9月30日は日本最初のホームページが公開された日のようです。
ホームページ……昔、別になんとはなしに作ってみましたよね。しかし、「ホームページ」という言葉自体がそもそも懐かしいですね。
そんな「ホームページ」における黒歴史をお持ちの方も多数いらっしゃると思いますが、私もそのひとりです。
“黒歴史”として語られる「黒背景、キリ番踏み逃げ禁止、あなたは○○番めの蝶、マウスに何かキラキラする十字架などがついてくる」など、いわゆる「厨二病系」はよく語られますが、意外と手つかずなのは「女子中高生が作ってみがちな、懐かしいオシャレ系ホームページ」エリアの振り返り。
↑こういう感じ(適当に再現してみました)
※このサイトは私の脳内にしかないのでググっても出てきません。
さて、ここで昔の10代女子のホームページにありがちだったことを振り返ってみましょう。
【1】メニューは「ABOUT DIARY MEMO BBS AUTO LINK」
とりあえず作ってみた系サイトにありがちなメニューです。要するに日記とBBSとリンクです。だいたいサイトは「アイフレーム」という技を用いられて作られています。「ブログ」という単語はまだ広まっていない頃ですね。
今思えば、長い日記を書く「DIARY」が現在のブログのようなもので、短い「何があるわけじゃないけど憂鬱な午後だ」だの「因数分解になんの意味があるのかわからない。人生もっと大切なことがきっとあるのに。」だのを書いていた「MEMO」が現在のTwitterのようなものなのでしょうか。名前は変われどやっていることは変わりませんね。
そしてだいたいこういうホームページは受験をきっかけに更新停止して放置されることが多い気がします。懐かしいですね。あなたも作っていませんでしたか?
【2】とりあえずTEFTEFさんの写真素材を使っておく
(実際に昔作られていたサイトのスクショをいただきました)
1度でもホームページを作られていた方、見覚えありませんか、この素材……。
上半身裸の女の子やら、アメをなめている女の子やら、ちょっとエロでかわいい写真素材が大量にあった素材サイトさん。非常に女子中高生のオシャレ心をくすぐるものでした。原型をとどめていれば加工OKということもあり、オシャレ写真をいかにオシャレに加工するかの腕も試されました。私は、とりあえず彩度を上げておけばOKと思っていました。
【3】かわいいHTML配布サイトからかわいいHTMLをコピペ
ドットのラインのテーブルタグやかわいいメールフォームのHTMLを手に入れては勇んで使ったり、スクロールバーの色をこぞって変えたりしたあの頃。
こんな感じでメモ帳にHTMLをコピペしてちょこっと改変してメールフォームを作ったり……。
「MEMO」や「DIARY」をいかにかわいいデザインにして書くかは、もはや日記の中身よりも重要でした。私は「Mi*berry」さんというHTML配布サイトを非常に愛用しておりました。ググったら出てきたので、懐かしい気持ちになりたいかたはぜひご覧ください。しかし、かわいいHTML配布サイトはブログの発達につれてその役割をほぼ終えたため、もはや今の若い子は「HTML配布ってなんのこと?」と思うのではないでしょうか。
ちなみにHTML配布サイトは「閉鎖しました」と書いてあるところが多いわりにはしょっちゅうデザインを改装してあったりして、当時幼心に「閉鎖ってなんだろう……?」と考えさせられたものでした。
【4】定期的なリニューアル、そして永遠の工事中へ……
「リニュ」と呼んで、デザイン考えるの、楽しかったですよね。
「次はこんなフレームを使おう♪」「この画像を中心に考えたい!」「全体の色が今はピンクだけどブルーにしよう!」
などなど、考えるのは楽しいけれどその考えたものをHTMLに落とし込むのに時間がかかりまくり、失敗して戻すこともできず、本を読んだり解決方法を検索したりしたもののなかなか理想通りにいかない……そして「MEMO」だけ残して工事中のままめんどくさくなって放置の道へ……。
私もそんなサイトを昔作っておりました。ああ懐かしや。
今はブログやSNSがありますから、何かを発信したいと思ったときに、いちいちHTMLを勉強してデザインを考えてHTMLを書いてホームページを作ったりしなくても、ブログのアカウントを取ってちゃちゃっと記事を書けばOK。昔に比べてカメラも発達しているので、写真素材もきれいなものを自分で調達してこれたりして……いやあ、いい時代になりましたねえ。でもホームページはその人の個性がガツンと出るので、それはそれで楽しいんですけどね。
あなたのホームページの黒歴史がありましたら是非メール(info@womaninsight.jp)やWoman InsightのTwitterアカウント(@womaninsightlab)などに情報をお寄せください。数が集まったら掲載する日が来る……かもしれません。(後藤香織)
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