突然の尿意!トイレなし!おしっこをガマンする科学的な方法とは

年末年始の帰省シーズン到来ですね。

車でUターン、という人も多いのではないでしょうか。そんな時に困るのが、渋滞中の車の中で突然やってくる「尿意」……
ヤバイ! どうしよう! いますぐトイレに行きたい! と冷や汗をかいた経験、ありませんか?

 

車に乗る前、パーキングエリアでちゃんとトイレに行ったはずなのに、困ったものです。だけど、この急に襲ってきた尿意を緩和する方法があるんです!

女性医療クリニック・LUNAの日本泌尿器科学会専門医、中村綾子先生から教えてもらった、尿意が襲ってきたときの対処法を教えちゃいます。

 

Q.急な尿意を抑えることができる方法はありますか?

「はい、あります。尿意が急に起こったことの対応として、肛門と膣をギュッと締めて緩めるというのを繰り返すことが、いちばんの方法です。これをすることで、“会陰排尿筋抑制反射(えいんはいにょうきんよくせいはんしゃ)”が働き、膀胱の異常収縮が抑えられると言われています。

この動きは、尿もれの予防・改善をする「骨盤低体操」と同じ原理です。男性も同じように、肛門あたりを力を入れて緩める……と繰り返してもらうと効果があるかと思います。

そして、尿意……つまり尿をしたいという意識をまぎらわすために、音楽を聴いたり、別のことに意識を向けることにも、効果があります。急な尿意がおこったら、このふたつをあわせて行ってみてください」(中村綾子先生)

Q.前かがみの状態でいると、おしっこが近くなるって本当ですか?

「そうですね。腹圧が膀胱にかかると、やはり尿意をもよおしやすくなるので、前かがみの姿勢も避けたほうがいいと思います」(中村綾子先生)

 

Q.長時間トイレを我慢しなければいけない状況の時、事前に注意しておくことは?

「カフェインを含んだお茶やコーヒー、アルコールはもちろんですが、オレンジなどの柑橘系のジュース、炭酸飲料は尿意をもよおします。ドライブする前などは、これらの飲み物は控えたほうがいいかもしれませんね。そして、体が冷えると尿意が出てくるので、足元を冷やさないのも大事です」(中村綾子先生)

 

きちんと水分摂取しつつ、当たり前ですが、心配な方はこまめにトイレへ。
素敵な年末年始をお過ごしくださいね。(さとうのりこ)

*監修:中村綾子先生/女性医療クリニック・LUNA(http://www.luna-clinic.jp/)日本泌尿器科学会専門医