ダイエット料理のプロに聞いた!夜遅くや食べ過ぎの翌日って、何食べたらいいの?

ダイエット料理のプロに聞いた!夜遅くや食べ過ぎの翌日って、何食べたらいいの?

薄着になることが増えていったり、海やプールで水着になる機会があったりと、夏は1年で最もダイエットを意識する季節……と言っても過言ではありません。

前回は「1週間で体重を落とし、細く見せたいときはどうすればいい?」ということをご紹介しましたが、今回はもう少し長いスパンでゆっくりダイエットしたいときに気を付けたいことをご紹介します。

自身も過去に50キロの減量(!)に成功し、ダイエット本を数々出版している、料理研究家の浜内千波先生にお話をうかがいました。

やせたい

Q:まず、ダイエットで心掛けることはなんですか?

A:「食べない」はNGです。

和食

ダイエット期間を1か月以上に設定する場合は、「低カロリーの食材ばかり食べる」など、無理な食事制限を続けたところで、逆にストレスがたまってやせにくくなってしまったり、リバウンドをしてしまう結果になってしまうので、「きちんと食べる」ことを心がけましょう!

きちんとバランスよく食べた上で、運動と睡眠をたっぷり取り入れる健康的なダイエットが理想です。

 


Q:やせたい人がやってはいけないNGなこと……教えてください。

A:血糖値を急激にあげる食材ばかり……はNG!

パン

白米や食パン、うどんなどの白い炭水化物や、アイスクリームやショートケーキなど、いわゆる「GI値」が高いものにはご注意を。
なぜなら、急激な血糖値の上昇は肥満への一歩だからです。

血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されます。

ただし、血糖値が急激に上がり、大量に分泌されてしまうと、使い切れなかったインスリンが脂肪となって体に蓄積され、太ってしまう……ということにつながります。

 


Q:21時以降におなかがすいたら、どうしたらいい?

A:食べるならこんな食品を!

ナッツ

食べる時間が夜遅ければ遅いほど、食べたものはそのまま脂肪となってしまいます。

どうしても口さみしくておなかがすいた……というときは、麦茶などのノンカロリー&ノンカフェインのお茶を飲んだり、おやつ昆布やガムなどの噛みごたえがありつつ低カロリーなもの、あとはクルミやアーモンドなどのナッツ類がおすすめです。

ただしナッツ類は、太りにくい脂質とはいえ、意外と高カロリー。食べ過ぎると太ってしまうので摂取量にはご注意を。

 

Q:たまのご褒美に高カロリーなごちそうやおやつを食べちゃった……翌日、どう調整すれば?

A:朝食に大麦を取り入れるのがおすすめ!

ダイエットにおける今注目の食材が「大麦」です。

大麦には不溶性・水溶性のダブル食物繊維が豊富に含まれている上、急激な血糖値の上昇抑制や、コレステロール低下の効果がある、と言われています。

さらに大麦には、朝食べることで昼食・間食・夕食の血糖値も上げにくくする「セカンドミール」と呼ばれる効果が期待できるので、「朝食で取り入れる」がおすすめ。

ミネストローネなどのスープに入れたり、サラダにトッピングしたり、ごはんのかわりに炊いてみたり……と、さまざまな食べ方ができるのもポイント。最近流行のサラダ専門店でも大麦をトッピングしているところもかなりあるようです。

 


【まとめ】

キレイにダイエットをしたいなら、「食べない」ではなく「賢く食べる」ことが必須です。

基本的には低GI・低糖質などを心がけつつ、たまには好きなものを食べ、そして翌日以降の食事で調整する……くらいがちょうどいいバランスです。

あなたのダイエットが成功しますように!(後藤香織)

 

浜内先生写真

浜内千波先生
徳島県生まれ。大学卒業後、OLを経て岡松料理研究所へ入所。1980年ファミリークッキングスクールを開校。「料理は、もっともっと夢のある楽しいもの」をモットーに、雑誌や書籍をはじめ、テレビ、ラジオ、講演会、各種の料理イベントで活躍中。自身の経験をもとに考案したダイエットメニュー、野菜料理は特に定評があり、主宰の料理教室では「家族の健康」「笑顔のある会話」に役立つ家庭料理を教えている。

大麦画像提供:はくばくHP http://mugigohan.jp/