「失って気づく」じゃもう遅い。親孝行を後悔しないために大切なこと

母親が他界した人の67%が「心残りアリ」。後悔しないために大切なこととは?


5月9日は母の日。1年に一度、母親への感謝を伝える日ですよね。カーネーションを贈ったり、料理でもてなしたり感謝の伝え方は人それぞれだと思います。これもひとつの親孝行ですよね。

今回、株式会社こころみは全国の成人男女130名を対象に、親孝行に関する調査を実施。今からでもまだ間に合う、心残りを残さないためのアドバイスも伺いました。

 

■母親に心残りはありますか?

母親がすでに他界した方に質問したところ、心残りがある人は全体の約6割でした。「あの時ああしておけば良かった」と後から悔やむのは辛いですよね。親元を離れて生活をしている人はなかなか会うのも難しいですが、家族との時間は大事にしておくべき。家族のためだけでなく、後々の自分のためにもなります。

次に、母親がご健在の方、他界した方のそれぞれに聞いた「母親にやってあげたいこと・やってよかったこと」と「やっておけばよかったこと」をご紹介します。

 

■母親にやってあげたいこと

これは母親がご健在の方に聞きました。

最も多かったのが「旅行」で、約半数の人がやってあげたいと回答。モノをプレゼントするよりも、一緒にいる時間を共有したいと思う人が多いようです。2位には、「孫と過ごす時間」がランクイン。子どもそっちのけで孫を可愛がる姿に少し悲しくなりますが、でもやっぱり楽しそうな姿を見ることは嬉しいですよね。

 

■母親にやってあげてよかったこと

こちらも最も多かったのは「旅行」(32%)でした。前の「母親にやってあげたいこと」にはなかった「介護/看病」(23%)が2位にランクイン。介護や看病をしながら、最後の時間を共有できると、母親が他界した後の心残りは幾分軽くなりそうですよね。5位の「自分の幸せ/結婚/成長を見せる」(9%)も、回答した人は少ないもののこれも大切な親孝行。

 

■母親にやってあげたかったこと

もっとコミュニケーションをとればよかったと感じている傾向が強く見られました。仕事や家庭のことなどで、親との時間をおろそかにしてしまいがちですが、少しの時間でも会話する時間や一緒にいる時間を作ることが本当に大切ですよね。

ここで、母親への心残りがあると回答した人に、「昔の自分にアドバイスするとしたら何を伝えたいですか?」と質問。母親がご健在の人はぜひ参考にしてみてください。

【昔の自分へのアドバイス

「もっと話を聞いてあげて。もっとそばにいてあげて」
「『もっと自分が立派になってから』と考えていたが、その前にもっとその時にできることをするべき」
「もっと家族との時間を増やすべきだった。もっと沢山一緒に出掛ければ良かった。家にいる時はもっとリビングで一緒に過ごすべきだった」
「もっと若いころから親とコミュニケーションとっておけば良かった」
「闘病生活だけでなく、もっと早い段階で同居すれば良かったかな。良い思い出も後悔も含めて母を思い出さない日は無いです」

母親との会話や気持ちを伝えること、一緒の時間を過ごすことにもっと時間を使っておけばよかったと思う回答が多く寄せられました。

親孝行や親との時間を考えるのに母の日はうってつけ。一緒にいられる時間は、意外にも短いのです。なかなか旅行は行きづらい状況にありますが、電話などでコミュニケーションをとる時間を大切にしてくださいね。(岩川菜奈)

情報提供元/株式会社こころみ