体的な症状については、半数以上が「元気が出ず、常に疲労感を感じる」や「カラダが重ダルい」と回答しました。
これに対して、マインドフルネスのプロ・長谷川さんのコメントがこちら。
「秋の始めは暑さから寒さへの気温の変化が起きます。太陽の日の出、日の入りの時間の変化も起きます。こういった気候の変化や、夏の冷房による暑さと寒さの体の適応による疲労、夏に食べた冷たい食事による胃腸の疲れが、心身の不調の原因へとなっていきます。これらの要因から、秋に不調を感じる人が多かったのではないかと思います」
暑さから寒さへの気温の変化に対応できないこと、そして夏に食べた冷たい食事による胃腸の疲れが秋にどっとやってくるということでした。さて、そんな秋の不調に効く「セルフ慰労」の方法とは……?
■できるだけ費用をかけず簡単にできる「セルフ慰労」3つ
「セルフ慰労」に使うものは「お腹の『の』の字マッサージ」、「腹巻」、「紅茶」の3つです。
◆お腹の「の」の字マッサージ
- 方法:寝る前にお腹に手を当てて、手の温かさを感じながら「の」の字にやさしくマッサージをする。
- ポイント:身体の声を聞きながら、手の感覚とお腹の感覚を意識して行いましょう。
◆腹巻
- 方法:自分にあった腹巻をしてお腹を温かく保つ。
- ポイント:時折、日常生活の中でお腹が温かく保たれていることを感じ取ってあげましょう。
◆紅茶
- 方法:デジタルオフをしてお茶をゆっくりと味わう。
- ポイント:ゆっくりとお茶を飲む時間をとることもリラックスにつながります。最近は脳腸相関に着目した紅茶も発売されていますので、そういった観点で選んでみるのも良いかもしれません。
「セルフ慰労」について、長谷川さんからのコメントはこちら。
「自分で自分を見つめ直し、疲れをほぐしてあげることはすごく重要です。そのときに意識してほしいのが脳と腸。ストレスを感じるとお腹が痛くなるように、脳と腸は互いに相関関係にあります。このサイクルを整えることが、秋に疲れた心と体を癒すための第一歩です」
身体の不調の原因は腸の疲れと教えてもらいましたが、腸の回復だけではなく脳と腸の2つを整えることが重要なようでした!
また、今回のアンケート結果から、疲労を感じた時の対策として70%が「自分にご褒美を買いたい」と回答したほか、「ちょっとしたご褒美で日々のモチベーションが上がる」と答えた女性が90%と、多くの女性たちが自分で自分にご褒美をあげる「セルフ慰労」をしたいと考えていることも明らかになりました。
お腹の「の」の字、「腹巻」、「紅茶」といったセルフ慰労も簡単にできそうですが、落ち込んでいた気分を上げるためのちょっとした自分へのご褒美もすぐに行動に移せそうですよね。ちょっと身体がダルいかもと感じたら、すぐにセルフ慰労を試して、季節の変わり目を乗り越えましょう! (かすみ まりな)
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