10月22日より東京・六本木ヒルズにて開催されてきた「第28回東京国際映画祭」が、10月31日最終日を迎え、クロージングセレモニーに同映画祭クロージング作品『起終点駅 ターミナル』のメガフォンを執った篠原哲雄監督、出演者の佐藤浩市さん、本田翼さん、尾野真千子さんらが登壇しました。
完成報告会見の模様はこちらから→ 佐藤浩市、太鼓判。「本田翼の最後の芝居は期待してください」
2013年「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞した、作家・桜木紫乃氏の最高傑作と呼び声高く、「始発駅」になる――“誰もが経験する”過去からの旅立ちを描く人間ドラマの『起終点駅 ターミナル』。
多くの映画祭関係者が見つめるなかクロージングセレモニーが行なわれ最後に、映画『起終点駅 ターミナル』の舞台あいさつが行なわれました。緊張の面持ちで登壇した監督とキャストの皆さんは。佐藤さんは「日本映画らしい作品を持ってこれて嬉しい」と語り、本田さんは「こういった場に立つのは初めてです。あまり気の利いたことは言えないんですが、最後まで観ていってください」、結婚後初めて公の場に登場となった尾野さんは「久しぶりに多くのフラッシュを浴びて緊張しています。とてもいい作品に出会えたこと、この作品でこの場に立てたことを幸せに思っています」とコメントしました。
本映画祭には6回目の登場となった佐藤さんは「参加させていただく度に映画祭が華やかになっていく。映画が祭りの中心にあって、そこに人が集い、映画を語り合い、その輪が大きくなっていく。それを実感するのは嬉しい限りです」とクロージング作品に選ばれた喜びを表すと、「ここにいる男性すべてが、男の愚かさと優しさのはき違いがどこにあるのか、分かっていただけると思います。男女というのは、言葉を持っているからこそ救われるものもあれば、ボタンの掛け違いをし考え違いをしてしまう。人が見てないから許されるのではなく、罪というのは必ず心の中にある。人はどうやって抱えていけるのか。感じながらこの役を演じました」と語り、本田さんは「原作と自分の設定が違ったので、映画になったときに自分がどうしていけばいいのかを考えました」、尾野さんは「日本の映画の中で、失われつつあるものが、この映画にはある気がして、この映画は間違いなく日本を代表する映画になると感じました」とそれぞれ作品に対する思いを伝えました。