ずっと日本で暮らしていても、読めない日本語って意外とたくさんありますよね。たとえば「卅」「乙張り」「冶金」などは、なんとなく読めそうな気がしても、いざ読もうとすると「……?」となってしまう人が多いのではないかと思います。
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」クイズから、本日のお題はこちら!
「已己巳己」。
こちらの日本語、読み方は「ここここ」でも「みみみみ」でもありません。しかも、一見全て同じ漢字に見えますが、じつは「已・己・巳」という3つの漢字の組み合わせで成り立っている四字熟語なんです。
さて、こちらの日本語はいったいなんと読むのでしょうか?
■ここでヒント♪
今回はちょっと難問かもしれません。少しでもヒントを得るために、まずは言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「已己巳己」の意味は次のとおりです。
(已・己・巳と、それぞれの字形が似ているところから)互いに似ているものをたとえていう語。
「已・己・巳」の3文字は、意味としてはとくに共通点はありません。でも、形はとてもよく似ていますよね。このことから昔の日本では、互いによく似ているものを「已己巳己」という言葉で例えるようになりました。
さて、そんな「已己巳己」の読み方は……? さっそく正解を見てみましょう。
■正解は、こちら!
「已己巳己」の読み方、正解は「いこみき」でした!(「いこしき」と読むこともあります)
1文字目の「已(い)」は、「やむ、やめる」という意味。
2・4文字目の「己(こ・き)」は、自己の己で、「おのれ、自分」という意味。
そして3文字目の「巳(み)」は、十二支でもおなじみの「へび」という意味です。
字が似ているというだけで四字熟語になってしまう漢字があるなんて、改めて日本語って面白いですね。
CanCam.jpでは、毎朝6時に日本語クイズを更新中♪ 他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。
(豊島オリカ)