冬の肌トラブルの代表選手といえば、何より乾燥。
ほかのシーズンよりもさらに念入りな保湿が必要です。
「すべての肌トラブルは保湿をすれば解決する」と言う美容のプロもいるくらい、お肌にとって大事な保湿ですが、意外と正しい知識を知らない……という方も多いものです。
そんな方のために、『美的』2月号より保湿の正しい知識を「スキンケア編」「ヘア&ボディ編」の2回に分けてご紹介!
今回は、化粧水とクリームどっちが重要? パックの効果的な頻度は? など、美容のプロが答える保湿にまつわる正しいQ&Aをお送りします。
Q.乾燥から肌を守るには、化粧水とクリーム、どっちをたっぷり塗ったほうがいいですか?
A.どちらもたっぷり塗っても有効ですが、何より大切なのはつけるタイミングです!
化粧水はすぐに潤いますが、どんどん蒸発します。クリームもつけてから3時間はもちますが、少しずつ乾いてきます。乾燥に最も有効なのは、お風呂あがりに即化粧水を塗って、クリームでフタをすること。さらに「追いかけ保湿」として、寝る前にもう一度クリームを塗ると翌朝の肌はプルプルに! ベッドサイドにクリームを置いて習慣にするだけで変わります。
Q.美容液は何品も重ねてつけていいものなのでしょうか?
A.お肌の状態や使う目的を見極めて、1~2本にしぼって使いましょう。
使う本数と効果は必ずしも比例しません。何本も使うと、むしろ肌に負担をかけてしまいます。美容液を何本か持っている方は、あるだけ全部塗り重ねるのではなく、今の肌状態やもっとも解決したいお悩みなどを考えて、ベストなものを選びましょう。
Q.混合肌の私。保湿ケアをするとニキビができ、ニキビケアをすると乾燥して皮がむけます。いったいどうすれば?
A.これは「乾燥ニキビ」。毛穴のつまりをとって、保湿するに限ります!
「乾燥ニキビ」は、水分不足から起きる角質の硬化が原因です。角質が硬化し、皮脂や汚れがたまってニキビになるものなので、角質ケアと水分補給をしましょう。それを徹底しても治らないようなら、皮膚科に頼るのが解決策です。
Q.大事な日や特に肌トラブルが多いときに使いがちなパック。本当はどれくらいの頻度がベストですか?
A.継続的な保湿効果を求めるなら、週1~2回はしたいところです!
週1~2回のペースで継続していくと、その場限りではない保湿効果を得られます。肌の調子が悪いときの特効薬として使う方も多いかと思いますが、気分や肌調子がいいときにこそ使うと、効果を最大限に実感できます。さらに、シートマスクを長く放置しない、清潔な手でのせるなど、正しい使用を心掛けることも重要です。
次回は「ハンドクリームが効かないときはどうすれば?」「オイルを塗っても髪が広がるときの対処法は?」など、気になる「ヘア・ボディ編」をご紹介します。(後藤香織)
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