結婚って、しなきゃだめ?|男女1,000人に「結婚と離婚」について聞いてみた。

結婚って、しなきゃだめ?|男女1,000人に聞いた、現代の結婚と離婚に対する認識

人生の大きな岐路とも言われる結婚。とはいえ、今の時代“結婚=幸せ””家庭を持ってこそ一人前”という価値観は崩れつつありますよね。同性婚や夫婦別姓など、結婚に関するトピックも話題になっている現代。性別や年齢の違いで希望や認識の違いはあるのでしょうか。

そこで今回は、BIGLOBEが18歳~69歳の男女1,000人に対して行った「結婚・離婚に関する調査」の結果をご紹介します。

「将来結婚したい」若年層は6割

全国の18歳から29歳まで(若年層)の男女600人の内、未婚の男女529人に、「将来、結婚したいか」を質問したところ、「あてはまる」(29.5%)、「ややあてはまる」(29.5%)をあわせ若年層の6割が「将来、結婚したい」という結果になりました。また、「あてはまる」と回答した割合は10代(男性44.9%、女性38%)に比べ、20代(男性25.6%、女性28.1%)で減少が見られました。

仕事を始め自身のキャリアを深く考えるようになる20代。また、10代の頃より長く生きた分恋愛経験を重ねる、もしくは恋愛意外に楽しみを見出すなども相まって、より現実的に結婚を考えるようになるのかもしれませんね。

結婚することが前提の空気、どう思う?

結婚に対する価値観が変わり始めたとはいえ、適齢期になると「ご結婚は?」「いい人いないの?」と聞かれることが増えるなど、まだまだ単身者にとって生きづらい世の中。そんな「結婚が前提の空気」について、どう思っているのでしょうか。 

18歳~69歳の男女1,000人(10代~20代600人、30代以上400人)に「結婚することが前提にある社会の空気に疑問がある」かどうか質問したところ、10代、20代は「あてはまる」(22.2%)、「ややあてはまる」(39.3%)という結果に。これらを合わせた若年層の6割強が、「結婚することが前提にある社会の空気に疑問がある」と思っていることが明らかとなりました。また、男女別では、女性の方が多い結果が出ています。

なお、年代別では、10代~30代は「あてはまる」、「ややあてはまる」をあわせ6割強となりましたが、50代~60代は「あまりあてはまらない」、「あてはまらない」と回答した人の方が多い結果となりました。

「結婚を継続する自信がない」10代~30代の5割超

結婚のことを「ゴールイン」と言うこともあるけれど、実際問題、結婚してからが本番。お互いが気持ちよく生活できなければ、結婚生活はうまくいかず、かえって一人で暮らしていた方が幸せな場合もあります。

「結婚を継続する自信がない」かどうか質問したところ、10代は「あてはまる」(24%)、「ややあてはまる」(32%)、20代は「あてはまる」(23.8%)、「ややあてはまる」(30.2%)という結果に。「あてはまる」、「ややあてはまる」をあわせ「結婚を継続する自信がない」という人は10代~30代で5割を超えました。

10代の75%が「同性婚は認められるべき」と回答

話題になっているトピックの一つ、同性婚。「同性婚は認められるべきか」を質問すると、10代は「あてはまる」(47%)、「ややあてはまる」(28%)をあわせ75%と、年代別で最も多い結果となりました。また、20代では「あてはまる」(27%)、「ややあてはまる」(35.6%)をあわせ62.6%となり、10代~50代で「あてはまる」、「ややあてはまる」と回答した人が半数を超える結果となりました。

全体的には、若い世代ほど同性婚に賛成する傾向があることがわかります

選択的夫婦別姓

さらに、「選択的夫婦別姓をどう思うか」を質問したところ、10代は「賛成」(49%)、「やや賛成」(29%)、20代は「賛成」(34.6%)、「やや賛成」(41.6%)という結果に。「賛成」、「やや賛成」と回答した人は10代、20代では約8割にのぼりました。年代が上がるにつれ「賛成」、「やや賛成」と回答した割合が減り、60代で7割弱となりました。

選択的夫婦別姓に関しては、同性婚以上に年代による傾向が顕著に出ていることがわかります。

離婚してもいいと思う10代~30代は5割超

「離婚をしてもいいと思う」かどうかを質問したところ、10代は「あてはまる」(27%)、「ややあてはまる」(29%)、20代は「あてはまる」(20.6%)、「ややあてはまる」(39.2%)という結果に。「あてはまる」、「ややあてはまる」をあわせ「離婚をしてもいいと思う」という人は10代~30代は5割を超え、離婚に対する抵抗感が若年層は相対的に低いことが浮き彫りとなりました。

離婚した後「バツイチ」「バツニ」など言われることがありますが、離婚に対してのネガティブなイメージが消えて行けば、こういった言葉も変わっていくのかもしれませんね。

どんな理由なら離婚をする?

18歳から29歳まで(若年層)の男女600人に、「どのような理由なら離婚をすると思うか(複数回答)」を質問すると、男女で差がみられました。例えば、「暴力をふるう」、「浮気」、「モラハラ」、「金銭感覚が合わない」、「家族・親族と折り合いが悪い」といった項目で、女性の方が割合が高く、男性と大きな差があるようです。特に、「暴力をふるう」では18ポイント、「浮気」では16.6ポイント、「モラハラ」では23.3ポイントの差が開いていることがわかりました。

逆に、男性のほうが割合が高かったのは、「自由が欲しい」と「相手に飽きた」という項目でした。

離婚に関しての不安は?

 

また、「離婚に関して不安だと思うこと(複数回答)」を質問すると、女性は「離婚後の生活費」(52%)、「子どもの養育」(50%)が半数を超える結果に。さらに「苗字を戻すなどの手続き」、「キャリアの再構築」などの項目でも女性の方が割合が高く、男性と大きな差がみられました。一方、「不安に思うことはない」については、女性が17%に対し、男性は31.3%という結果になりました。

女性は男性よりも離婚のきっかけとなる出来事を感じやすい一方で、離婚に対する不安も大きい模様。特にキャリアや苗字の変更などは、社会構造を変えれば解決する問題でもあります。結婚をしない選択もアリだけど、もし「結婚したら簡単に後戻りができない」と思ってしまい、本当は結婚したいのに踏み出すことができないのであれば、それはそれで問題。結婚をする・しない、そして離婚をする・しないの選択が、自由自在にできる世の中になると良いですね。(平田真碧)

情報提供元/ビッグローブ株式会社