気に入って買ったけど、もう使わないかも。そんなブランドアイテムはありますか? もしも買取サービスに託すとしたら、「ちょっとでも高く売りたい!」と思いますよね。
でも、高く買い取ってもらうためのコツや、売る時期、査定額を下げてしまうNG行為……など、よく分からなくて悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでブランドアイテムの買取サービス「ブランディア」に徹底取材。買取査定員の目から見た “ブランドアイテムを高く売るコツ” をQ&A方式で教えていただきました!
ブランディア(株式会社デファクトスタンダード/BEENOSグループ)は、不要になったブランド品を「ダンボールに詰めて送る」だけで査定・買取をしてくれるブランド品宅配買取サービス。今回は、実際に買取査定を担当している間宮さん、望月さんのお二人にお話を伺いました。
■査定額をUPさせる!基本のポイント2つ
前回、ブランドアイテムを買取査定に出す際のコツを伺ったところ、査定額をUPさせるためには次の2点を意識すべしとのことでした。
●ブランドアイテムの査定額をUPさせるポイント
1.できるだけ買ったときの状態に近づけること
2.原状回復できなくなるNG行為を避けること
一般的に、買取金額が最も高くなるのは「新品未使用」の状態。そのアイテムを買ったときの状態にできるだけ近づけるため、バッグやポケットの中身をチェックし、落とせる汚れは落とす、といった準備が有効です。
また、売る前に良かれと思ってしたことが査定額を下げてしまうこともあります。たとえば「バッグや靴の表面が剥げて白くなった部分をマジックで塗る」など、自己流のリペアが原因で買取不可になってしまうケースもあるため、要注意!
詳しくは、前回の記事を参照してみてくださいね。
さて、ここからはさらに具体的なQ&A。
「査定額が本当にUPする付属品は何?」「アイテムを売る時期はいつがベスト?」など、多くの人が抱きがちな疑問について教えていただきましょう。
■疑問その1・付属品について
Q.ブランドアイテムを売る際、付属品の有無は査定額に影響しますか?
A.
はい、影響することもあります。とくにアイテムが新品未使用の場合、買ったときにお店でもらったものがそのまま揃っているのがベストです。
付属品が揃っていないと「新品未使用のアイテム」としては扱えず、使用品(中古品)扱いになります。つまり買取のランクが下がってしまうため、査定額も低くなってしまいます。
Q.新品未使用として査定できる必須条件は何ですか?
A.
「保存袋や箱、付属品が揃っていること」と「未開封である、もしくは新品のタグが付いていること」が基本の必須条件です。これらを満たしていないと使用品としての買取になるため、未使用のまま売る可能性があるときは、付属品もできるだけ揃えて保管しておくのがオススメです。
Q.具体的に、どんな付属品があると良いですか?
A.
具体的には、
・保証書/ギャランティ
・(あれば)シリアルナンバーカード
・アクセサリーや時計の箱
・バッグの保存袋
などが揃っていると査定額が上がる可能性があります。
また、金属製のブレスレットタイプの時計なら腕周りのサイズを調整するコマ、インナー付きのアパレル類(透け感のあるワンピースなど)はインナー、というふうに「買ったときの状態」が再現できる方が良いです。
Q.反対に、金額に影響しない付属品はありますか?
A.
ブランディアでは、ショッパー(ブランドの紙袋)や服を包んでいる透明のビニール袋は査定の対象外です。これらについては、あってもなくても査定額は変わりません。
また、洋服を買うと生地の端切れやボタンの入った小さな袋が付いてきますが、あの小袋もとくに必要ありません。
(※買取を行う企業によっても異なります)
Q.付属品が揃っていないために「買取不可」になることはありますか?
A.
たとえば、「付属品が揃っていないため査定額がやや低くなる」「アイテムそのもののニーズが少ないため買取ができない」といったケースはありますが、付属品が揃っていないことを理由に「買取不可になる」ということはほぼありません。
付属品をなくしてしまってもアイテムの価値がゼロになるわけではないので、そこは安心していただければと思います。
■疑問その2・アイテムを売る時期について
Q.シーズンによって買取相場が変わることはありますか? たとえば「大掃除の時期は申し込みが多いので査定金額が安くなりがち」など…
A.
