モデルで女優の高橋メアリージュンさんが初のヒロインをつとめた舞台『竜馬を殺す』が11月16日(日)、無事に千秋楽を迎えました。
Woman Insightでは、大役を終えたメアリーに独占で話を聞くことができました。その詳細をお届けします!
Woman Insight編集部(以下、WI) 今回の舞台は初のヒロインで、花魁の役……ということでしたが、いかがでしたか?
高橋メアリージュンさん(以下、メアリー) 今回は遊郭で働く、花魁の女性……という役ではありましたが、“加代”という女性は悲しい過去を抱えていても常に強く、明るいという役。最近演じさせていただく役は、女闇金師、スパイ……など笑顔を見せない役が多かったので、舞台を始める前に演出家の方と「笑顔を見せられる役ができたら」……と話していたことが実現したので、うれしかったですね。
WI 一途にひとりの男性を愛する……という役柄が、まさにメアリー本人ともぴったりでしたね。
メアリー ありがとうございます! そうですね……たしかに、家族を支えるために花魁になったり、ひとりの男性を愛し続け、またその人の幸せのためなら何でもする……という加代の生き方にはすごく共感できました。私も……恋愛に関しても一途なタイプなので(笑)。
WI 公開初日に27歳の誕生日を迎えましたが、26歳の1年はどんな1年でしたか?
メアリー とっても濃い1年でした……。2012年に女優として初めて、NHKの朝ドラ『純と愛』に出演させていただき、女優の楽しさを感じました。でも(私は)ハーフということで、この先、女優としてチャンスが巡ってくるのかな?と不安だったのです。そんな中、映画『闇金ウシジマくんpart2』『キカイダーREBOOT』『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』と素敵な役をたくさんいただけて、特に『るろうに剣心』ではずっと自分が漫画を読んでいるころから憧れていた“由美”という役をいただけたことがとても嬉しかったし、自信につながりました。
WI 立て続けに映画出演が決まる中、難病と言われる「潰瘍性大腸炎」を患ってしまい、本来なら普通の生活すらままらない状況でしたよね。そんな中での撮影でしたが……。
メアリー そうですね……。まさに、一番ひどいときが『るろうに剣心』の撮影時期で。撮影中も何度もトイレに駆け込んで、衣装を脱ぐのもとても大変だったのでオムツをつけながら演技をすることもありました。由美を演じているときは、初めて頭の中に「降板」という2文字が浮んだことも……。
WI そこまで追い詰められた状況だったんですね。
メアリー はい。でも絶対にやりたかった役で、ここであきらめたくない、そして由美はきっとこんなふうに苦しい状況であっても絶対に負けない女性だ……と自分に言い聞かせたんです。折れそうだった心は、“由美”という女性の生き方によって救われました。
WI あのときのメアリーは、プライベートで会っても本当につらそうだったもんね。ご飯もほとんど食べられなくて。あんなに元気のなかったメアリーは、9年以上の付き合いの中で初めてだったと思う。でも、そんな状況の中であの役を演じきったのは本当にすごいし、尊敬します。
メアリー ありがとう。でも、そうやって絶対に病気に負けないと決意してから、自然と少しづつだけど体調がよくなってきたんです。
WI そんな難病を公表、そして乗り越え……復活。支えとなったものは何ですか?
メアリー やはり、まわりの人々の支えですね。家族や、友達……そしてマネージャーさん。撮影現場にいつも手作りのおかゆを持ってきてくださり。本当に支えられました。普段から、私のまわりにいる人は優しく、愛情深い人が多いのですが、このときは本当にその人たちの気持ちや、言葉に救われました。とても感謝しています。そして病気を公表してからは、ファンの方々のコメントや、同じ病気を抱えている人からの励ましのメッセージがとても力強く自分を支えてくれました。また“女優”という仕事ができるということが、何よりも前に進む力をくれましたね。
どんな状況でも、常に自分を奮い立たせてきた高橋メアリージュンさん。その姿に、たくさんの人が感動を覚え、勇気をもらったのだと思います。インタビューは次回へ続きます!(小脇美里)
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