7月16日(土)より公開中の映画『ファインディング・ドリー』で、泳ぐのが苦手なジンベエザメの女の子デスティニーの日本語吹替版キャストを務める、中村アンさんにインタビューを行い、初めて挑戦した声優についてや映画にちなんだ質問などに答えていただきました。インタビューは前編と後編にてお届けします。前編では、本作の見どころや声優初挑戦について、そして中村さんにとって家族とは?をお届けしましたが、後編は、初めてのアフレコ作業や今だから話せる秘密です。
Woman Insight(以下、WI) デスティニーを中村さんだと気が付かない人が多いと思いますが、ご自身ではいかがですか?
中村アン(以下、中村) 「言われないとわからない」って言われるのが私にとって褒め言葉です(笑)。私「声に特徴があるね」って言われるんです。テレビ番組でも、声だけで『あ! アンが出ている』って思う人が多いんです。なので、「言わないとわからない」と言われると嬉しいです。あまり自分の声が好きじゃないので、自信にもなりますし、嬉しいですね。でも、前向きにまっすぐなデスティニーを、演じるのに必死だったんです(笑)。でも必死感が出ないように頑張りました。
WI デスティニーは「クジラ語」を話しますが、イントネーションの指導などあったのでしょうか?
中村 動画サイトとかで実際のクジラの声を聞いたり、歌うように話すのでオペラを聞いたりしました。あとは監督が教えてくださいました。英語のレッスンみたいに耳で聞いてマネるという感じでした。なかなか、難しかったですが、“デスティニーが好き”という気持ちで頑張ることができました。
WI アフレコには、表情に合わせて声を作るほかに、口元と違和感がないように、声を当てるという作業がありますよね。
中村 オリジナルのデスティニーはすごくテンションが高くって、早口なんです。普段の私はフラットなんですね、だから“起伏をつける”という作業が難しかったです。また早口すぎると口の動きの方が残ってしまうので本当にタイミングを計るのが大変でした。