スキンケアには外側からのケアと内側からのケアの両方が必要で、いくら自分の肌に合うコスメを使ったり、エステに通ったりしても、食生活が乱れていては美肌にはなれないことはなんとなくわかりますよね。
でも、実際のところはどうなんでしょう? トレンド総研による『インナーケア』のレポートで、皮膚科医の馬淵知子先生はこう明かしています。
「実は、スキンケアに重要なのは、6~7割と半分以上が内側からのケアなんです。内側からのケアをしていない状態で外側からケアをしても、肌のトラブルか隠すことはできても、根本的には治りません。体に取り入れる栄養は生命に関係するような重要な場所から供給されると言われており、皮膚への栄養供給は後回しになる可能性があります。ですので、常に皮膚へ栄養が行き渡るくらいの十分な栄養を摂っていないと、肌には良い影響がなかなか出てきません。
そのため、内側のケア=“インナーケア”をするにあたっては、まず摂取する食べ物に気をつけること、そして、腸内環境をきれいに保つことが重要です。“肌は腸の鏡”という表現がありますが、肌をきれいにするためには腸内環境の改善が一番の近道と言ってもよいくらいなのです」と、馬淵先生。
つまり、肌の状態をよくするには、まず内側のケア=「インナーケア」が必要、そして腸の環境を改善しなくちゃ!ということなんですね。
では、具体的に腸の環境を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
馬淵先生いわく「肌は腸の鏡、肌と腸と自律神経はトライアングルのような関係性にあり、連動して良くも悪くもなります。腸内環境を改善する食べ物としては発酵食品や酵素が含まれるもの、例えばヨーグルトがおすすめで、いつもの食事に毎食ヨーグルトを加えるだけでも随分変化があるのではないでしょうか」とのこと。
たしかに、朝食のもう一品にヨーグルトを加えるだけなら明日から早速実践できますね!
ちなみに、肌によい食べ物ってあるのでしょうか?
「肌によい成分としてはコラーゲンがおすすめ。ある程度の量を簡単に、かつ有効に摂取するのには、食品やサプリメントなどで多く使われているコラーゲンペプチドやアテロコラーゲンが適していると言えます」と馬淵先生。
なるほど、やっぱりコラーゲンって美肌のためには重要なんですね!
インナーケアも、腸の環境改善も必要だということは、なんとなーくわかってはいる私。でも、なかなか実践できずにいるんです……。トレンド総研のレポート内の調査アンケートでもこんな結果が。
Q. 肌・美容のために、食べ物などによる「インナーケア」をしていますか?
十分にしている 5%
十分にはしていない 56%
ほとんどしていない 30%
全くしていない 9%
「インナーケアを十分にしている」と回答した人はなんとたったの5%!
ですが、「肌・美容のために“インナーケア”は必要だと思いますか?」と聞くと、95%が「思う」と答えています。
また、“インナーケア”は“アウターケア”と比べて、「健康に良さそう」(91%)、「肌以外にもよい効果が見込めそう」(87%)と、その必要性と重要性は多くの人が認識しているのにもかかわらず、なかなか実践できていないのが現状。
“インナーケア”の必要性に気付きながらも、大多数は取り入れられていない、という実態が明らかになりました。
また、サプリメントによる“インナーケア”も広く知られていますが、食事・食べ物による“インナーケア”と比べると、63%の人が「食事・食べ物による“インナーケア”の方が効果的だと思う」と回答しています。
そして、毎日続けるための食べ物の条件としては、「健康によい」「手軽」「美味しいこと」があげられました。
このような結果から、調理不要で手頃な値段、かつ美味しいという意味で、ヨーグルトはインナーケアにピッタリの食べ物といえます。
肌ドラブルの多くなる春は特に、美肌のためにヨーグルトを積極的に摂取してみるのもよさそうですよね。
理論的にはヨーグルトにコラーゲンとフレッシュフルーツを入れて食べれば、肌のインナーケアは完璧!
明日から早速私も実践してみます!(鬼石有紀)
【参考】
トレンド総研 「インナーケア」に関するレポート
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