いいお宿ってどう探すの?旅館やホテルを検索するとき、本当にチェックすべきポイント

新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活がこれまでとガラリと姿を変えてから早数か月。これまでは極力出かけずに過ごしてきたものの、なんとなくリスクが低い行動がどういったものかが少しずつ体系化されてきた今、Go To トラベルキャンペーンの後押しもあり、少しずつお出かけや旅行を検討している方も多いのではないでしょうか。

そんな中で毎回頭を悩ませるのが「ホテルや旅館って、どう選べばいいの?」というもの。ひとつふたつしか候補がないなら別として、たいてい選びきれないほどの選択肢があります。

値段やアクセスでしぼったら、なんとなく口コミを眺めてみる…けれど、本当に迷うもの。特に「Go Toでちょっとお得に行けるし、せっかくだからいつもより高めの宿取ってみちゃう?」と考えているときって、あまり失敗したくないですよね。

そこで本日は、これまでに何百何千もの温泉宿を見てきた、温泉に特化した宿泊予約サービス『ゆこゆこ』編集長の上野彩子さんに「旅館やホテルを探すとき、チェックすべきポイント」をうかがいました。


Q.旅館やホテルを探すとき、どこをチェックすべきですか?

A.「口コミ」への返信を見ると、お宿の姿勢がわかります。

お宿を探すときにやっぱり「口コミ」は気になるものですよね。

そのお宿に寄せられた口コミ自体もある程度指標にはなりますが、注目したいのは「口コミへの返信が丁寧に行われているかどうか」。返信が丁寧なお宿は、良い接客をしていただけるところが多い傾向にあります。

また、口コミ点数順に並び替えて上位にあるお宿ほど良いかと言われると、そうでもないこともあります。たとえば1泊3万円のお宿と、数千円のお宿ではそもそものお宿への期待値が異なるので、リーズナブルなお宿ほど、それなりのサービスでも「コスパがいい宿だ」と満足して高い数値がつく傾向にはあります。

さらにこの口コミ評価は個人の主観なので、たとえば大多数の方が喜ぶようなものすごく丁寧な接客を「しつこい」と感じてしまい、そのまま口コミに書かれる方もいないとは言えません。
ひとつでもマイナスな口コミがあると気になってしまうものですが、他は褒めている方が多い場合はそこまで信憑性がないものとして気にしなくていいと思います。

ちなみに「とにかく料理重視でコスパの良いお宿を探したい」ということでしたら、個人的には「料理人が支配人を兼任しているお宿」や「ペンション」「漁師宿」をおすすめします。「料理人が支配人を兼任しているお宿」「ペンション」は、とにかく料理に満足して帰ってもらいたいというお宿がかなり多いです。さらに「漁師宿」はお部屋自体は手頃感があることが多いですが、お料理はとにかく「この値段でこれを出してくれるの!?」と驚くことが多いですよ。

せっかく久しぶりに旅行に行くんだったら、満足いくお宿を見つけて精一杯楽しみたいもの。ぜひ参考にしてみてくださいね。

取材協力/ゆこゆこ
構成/後藤香織
*事前に宿やお店の営業状況などご確認の上お出かけください。