伝説の名画「鳥獣戯画」がチケットフォルダーになった!

2009年から4年の歳月をかけて保存修理作業が行われていた『鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)』(正式名称:鳥獣人物戯画)。ついに修理が完了し、10月7日から、京都国立博物館・明治古都館(本館)にて「国宝 鳥獣戯画と高山寺展」を開催中(11月24日まで)です。

今から800年以上も前の平安時代に描かれたこの絵巻物。日本人にとって最も親しまれ、動物たちを擬人化して描かれた“日本最古の漫画”と評されていますが、実はこの『鳥獣戯画』、いま世界が注目する日本の「カワイイ」文化の元祖とも呼ぶべき存在!

この話題の『鳥獣戯画』の動物たちが描かれた“チケットフォルダー”が、なんと、現在発売中の『和樂』11月号の特別付録になっているんです!

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800年も前の絵が、お洒落な『鳥獣戯画』チケットフォルダーに仕上がっています。ありそうでなかった長細い形。演劇や美術展の鑑賞券、コンサートチケットはもちろん、ハガキも充分に収まるサイズです。チケット類は、記念にとっておきたい派なので、この付録は個人的にもかなり重宝しそうなサイズ!

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『鳥獣戯画』は、平安時代後期に成立したとされる甲・乙巻と、鎌倉時代に描かれた丙・丁巻の全4巻からなる国宝の絵巻物。なかでも有名なのが、今回『鳥獣戯画』チケットフォルダーで使われた甲巻。

ウサギやサル、ネコ、カエルらが相撲をとったり水遊びをしている姿は、遊び心にあふれ、絵だけで物語が見えてくる戯画の傑作にして、現代マンガやアニメの原点とも言われています。諸説あるものの、未だに作者は不明。それでいてこの超大作ですから、高い関心を集めるのも納得です。

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↑『鳥獣戯画』チケットフォルダーの外側(写真上)と内側(写真下)。

この『鳥獣戯画』チケットフォルダーだけでも、すごい付録だ!と思っていましたら、なんとなんと、付録がもうひとつ。歌川国芳が描いた“かわいい動物”浮世絵ミニ便箋まで付いています。中身は、キツネや金魚やなど、デザインは4種類。一筆箋やメモ帳として……と書いてありますが、こんなデザインでメモを残すなんて、とても粋な感じがしちゃいます。

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動物は、人間ほど表情がないけれど、だからこそ、限られた表情や動きの描写から、いろいろなことが想像できて、見ている側の妄想をかき立ててくれるような気がしました。

『和樂』11月号は好評発売中。 『鳥獣戯画』の秘密も大解剖しているので、気になる方はぜひ手にとってみてください。(さとうのりこ)

和樂2014年11月号表紙

(『和樂』2014年11月号)

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