ミュージカル『テニスの王子様 2ndシーズン』をはじめ、舞台『弱虫ペダルインターハイ篇 The Second Order』、舞台『刀剣乱舞』、TVドラマ&舞台『私のホストちゃん』シリーズに出演。
舞台『もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ 剣豪将軍義輝』では、主演を務めるなど、数々の人気舞台を中心に活躍中の染谷俊之(そめや・としゆき)さん。
7月29日からは上演される「TRUMP」シリーズ最新作の舞台『グランギニョル』でも、主演として、吸血種の統治機関≪血盟議会≫の若手議員、ダリ・デリコ役を演じます。
女性顔負けの美しい容姿の染谷さん。最新写真集『染谷俊之写真集9/0』(KADOKAWA/2017年8月26日発売)ではリラックスした表情を、また『月刊 染谷俊之×小林裕和』では、“ロック”をテーマに普段見せたことのない姿を披露。今回、そんな染谷さんの裏に隠された意外(?)なプライベートを根掘り葉掘り聞いてみました!
┃部屋はキレイだけど食生活は…。染谷俊之の私生活を探る
●まずはプライベートについてお聞きしていきたいのですが、勝手に、染谷さんはいつもきちんとされているというイメージがあるのですが、今一人暮らしですよね?
染谷俊之さん(以下、染谷) 一人暮らしを始めて3年ぐらいです。いつもけっこうキレイに片付いてます。バタバタ忙しくなると部屋がどんどん汚れていくんですけど、それは“心の表れ”だと思ってます(笑)。だから意識して部屋を片付けるようにしています。自炊はまったくしないので、キッチンは片づけなくてもキレイなままですね。
●お湯を沸かしたり、電子レンジを使ったりはしますよね。
染谷 この前、お湯を沸かすために初めてガス使いました。電子レンジを使い始めたのもつい最近ですね。
●自宅ではあまり食事をされないのですか?
染谷 あまり食べないですね。ファミレスとかラーメン屋に行っちゃったりします。部屋はキレイですけど、食生活はめちゃくちゃです(笑)。
●では、家に帰ってまず最初にすることは?
染谷 服を着替えて、揺れる椅子……ロッキングチェアを買ったので、そこに座って揺られています(笑)。
●なんだか揺られている姿が想像つきます(笑)。お休みの日はどのように過ごすタイプですか?
染谷 この前のお休みは、前日に予約をとって、一人で温泉旅行に行きました。最高でしたよ! 草津に行ったり、湯河原に行ったり……温泉が好きなんです。しかも一人で一泊。もちろん誰かと行っても楽しめるんですけど、ひとりでいるのも好きなので、好きな時にお風呂に入って、好きな時にご飯を食べて、好きな時にまたお風呂に入る……という自由な時間が本当に最高でした(笑)。
●休みの日には、都会から離れたところでのんびりしたくなりますか?
染谷 そうですね。行き慣れたところよりも、知らないところに行って、非日常を味わいたいという願望がすごくあるんです。台湾に行った時もすごく刺激を受けたので、海外もひとりで行ってみたいです。4日間ぐらい空いたら行きたいなと思ってます。
●少し意外でしたけど、フットワークが軽い方なんですね。
染谷 めっちゃ重いのかなと思われるかもしれないですけど(笑)、軽いんですよ。思い立ったらパッとやっちゃいます。小さい頃からそういうタイプでした。
┃大学で目指したのは教職の道。「芸能界は向いていないと思った」
●この業界に入る時も、同じような感じで?
染谷 事務所に入った時は、大学に通っていて学校の先生を目指していました。だから、事務所に入っても「ちょっとやってみようかな」くらいの気持ちで、いずれは中学の先生になりたいと考えていたんです。先生になりたかったのは、もともと学校の雰囲気とか、学校という場所が好きで、学校に携わる職業に就きたいなと思って、その道に進もうと考えたんです。
●結局、役者の道を選んだわけですが、これまでに先生役をやったことはありますか?
染谷 先生役は一回だけ。しかもそこまでしっかりというわけでなく、ワンシーンで生徒と戯れる……という感じだったので、本格的な先生役がきたら面白いだろうなって思ってます。もし先生になれていたら……新年度のクラス発表で、生徒に「染谷先生だ! やった!」って喜ばれるような先生になりたかったなぁ(笑)。面白い授業で、生徒との距離も近いけど、やる時はやる。それと僕はバレー部だったので、バレー部の顧問もやりたかった!
●なかなかアクティブで積極的な先生ですね。
染谷 はい(笑)。そして、卒業式には生徒みんなが泣く……みたいな。
●染谷さん、本当に先生になりたかったんですね。
染谷 本当になりたかったんです(笑)。代々木アニメーション学院で一日講師をさせていただいたことがあるんです。これから夢に向かって頑張ろうとしている方々に、僕が教えるほどでもないんですけど、自分が役を演じているときに気を付けることなどをお話させていただいて、先生になった気分で楽しかったです。
●少し夢が叶った瞬間だったのですね。先生になるのを夢見ていたので、役者を仕事にするとはまったく想像していなかったのですよね。
染谷 まったく! 全然していなかったです。実は中学生の時、友だちが勝手に送った僕の資料が通って、高校の頃に少しだけ養成所に入ってたことがあったんです。でも1年ぐらいで辞めてしまったんですけどね。その時、僕に芸能界は向いてないと思いました。人前でお芝居をするのが恥ずかしいし、写真を撮られるのも苦手だし。当時、プリクラを撮るのもすごく嫌いで、友だちにも「俺は撮れない」って断ってました(笑)。
●友だちとのプリクラですら?
染谷 はい(笑)。集合写真でも下を向いたり、後ろに下がったりするタイプ。だからまさか、今のような生活をするなんて想像もしていませんでした。緊張して人前で何もできないから高校の頃に辞めてしまったんですけど、今の事務所に入る機会が巡ってきて、「もう一回やってみようかな」という軽い気持ちで始めて、今に至るという感じです。
●自分には向いていないと辞めたのに、再び芸能界に足を踏み入れて、今までやってこれたのは何か理由があるのですか?
染谷 大学で事務所に入った後、最初はエキストラとしてコツコツ役者をやっていたんです。でも僕、負けず嫌いなところがあって、エキストラの扱いってなんて言えばいいか……
●言い方は悪いかもしれませんが、“雑”?
染谷 そうですね(笑)。たとえば、すごく寒い時期でも、当たり前ですけど、電気ストーブはメインキャストさんの方にあったりして、エキストラにはベンチコートすらないし、現地集合して現地解散。それが内心悔しくて。それで役者に本腰を入れていったら仕事になっていました(笑)。
●ところで、大学では韓国語を専攻されていたそうですね。
染谷 外国語を取らないといけなくて何にしようかと思った時、韓国の留学生と仲良くなって、外国人と接するのはそれが初めてだったんです。韓国の方ってすごく心がオープンなんですよ。それがいいなと思って、仲良くなった韓国の子とコミュニケーションを取るためにせっかくだから韓国語を取ってみようと思いました。
●韓国ドラマや映画を観たりもしてました?
染谷 授業で韓国ドラマや映画を観た時に「面白い!」と思って、徐々にハマっていきましたね。たくさん観てますけど、『宮(クン)』とか『朱蒙(チュモン)』をよく観てました。面白かったですね。音楽は、BIGBANGが日本デビューする前から聴いてたので知ってましたよ。韓国に行った時、すっごくかっこいいグループがいるなと思ったら、それがBIGBANGで。韓国の友だちから「今韓国で超人気なんだよ」と教えてもらったんです。でも最近は全然聴けてないですね。