「子どもには幸せになってほしい」
「今こんな習い事をさせて、将来はこんな大人になってほしい」
……親なら当たり前に抱く想いのように思えますが、現実はそんなことを考える余裕がなく、わけあって育児放棄してしまう人も少なくないよう。
なんと全国にある児童相談所が把握した児童虐待の件数は2013年時点で7万人以上。虐待による死亡事例も年間50件を超えているのだとか。
また虐待に限らず、連日のように子どもが犠牲になるニュースも報道されていてますよね。貧困、差別、離婚……親の都合や社会環境により苦しんでいる子どもは想像以上に多いのです。
そんな中、住友生命は平成19年から子育て環境の整備にむけた『未来を強くする子育てプロジェクト』を実施。子どもたちや出産前から育児中の親をみんなで助けて行こうという団体や個人、子育てをしながら研究を続ける女性研究者を支援する活動を行っています。
今年は過去最大の個人・団体216組、女性研究者145名の応募の中から、15組の団体と、10名の女性研究者への支援が決定。
受賞者の子どもや家族が招待され、和やかな雰囲気の中行われた受賞式をのぞいてみると、「こんな団体が近くにあればいいな」「子育てと研究の両立を頑張っているお母さんがこんなにいるんだ」という素敵な心温まる活動がたくさん見えてきました。
ここで子どもたちの笑顔があふれる活動をいくつかご紹介します!
デザインを通じて子どもたちの「自立心」を育ませるデザイン教室
【未来大賞・文部科学大臣賞】
特定非営利活動法人 子どもデザイン教室(大阪府大阪市)
“デザイン”を学ぶことで子どもたちに自立心や自らの将来を企画・設計できる力をサポート。 子どもたちが考案・作成したオリジナルのキャラクターやデザインを企業に販売・活用し、子どもたちの学資支援も行っているデザイン教室。
その代表である和田隆弘さんは、「子育ては母親・父親だけのものではなく、社会のもの。子どもたちがより良く生きていける社会となるようサポートしたい」とコメント。
「自由な発想で自由に自己表現をするアートではなく、あくまでも人に伝える手段になるデザインを教える」という教室の方針は、相手の立場に立って考える姿勢、効果的にモノを組み立てる力、社会生活に必要なコミュニケーション能力を身につけさせる目的があるそうです。
なるほど! これなら生活の中で自然といろんな能力が身につくわけですね。