勉強する時間がない…それホント?今日からできる「24時間をムダにしないスキマ勉強法」

これまでムダになっていた時間を「勉強時間」に大改造!

たとえ30分でも、毎日勉強する習慣をつくれたとしたなら…1ヶ月で15時間、1年なら180時間もの勉強時間がつくれる計算になります。みなさんも、与えられた24時間をフル活用し、これまでムダになっていた時間を勉強時間に「大改造」してみませんか?

ここでは、偏差値30台の高校時代から東大に合格し、TOEIC950点超を含む8つの資格を独学で取得するなど、勉強において多くの結果を出している石黒由華さんの書籍『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)より、「だれでも、どんなに時間がなくても結果の出る勉強法」のノウハウをお届け。
今回は、かんたんに楽しみながらできる「スキマ勉強法」をご紹介します。

①朝時間、昼休み、退社後、休日…あらゆる空き時間を「カフェ」での勉強に使う

東大教授にとってもカフェは秘密のスポット

まとまった勉強時間を確保するために、一番に試していただきたいのが、出社前の朝の時間、昼休みのランチ後の時間、退社後や休日の時間など、まとまった空き時間に「必ずカフェに行って勉強する」というシンプルな習慣をつくることです。

学問の頂点に立つ東大の教授たちでさえも、時間が空いたときは、大学周辺のカフェに立ち寄り、授業や論文の準備をしているといいます。

【カフェ勉強のメリット】

・「適度な雑音」により集中力が高まる
・気持ちが切り替わる
・誘惑が少ない
・気分良く勉強できる
・食事やドリンクが提供される
・店舗数が多く、営業時間も長い

適度な雑音である「環境音」には集中力を高める効果があるという研究結果もあり、自宅や図書館などの音がなくて静かな場所よりも、カフェのように少し雑音のある環境のほうが集中しやすく、勉強もはかどりやすいのです。

「自宅や職場に近い」「店内がうるさすぎない」「営業時間が長い」「座席数が多く、満席になりづらい」「テーブルが広く、椅子の座り心地がいい」など、勉強しやすいカフェを見つけたら、メモやGoogleマップに保存するなど、カフェマップを作っておくのがおすすめ。さらに「夜遅くまで勉強する用」「休日が空いているので休日用」など、用途がわかれているとばっちり。
また、大学付近のカフェは、自然と勉強をしている人も多く、自然と勉強モードに入りやすくて◎。ただし、くれぐれも長時間居座りすぎにはご注意を!

②電車、病院、ジム…外出時のスキマ時間をフル活用

外出時間には「読む」「覚える」勉強を

通勤電車の移動時間、病院や約束の待ち時間、ジムで走っている時間……外出の時間も、工夫次第で絶好の勉強時間に変えられます。自宅とは違い、遊ぶ誘惑のないこれらのスキマ時間は、勉強に集中するチャンスです。覚えたい参考書、解きながら読める一問一答の問題集、要点や間違いやすいポイントをまとめたノートなど、「スキマ時間に読みたい教材」をあらかじめカバンに入れておきましょう。

「ひと駅の間に何を勉強する?」通勤電車をゲーム的勉強空間に

外出時のスキマ時間学習の代表格「通勤電車」の隠れた魅力は、駅をタイマー代わりに使えるところです。到着までに経由する1駅1駅がタイマー代わりになり、時間を意識して勉強できるので、自然と集中力を高められます。

このようなメリットを利用し、1駅ごとの勉強量を、ゲーム感覚でこなしたり、停車駅を時間管理に活用したりするのがおすすめ。

【通勤電車での勉強例】

・「○○駅到着までに章の半分を読み終えよう」
・「1駅で○ページ読もう」
・「○○駅までは英語を勉強し、○○駅からはプログラミングの勉強をしよう」

「スマホ勉強」ならあらゆる学びがスムーズに

スマホはスキマ時間の勉強に欠かせない最強の武器。勉強に役立つアプリを入れておけば、スマホひとつでいつでもどこでも勉強できます。

LINEやネットサーフィン、ゲームなど「スマホいじり」が習慣になっている方は、やることを勉強に変えるだけで、グッと有益な時間に。短時間でできる英語学習アプリ、Kindleで読書のほか、さまざまな学習アプリがあるので、学びたいものに合わせて調べてみましょう。

③「ながら勉強」で自宅での勉強時間がみるみる増える

食事時間やくつろぎ時間にも「とりあえず本を開いてみる」

誘惑だらけの自宅では、なかなか机に向かおうという気にはなれないもの。そこでおすすめしたいのが、家事や食事、テレビ視聴など、ほかのことをしながら同時に勉強もする「ながら勉強」です。

◆「最初は適当でもいい」と割り切る
まずは、机やソファの上に「とりあえず本を開いてみる」ことから始めてみましょう。ソファに寝転がったり、間食やお酒を楽しんだり、テレビをつけたりしながら、そのままの状態で教材をパラパラとめくり、気になるところを読んだり、問題を解いたりするようにします。

◆家にある誘惑をすべて断ち切らなくてもいい
リビングの机に教材やまとめノートを置いておき、最初はテレビのCMの時間に勉強することから始め、徐々にやる気を高めていくのでかまいません。次第にやる気が湧いてきたら、テレビを消し、本格的に勉強し始めるようにすればいいのです。

「少しずつ」始めることで、無理なく勉強モードに入れるようになり、最もストレスの大きい「勉強のスタート」をどんなときでも切りやすくなります。徐々に集中力を高めていくことで、無理に嫌々勉強するよりも、学習効率が上がりやすくなります。


さらに詳しい勉強法が知りたい! という方は、ぜひ書籍もあわせてチェックしてみてくださいね。

【書籍情報】

『夢を先送りしない勉強法』/技術評論社出版/¥1,760
石黒 由華(いしぐろ ゆか)
東京大学卒業。学生時代から20年以上勉強法を研究し、「だれでも、どんなに時間がなくても結果の出る勉強法」を考案。
高校時代は、学級崩壊しているクラスで「偏差値30台」だったところから、独自の勉強法を確立し、早慶上智、さらに東大に逆転合格。大学では教育学を学ぶ傍ら、大学受験雑誌のライター、全国模試の採点アルバイトを経験し、「結果の出る勉強法」をさらに深く研究。天才・秀才たちの集まる東大を「トップクラスの成績」で卒業。卒業後は、約500倍の倍率を突破し、マスコミ企業に就職。
その後も、限られた時間の中で仕事と勉強を両立、英語・IT・会計など8つの資格を「独学」で取得し、昇進やキャリアアップを果たす。中でも、英語では「TOEIC950点超」を取得したほか、留学経験ゼロで自己紹介もできなかったところから「Google社員レベル」と評価されるほどペラペラに話せるまでにレベルアップ。
結婚・出産後も、なかなか寝てくれない0歳児の子育てで自分の時間がほとんど作れない中で、「約半年で」東大大学院に合格。
趣味は、旅行、美術鑑賞、美容。世界遺産検定、美術検定、化粧品検定などを取得。大好きな趣味を楽しみ、充実したプライベートを過ごす。
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