オリジナリティあふれる作風が人気のウェス・アンダーソン監督最新作『グランド・ブダペスト・ホテル(原題:The Grand Budapest Hotel)』。
この映画の予告編を映画館で見たとき、あらすじもよく知らないのに「ぜったい見に行く!」と決意しました。それくらい、カメラワークもセットも衣装も、おしゃれでかわいかったんです。
それもそのはず、衣装協力はあのフェンディ。アカデミー賞も受賞した映画衣装デザイナー、ミレーナ・カノネロと協力し、全体のスケッチ制作に関与。上の写真のマダム D(ディルダ・スウィントン)のまとうブラックミンクの襟、ラグジュアリーなイタリア製シルクベルベットケープの手描きディテール等はフェンディによるものなんです。
このヘンケル警部(エドワード・ノートン)が着ているグレーのアストラカンファーミリタリーコートもそうです。これらの衣装その他は、すべて由緒あるフェンディのファー工房で作られていて、20世紀末という映画の設定を見事に再現しています。
グランド・ブダペスト・ホテルの“伝説のコンシェルジュ”が突然巻き込まれた冒険ミステリー。あらすじも面白そうな上に、そんな映像や衣装もじっくり楽しめそうで、公開が待ち遠しいですね!(安念美和子)
『グランド・ブダペスト・ホテル』
6月全国公開予定
第64回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
銀熊賞/審査員グランプリ受賞
http://www.foxmovies.jp/gbh/
【あわせて読みたい】
※伝説の漫画家・江口寿史が描いた14歳のCanCamモデルとは?
※アンディ・ウォーホル展いよいよ開催!グッズのかわいさも大興奮
※東出昌大「美術展はひとりで」オルセー美術館展のナビゲーターに就任!
※フェンディが世界初!無人ロボット撮影のショー動画をライブ配信