今年こそ蚊に刺されたくない!蚊のプロに聞いた対策法
楽しい夏の訪れと同時に避けられない存在。それが「蚊」です。今年は例年ほどみんなでアウトドアを楽しむ…という機会はそう多くないかもしれませんが、たとえば「ベランダでまったり時間を過ごす」とか「ちょっと買い物に出かける」…などなど、そんなちょっとした外出でも蚊はやってきますよね。
でも、同じように時間を過ごしていてもまったく刺されない人も存在しています。この「刺される人・刺されない人」の違いはなんなのでしょうか。どうしたら刺されにくくなるんでしょうか。蚊に刺されないだけで夏はだいぶ快適になるはず…。
というわけで本日は、蚊について研究しつくし、「アースノーマット」や「サラテクト」など、数々の蚊対策グッズを発売している、アース製薬さんに「蚊に刺されやすい人の特徴」と「蚊に刺されにくくなる方法」についてお話をうかがいました。
Q.蚊に刺されやすい人の特徴って、なんですか?
A.「汗をよくかく人」「体温が高い人」に尽きます。
蚊は、人の汗や体温、二酸化炭素などに反応して寄ってきます。そのため、汗をかきやすい人や体温が高い人、運動直後の人などは刺されやすい傾向にあります。
あとは、「ビールを飲むと刺されやすくなる」という話もありますね。これはまさに「体温が上がり、二酸化炭素が出る」から。とはいってもビール好きの方が夏にビールをやめるのはなかなか難しいと思いますので(笑)、適切な虫よけグッズをしっかりと使っていきましょう。
Q.「黒い服を着ていると刺されやすい」「O型は刺されやすい」「3階以上は蚊が出ない」「室内でミントなどのハーブを育てると蚊が寄り付かない」という、蚊にまつわる都市伝説は本当なんですか?
A.……一部本当のものもあります!
◆「黒い服を着ていると刺されやすい」:ホント!
以前弊社で行った実験では「明らかに白より黒に蚊は寄っていく」という結果が出ました。蚊に刺されやすいな、と思っている人は「黒は避ける」ほうがベターです。
◆「3階以上は蚊が出ない」:一部ホント!
2階に上がっただけで、1階に比べて蚊が出る確率は格段に下がります。野外では、2階以上の高さでは蚊は出ません。ただし、風に乗る、エレベーターに乗る、荷物や宅配便などに付着していた……など、さまざまな要因で「うっかり蚊が上の階に行ってしまう」ことはあるので、ご注意ください。
◆「O型は刺されやすい」:なんとも言えない!
これも因果関係があるかは諸説ありますが、蚊が優先して反応する要素は、「血液型が何型であるか」よりも、上で挙げた「体温が高い」や「汗をよくかくかどうか」が重要です。
◆「室内でミントなどのハーブを育てていると蚊が寄り付かない」:ウソではない、くらい
確かに蚊はハーブを苦手としています。けれど「ないよりはあったほうが寄りつきにくくなるかな」くらいのレベルです。部屋の中にたくさん置くなら別ですが、鉢ひとつ育てるくらいなら効果は弱めで「室内に入ってしまった蚊をやっつける」ほどの効果は期待できません。
Q.では、蚊に刺されにくくなる方法って、なんですか?
A.汗をかいたらこまめに拭くこと、部屋をキレイにすること、適切な虫よけグッズを使うこと…これに尽きます。
【蚊に刺されにくくなるためにできることリスト】
1.蚊は汗に反応するので、汗をかいたらこまめに拭くと蚊が寄ってきにくくなります。
2.家で刺されないようにするには、家の周囲の環境を整えること。バケツや植木鉢の受け皿など、家の周りの水たまりをなくすことで、蚊の幼虫であるボウフラの住みかをなくしましょう。
3.家の中も、部屋を片付けたり、台所などで水を使ったらきちんと拭くようにする。これだけで蚊をはじめとして、害虫たちがかなり出にくくなります!
4.その上で虫よけスプレーや家庭用の殺虫剤をきちんと使うことで、グッと蚊に刺されにくくなります! 虫よけスプレーは汗をかくと流れてしまうので、「自分は刺されやすいかな……」という方は、こまめにつけ直すことをオススメします。
虫よけスプレーは念々進化しています。「むせないミスト状のもの」や「ワンプッシュで朝まで効く部屋置き式」「アロマ感覚で焚ける蚊取り線香」など、さまざまな便利アイテムが出ているので、ドラッグストア等で自分に合うものを探してみてくださいね。
これらを守れば、蚊には悩まされにくくなるはず。蚊に悩まされない快適な夏をお過ごしください♪(後藤香織)
取材協力/アース製薬
★寝苦しい…!暑い夏の熱帯夜、エアコンの正しい使い方【エアコンメーカー直伝】