「査定の申し込みが多い時期だから相場が変わる」ということはありません。基本的にはいつ売っても査定額は一定です。
ただしシーズンオフのアイテムについては、安くなるケースがあります。たとえば「真夏に冬物のコートを売る」など、今すぐ販売に回せないアイテムは、オンシーズンに比べると査定額がやや下がる可能性はあります。
Q.では、「今すぐ売る」のと「次のシーズンを待って売る」のとでは、どちらがお得でしょうか?
A.
基本的には、できるだけ早く売るほうがお得になる可能性が高いです。というのは、「今は冬だから、夏物を売るのは来年の夏まで待とう」と判断しても、来年の夏にはデザインが古くなり、アイテムそのものの価値が下がっているケースもあるためです。
とくに流行り廃りのあるアイテム、流行の移り変わりが激しいアパレル類などは、できるだけ早く売ることをオススメします。
さらに定番のデザインであっても、時間が経つにつれて物は少しずつ経年劣化していき、その分価値が下がっていきます。
結論としては、「もう使わない」と思ったそのときすぐ、というのが一番高値で売れる可能性が高いタイミングです。
■疑問その3・査定額をUP/DOWNさせる、具体的な原因は?
Q.査定額が下がってしまう、ありがちな原因は何ですか?
A.
クリーニングしても落ちない汚れ、傷、改造した部分などが原因で査定額が下がるケースが多いです。
衣類であれば、脇や襟元の汗ジミ。靴やバッグであれば、雨ジミやカビ。財布であればプリクラのシール跡など。これらは原状回復するのが難しいため、マイナスポイントになります。
Q.状態は綺麗に見えるのに「査定額が思ったより低い」という場合、考えられる原因は何ですか?
A.
普段使っている本人だからこそ気づかないような傷み、たとえば毛玉や色あせ、小さなシミ……といった使用感があるのかもしれません。
査定に出す前にいったん他人の目線になってみて、「このアイテムを初めて見たとして、自分なら買うかどうか」「気になるのはどこか」というのをチェックしてみると良いでしょう。
毛玉なら毛玉取り器でケアする。落とせる汚れは落とす。それを少し心がけるだけでも状態の印象がかなり変わり、査定額もUPする可能性があります。
また、客観的に「デザインが古い」と感じるものはどうしても査定額が低くなってしまいます。とくにアパレル類は流行の移り変わりが激しいので、定価が数万〜十数万円したアイテムでも、値がつかず買い取りができない場合もあります。
Q.査定額が下がってしまう原因で、売る側が見逃しがちなものはありますか?
A.
正規品ではないチャームに付け替えていたり、良かれと思って自己流のリペア・塗装を施したり……といったものは「改造品」とみなされ、正規店での修理を受けられない場合が多く、商品価値がぐっと下がってしまいます。
ブランドによってはネームやイニシャルを刻印できるアイテムもあります。とても素敵なサービスですが、買取査定という観点から見ると、それらの刻印も金額がDOWNする理由になります。
Q.アパレル類を少しでも高く売るには、どうしたらいいでしょうか?
A.
一番確実なのは、今シーズンの流行りものをできるだけ早く売ることです。たとえば、秋冬アイテムで流行りのデザインのものを9月に買って、めいっぱい着て満足したら、12月に売る……というケースなら、高値がつく可能性が高くなります。
2月、3月になってしまうとだんだんと値が下がり、4月になると完全に季節が変わってしまうので、流行りものの場合は一気に価格が下がってしまう場合が多いです。
買取価格を重視するなら、「流行りものはオンシーズンのうちに、できるだけ早めに売る」のが鉄則と言えます。
■さいごに|客観的な「印象」まで気を配れば完璧!
買取査定員のお二人いわく「査定は厳格な基準に沿っておこなっていますが、“丁寧に扱われていた大切なアイテムなんだな” という印象を受けたときは、少しでも高く買い取りたいと感じることもあります」とのこと。
もちろん印象だけで買取金額が大きく変わることはないですが、査定をする側もやっぱり人間。できるだけ綺麗な状態のほうが、アイテムの価値をきちんと見てもらえる可能性が高まりそうです。
大切なブランドアイテム。売る前のちょっとした工夫で金額UPを目指しましょう!
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