「〇〇チャン、お早う!」…実は思いやりのかたまりだった!?「おじさん構文」の特徴あるあるTOP10

「〇〇チャン、お早う!」|実は思いやりの塊だった!?おじさん構文の特徴あるあるTOP10

今やZ世代の中で知らない人はいないであろう“おじさん構文”。おじさん構文とは、おじさん世代がメッセージアプリや、メールなどで活用する絵文字の使い方や特徴的な言い回しのこと。おそらく使い手自身はウケを狙ってやっているわけではないだろうに、なぜこんなにもおじさん構文とZ世代の文は違うのでしょうか。

今回は、日本語入力&きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」を提供するバイドゥ株式会社がZ世代597名を対象に行った、「気になるおじさん構文の特徴TOP10」調査の結果をご紹介します。

気になるおじさん構文の特徴TOP10

第10位 多すぎる改行

「多いな〜WWWWWWWWW」「1回の文が長いから」「自分の叔父さんがよく使ってる」との声が。メールや手紙でのやりとりに慣れているおじさん世代にとっては文章が長くなりがち。本題のみを相手に伝えるのではなく、挨拶から始まり近況だったり、締めの言葉なども合わせて添えられているので自然と改行も増えてしまいそうですね。チャットのようにテンポ良く相手とのやりとりを行うZ世代にとっては少し馴染みのない光景のようです。

第9位 聞かれてないけど自分の近況報告

「おじいちゃんがそのタイプ」「お父さんがそう」と、Z世代の家族にも多いパターンのようです!相手と仲良くなりたい時は、まずは自分から心を開く必要があります。おじさん世代もきっと相手との距離を縮めるきっかけになればと思い、自身の近況をネタにして報告しているのではないでしょうか。共通の話題を見つけられると、一方通行ではなく会話が続きそうですね。

第8位 返信がこなくてもメッセージを連投

「聞こえてるー?とか聞いてくる」とのコメントがよせられました。相手から返事が来ないことに対して、嫌われたのではないか、変なことを言ってしまったのでは無いかと不安に思う気持ちから追い打ちでメッセージを送ってしまう方が多いようです!心配が故の行動なのかもしれません。

第7位 イマドキの若者言葉やヤンチャ系の言葉を使

「ヤンチャ系の言葉を使いたがる」「頑張って使ってる感じがめっちゃ変」「”り”(=了解)をよく使う」「親戚のおじさん達みんなこんな感じ」 との声が集まりました。近年はコロナ禍の影響もあり、対面でのコミュニーケーションより、テキストコミュニケーションの機会が増えたのではないでしょうか。伝えたいことを文章だけで伝えるのは難しく、特に年齢の離れた相手とのやりとりにはお互い気を遣いますよね。堅い表現にならないようユーモアを取り入れようと、知っている若者言葉を活用してコミュニケーションを図ろうと努力しているのかもしれませんね。

第6位 句読点「、」が異様に多い

「ひらがなばかり使っているから?」「色々と区切りたいんじゃない?」「絵文字使わないから」「叔父さんがよく『、』などをつけている」との声が。ガラケーで長文を送ることに慣れているおじさん世代からすると、文章を読みやすくしようという相手への気遣いから句読点を多く活用しているのかもしれません。Z世代は短い文章を複数に分けて送ったり、スタンプ1つなどで伝えたいことを表現したりするので、そもそも句読点を活用する機会が少ないのかもしれませんね。

第5位 名前は「ちゃん」「チャン」付け表記

「呼び方を理解していなさそう」「相手の名前を呼ぶときは「ちゃん」をつけて呼ぶ」「なんか過保護」「慣れてないから(?)」「叔父さんと絡んでる(とこうなる)」とのコメントが集まりました。人間関係において相手の呼び方は重要です。本来であれば徐々に距離を縮めていきたいところですが、親しみの気持ちを込めておじさん世代は“さん付け”を飛ばしていきなり“ちゃん付け”に落ち着いてしまう傾向があるのかも!? 相手と人間関係構築中だと思っているZ世代からすると、少し戸惑ってしまうのかもしれないですね。

第4位 親しくないのにメッセージになるといきなりタメ口

「大体の人はそうだから?」「体験したことがある」「ネットやってると大概こうなる」「慣れてないのに馴れ馴れしい」との声が。Z世代とフランクにコミュニケーションをとりたい気持ちがメッセージに現れているのかもしれません。気持ちが先走ってしまい、相手との距離感が上手く測れないことも時にはありますよね!お互いに心を通わせられるように工夫できると良さそうです。

第3位 1度に送る文章が長い

「言いたいことを全部まとめて言ってくる笑」「たぶんずっと通知が来ると迷惑だと思っている」「最近の言葉の略し方を知らない」「読みにくい」「お母さんや親戚の人がそうなる」「うちの父もそうだからww」との声が集まりました。ガラケー時代の名残りもあるようで、伝えたいことを一度にまとめて送ってくる傾向があるようです。Z世代はスマホの操作に慣れている為、メッセージを送る時は短い文章で複数に分けて送ることが多く、おじさん世代とZ世代でジェネレーションギャップが生じてしまっているようです。

第2位 文章中にカタカナを乱用

「最後をカタカナにする使い方がちょっと古い」「本人は優しく接している感じ」「いつもありそうな話し言葉で返してくる」「メールとかが毎回そう」「くどく柔らかい表現にしようとしてくる」「お父さんが使ってんのよ」「塾の先生が使ってる」との声が。どうやらおじさん世代が若かった時に、カタカナ語尾が流行っていたようです!絵文字ができる前は文章だけでのやりとりだった為、語尾をカタカナに変えて感情を表現していたのかもしれません。今のZ世代にとっての絵文字やスタンプのような役割を果たしてくれていた表現だと思うとちょっとクセのあるカタカナ語尾も納得ですね。

第1位 絵文字・顔文字・記号を多用

「最近は、絵文字よりもスタンプを使う方が多い」「感情の表し方が独特」「頑張って今どきに合わせてる感があるww」「慣れてなさそうな感じ」「お父さんが良くしてる」「ガラケーの名残?」とのコメントがよせられました。おじさん世代が若者だった頃に、絵文字が取り入れられ始め、当時は画期的とも言える絵文字を多用することが若者の間で流行っていたようです。その名残りとメッセージのやりとりが少しでも楽しくなるようにという、Z世代への配慮から絵文字や顔文字を多用してしまうのかもしれません。

おじさん構文には、相手を気遣う気持ちや若い方とうまくコミュニケーションをとりたいとの気持ちが込められているのかも。また、「物心ついたときに側にあったのはパソコンやフィーチャーフォンよりスマホだった」というZ世代に比べ、様々なデバイスと付き合ってきたおじさん世代は、当時の経験が今にも繋がっているようです。(平田真碧)

情報提供元/バイドゥ株式会社