高温反復法とは?正しい順番や注意点、気になる消費カロリーを解説

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「2か月で7kg以上やせた!」という事例もあるほど、話題のお風呂ダイエット=高温反復法をご紹介します。

監修:牧野輝美先生
シロノクリニック 横浜院長。穏やかな性格から、笑顔を絶やさず、お悩みを丁寧に聞く姿勢を大切にしている。レーザーだけでなくスキンケアにも精通。鏡を見るのが楽しみになるような、お一人おひとりの魅力を引き出す治療を提案してくれます。
HP:https://www.shirono.net/about/doctor/makino/

高温反復法とは?消費カロリーはどのくらい?

短い時間で熱いお湯の中に入ったり出たり、を繰り返す入浴法です。短時間で効率的に交感神経が高まるため、半身浴のように長時間かけずとも脂肪燃焼が促進されるとされています。

高温反復入浴法では1回での入浴で約300~400kcalを消費できるんだそう。
300kcalというと、速足でのウォーキング75分、ジョギング30分、縄跳び20~30分と同じカロリー消費量! それがお風呂に入るだけで消費できるということで大人気なんですね! その方法とは……

高温反復法の正しい順番

まず、お湯の温度は42度~43度にしましょう。

【1】かかり湯をする

ぬるめのシャワーを足からかけて、温度を上げていき徐々に体温を上昇させる。

【2】胸まで浸かる

お腹から胸の辺りまでゆっくり浸かり、 1分間そのままの姿勢で入浴。

【3】肩まで浸かる

ゆっくり肩まで浸かり4分間程度全身浴。

【4】休憩する

お風呂から出て5分間の休憩。(髪や体を洗う)

【5】再度入浴する

再びお風呂に肩まで2~3分間入浴。

【6】休憩

お風呂から出て5分間の休憩。(髪や体を洗う)

【7】最後に肩まで浸かる

42℃の高温で2~3分は結構キツイけど、がんばる。

【8】水をかける

手から徐々に水をかけていき、一気に水をかけたりしないように注意する。

というのが高温反復法。

ですが、どんな人にも適しているというわけではありません。以下の3タイプの方は高温反復法が適さないので注意が必要!

高温反復法の注意点

【1】生理前の溜め込む時期には適さない

生理前(個人差はありますが、主に2週間くらい前から)になると、排卵の準備をはじめるプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが増えてきます。
そのホルモンの影響で体がむくみやすくなったり、イライラしたりします。
42度以上の熱いお風呂に入ると、リラックスした状態で働く副交感神経ではなく、運動時などに働く交感神経が優位になります。ですから、カラダや心のバランスが乱れがちな時期は、ぬるめの38度くらいのお湯にゆっくり入って、副交感神経を働かせる方が女性の心とカラダには負担になりません。

【2】貧血・高血圧・妊婦の方は避ける

高温反復法は、カロリー消費の上乗せだけではなく、血流とリンパの流れを改善することで代謝の上昇も期待できるもの。
つまり、血管へのダメージが心配されるため、貧血や高血圧の方、血中の水分量が通常の倍になる妊婦さんなどは注意が必要です。行う前には、必ず医師に相談してください。お風呂での事故はたくさんあります。

【3】食事制限とは並行しない

20分で300~400kcalも消費する高温反復法は、どんな健康な方でも、1日2回が限度と言われています。それ以上繰り返すと、今度は疲労が溜まってしまい、体にとって負担に。きちんと栄養バランスのよいものを1日3食摂ってもしっかりやせられます。

1か月(31日)×400(kcal)=12,400(kcal減)
(体重1kg=約7000kcal)
12,400(高温反復法)÷7000(体重1kg)=約1.7kg減/月

となり、毎日高温反復法を繰り返すことで、約1.7kg分のカロリーを消費できる計算になります。
普段の生活の中に自然に取り入れるだけで、誰もがやせられる理論ですから、リバウンドのことを考えて、無理は絶対にしないことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?うっかり生理前にお風呂ダイエットしていた人、食事制限まで無理にやって、せっかくやせたのにリバウンドした人はいないですか?

ダイエットは無理なく正しいやり方で、美しいプロポーションを永続したいものです。(鬼石有紀)