結婚の次に考えること、それは“妊娠と出産”。「いつか“産みたい”」と考えているなら、20代のうちから“知っておくべきこと”がたくさんあります。
広尾レディース院長の宗田聡先生によると、20代から不妊に悩む人が急増しているとか。原因は、ハードな仕事や生活習慣の乱れ。月経トラブルは、自然妊娠の確率が下がる35歳までに改善しておくことが大切です。特に気をつけておきたいのは、以下の3つ。
\妊娠・出産のためのToDoリスト/
■婦人科系統の検診を受ける
子宮頸がんは30代での発症者が多いので注意。早期なら1日程度の入院で手術可能。子宮筋腫の有無なども調べておくと早期対策に。
■性感染症について検査を受ける
『ブライダルチェック』などでまとめて検査し、感染の有無の確認を。パートナーとともに抗生物質などで治療します。
■35歳を境に妊娠しにくくなることを知る
35歳を過ぎると、体外受精などの「高度生殖補助医療治療」を行っても妊娠率は下がり、流産率が上がることは知っておくべき。
『AneCan』3月には、妊娠・出産の経験がある先輩たちが、妊娠中も働く女性たちに、「無理をしないこと」と、口をそろえます。そんな先輩たちが、妊娠・出産のために「やったこと」と「やらなかったこと」から、学ぶことがたくさんありました。
●基礎体温をつけて排卵の有無の確認
30歳で結婚し、医学的に“高齢初産”と言われる35歳までに第一子を産むつもりが、妊娠の気配がなく……。33歳からは生理が来るたびにがっかりし、専門クリニックへ。そのとき初めて基礎体温をつけたら、グラフに変化が出ず無排卵と判明。健康に気をつけるだけでなく、結婚したらすぐに基礎体温をつけ、排卵の有無を確認すべきでした。(K.Mさん/証券会社勤務・38歳)
●不妊治療に500万円。“時は金なり”を痛感
去年、体外受精し、今年出産。結婚7年目の34歳からクリニックに行ったのですが、不妊治療は35歳あたりから老化が加速する卵子とのタイムレースで、早く行くべきでした。体外受精に何度もトライし、総額で500万円くらいの出費。そういう知識を早くから知っておくべきと実感。(Y.Eさん/専業主婦・38歳)
●「子宮頸がん」検査は必須
高齢初産ぎりぎりの34歳で、息子を妊娠したときに、子宮頸がんが見つかりました。医師から“中絶して治療に専念しますか?”と言われ、ショックのあまり頭が真っ白に。でも転院したら、妊娠しつつ治療を並行する方針を選べました。もっと早くに検査を受けていれば、こんな不安はなかったのにと心の底から思いました。20代後半での子宮頸がん検査は必須です!(M.Fさん/IT関連会社役員・37歳)
●風しんの予防接種を受けるべき!
35歳で結婚し、すぐ妊娠したいと思い、病気の抗体を調べる検査を受診。私は妊娠期に感染すると胎児が先天性疾患になりやすいとされる、風しんの抗体値が少なく、予防接種を受けました。子ども時代の記憶で、“私は大丈夫”と思いこまないことで、今、妊婦生活を安心して過ごしています。(S.Iさん/IT関連会社勤務・36歳)
妊娠・出産を迎える自分の体のため、そして、産まれてくる赤ちゃんのためにも、やるべきことがこんなにもあるんです。「私はまだ大丈夫」と思わず、先輩たちの経験談を参考に、自分の生活を今一度見直してみませんか?(さとうのりこ)
★「35歳までに結婚するために」はコチラ→ 覚えておかなくちゃ!35歳までに幸せな結婚をするために必要な3つのこと
(『AneCan』2015年3月号)
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