「もしかして、自分だけ?」と不安になるとき、心を落ち着かせる対処法
こう感じてるのって自分だけなのかな、みんなZoom飲み会に呼ばれてるのに自分だけが仲間外れにされてるのかも……。そういった疎外感を抱いた経験はありませんか?
自分だけが知らされていないことがあったりすると、すごく心配になりますよね。そこで今回は、いろんなことについて「もしかして、自分だけ?」と不安になる心理の対処法をご紹介いたします。
■黒い羊(邪魔者)だという思い込みを捨てる
同じ組織に所属している人間同志であったとしても、仲間扱いされない人が出てきますよね。これは群衆心理によるもの。あえて敵をつくりだすことで、その集団の和を保とうとする傾向があるのです。そしてのけ者になった人は、次第に邪魔者扱いされてしまうのです。これを黒い羊効果と言います。
もしもあなたが自分のことを邪魔者ではないかと気にし過ぎると、どんどん不安になってしまいます。仮に集団の中で上手く溶け込むことができていないと感じたとしても、自分は集団の一員として帰属意識を持つようにしましょう。そうしないと、本当に組織の仲間外れになってしまう恐れも。
■他の組織と自分の所属組織を比べて落ち込まない
人には、自分たちが所属している組織が優れていると思いたい、という特徴があります。この心理傾向を、内集団バイアスと言います。この考えを維持するため、他の組織と自分たちの組織を比べ、自分たちの方が優れている点を探そうとする傾向にあります。
逆を言うと、自分たちの組織には劣っている点がないか、ということを特に意識するようになります。特に、他組織に自分ひとりで参加するアウェイな場合にその意識は強くなり、不安になってしまうと言えます。そんなときは、なるべく複数人で参加するといいでしょう。自分だけが特殊なのではないと、気持ちが落ち着くはずです。
■出る杭が打たれるのは優秀だから仕方ない
誰か特定の一人が注目を浴びたり、目立ったりすると面白く思わないと感じる人は一定数いるもの。その子だけが評価されているというジェラシーから、仲間外れにするという心理が働いてしまうのです。仮にその人が優れていたり、才能があったとしても、逆に出る杭を打たんばかりに攻撃をするでしょう。
しかしその原因は嫉妬心にあります。不安を感じたとしても、自分らしくあることから逃げる必要はありません。むしろ出過ぎて、打たれることもできないくらいに自分を磨くことに意識を向けましょう。
■本当に弱い立場にあるのは誰なのか
もしもあなたの周りで誰かを仲間外れにする人がいたとすれば、覚えておいてほしいことがあります。それは、誰もが知らず知らず「誰かと一緒がいい」「仲間の一員でありたい」といった思いを持っているということ。自分以外の誰かを仲間外れにしないと、自分が仲間外れにされてしまう不安や恐怖を抱いているがゆえに、過剰に自己防衛の心理が働いてしまうのです。
もしもそんな人のターゲットになって攻撃されたとしたら、安心感を得ようとしている弱い人だと思うようにしましょう。相手が弱い立場だとわかれば不安もなくなるはずです。
人から嫌われても自分らしさを大事にしたい、周囲から浮いても少数派でいい。そんな覚悟を持つにはなかなか勇気がいりますよね。でも、こういった覚悟をもてないがゆえに、望まず人に合わせたり、昔からのしがらみに縛られたりして、自分を見失ったりする人も少なくありません。
だからこそ、知らないことや知らされないことにとらわれるのをやめてみましょう。仮にそれを知っていても知らなくても大したことはないはずです。そう思うだけで、気持ち的に楽になり解放されるでしょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。