凛とした、たたずまいが魅力の「白シャツ」。
上質なシャツを1枚すっと身にまとうだけで、着た人の魅力をさりげなく引き出してくれる稀有なアイテム。
その白シャツにベーシックなボトムを合わせた、「シンプル」を極めた組み合わせは、「フォルム」「甘さと辛さ」「くずし加減」など、ちょっとしたバランスがおしゃれかどうかを左右します。
この秋、大人が取り入れるべき2大シンプルボトムを例に、おしゃれ度をグッと変える微差を『Precious』9月号よりご紹介します。
【1】細身のシガレットパンツは、ゆったり逆三角形のシルエットにまとめる。
細くて長いストレート型のパンツ=シガレットパンツは、ゆったりとしたシルエットのオーバーサイズシャツを合わせ、逆三角形のシルエットにまとめましょう。パンツがシャープなので、白シャツはリラックス感たっぷりで着こなすのがポイント。
【着こなしのコツ】
1.襟元はボタンを開けて鎖骨をのぞかせましょう。抜け感が加わるうえに、着丈の長いトップスのボリューム感が軽減されます。
2.シャツをボトムにインせずアウトで着るときは、中途半端な着丈はNG! ヒップまで覆うくらいの長い丈をゆったり着ましょう。
3.袖はまくって、手首の細さを強調すると、全体に抜け感と余裕が生まれます。
4.上半身にボリュームを置く場合は、足元はフラットがバランス◎。ただし、ビジューつきのものを選んで存在感はキープしましょう。
【2】注目のミモレ丈フレアスカートは“Xライン”できちんと着こなす。
フェミニンアイテムの代表である、適度にボリュームがあるフレアスカートは、今年着るなら断然ひざ下丈=ミモレ丈。
全体が甘くフェミニンになりすぎないよう、モノトーン配色にする、アニマル柄バッグなどの迫力アイテムを加える、など“甘辛バランス”を心掛けましょう。
【着こなしのコツ】
1.襟元はボタンを上まできちんととめると、全体がコンパクトにまとまります。
2.下半身にボリュームがあるときは、シャツをスカートにインしてウエストのくびれを意識。上半身は短く、下半身は長い、すっきりしたバランスに。
3.足元も黒のヒールが引き締まります。パテント素材が重たくなりすぎないのでおすすめ。
ちょっとした丈の違いや着くずし具合でがらりと印象が変わるシンプルコーデ。さまざまなおしゃれを重ねてきたときに立ち戻りたい原点です。
こんなシンプルコーデはもちろん、ニットやジャケットとのレイヤードならさらに着こなしの幅は広がります。是非この秋、上質な白シャツを1枚手に入れてあなたらしく着こなしてみてくださいね。(後藤香織)
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