意外と知らない!年越しそばを食べる5つの理由

年末に食べるものの超定番と言えば、年越しそば!

そば,年越しそば

編集部が男女318人に調査したところ、年越しそばを「ほぼ毎年食べる」人は74%、「たまに食べる」人が12%。そして「うどんを食べる」派の8%を足すと、実に9割以上の方が、「年越しそば・うどん」を食べているという結果に!

 

各家庭によって「あたたかいそば」「冷たいそば」「夕食として」「夜食に食べる」など、さまざまな文化がありますが、いずれにせよ「年越しそば」という文化は、日本人の年末年始ライフには欠かせないものです。

しかし、いざ「なぜ年越しそばを食べるか知っていますか?」と聞いてみると、「知っている」と答えた方は過半数にも満たない40%のみ。

というわけで、麺類のプロフェッショナル、一般社団法人日本麺類業団体連合会のご担当の方に「年越しそばを食べる理由」をうかがってみました。

 

◆年越しそばを食べる5つの理由

年越しそばは江戸時代中期から定着した食習慣とされています。
古くから続く食習の由来ははっきりしないことが多いですが、年越しそばも例外ではなく、いくつかの説があります。

 

【1】そばは細く長く伸びることから、縁起がいいという説。寿命を延ばし、家運を伸ばしたいという願いが込められています。こちらが最も有名な説です。

 

【2】そばは切れやすい、ということから、一年の苦労や厄災をきれいさっぱり切り捨てようと食べる、という説。

 

【3】元禄時代の書物『本朝食鑑』にも、そばは健康によい食べ物、といった意味のことが記されています。そこから、そばによって体内を清浄にして新年を迎える、という説。

 

【4】金銀細工師は、飛び散った金銀の粉を集めるときにそば粉を使います。そこから、そばは「金を集める」という縁起で食べるようになった説。

 

【5】鎌倉時代、博多の承天寺にて、年末を越せない町人に「世直しそば」と称してそば餅を振舞うと、その翌年から町人たちに運が向いてきたので、それ以来、大晦日にそばを食べる習慣ができたという説。

 

これらが有名であり、他にも諸説あるものの、どれもそばの「縁起」にまつわる説、とのこと。

これまで何も知らずになんとなーく食べておりましたが、こんなにたくさんの深い意味が込められていたのですね!

年越しそばを食べる意味を知って食べると、より縁起がよさそうです。それでは31日、美味しく縁起よく年越しそばをいただきましょう♪(後藤香織)

 

情報提供元:麺類雑学辞典 http://www.nichimen.or.jp/zatsugaku/

(社)日本麺類業団体連合会『そば・うどん百味百題』柴田書店

 

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