元彼っていつまで経っても特別な存在だったりしますよね。別れるという決意をしたはずなのに、別れてから時間が経っても忘れられない…という方もいるのではないでしょうか。今回は、元彼が忘れられない人の心理や理由、元彼を忘れる方法などをご紹介します。
忘れられない元彼はいる?
まずは18歳~39歳の女性122人に「忘れられない元彼はいるか」聞いてみました。
Q.忘れられない、未練のある元彼はいますか?
いる 18.9%
今は吹っ切れたけど、過去にいた 43.4%
いない 37.7%
「いる」と答えたのは2割弱。ただ、過去に未練を持っていた人も併せると約6割。恋愛で後悔を全く残さずに別れることの難しさを感じます。
元彼が忘れられない理由
ではなぜ元彼が忘れられなくなってしまうのでしょうか。その理由についても聞いてみました。
1.初恋だったから
- 「はじめてバレンタインチョコを渡した人」(30代)
- 「人を好きになる気持ちを教えてくれた人」(20代)
初めての彼氏はどうしても思い入れが強くなりがち。すべてが初めてなことばかりなわけですから、記憶に鮮明に残らないほうがおかしいともいえます。
2.長く付き合っていたから
- 「4年間付き合っていたから」(20代)
- 「学生時代ずっと付き合っていた」(20代)
付き合っていた期間が長ければ長いほど、思い出の量も多くなります。長く付き合えていたということはそれだけ相性も良かったはず。忘れられないのも無理はないのかもしれません。
3.結婚を考えていたから
- 「将来のことも話していたから」(20代)
- 「きっとこの人と結婚すると思っていた」(30代)
結婚まで考えていたということは、それだけ将来一緒にいることをイメージしていたわけですから、すんなり忘れるのは難しいですよね。
4.自分にとって希少な人だったから
- 「普通に生きていたら、出会えないと思うような人だった」(30代)
- 「ハイスペックだし性格も良かったから」(20代)
自分の周りにはいないタイプの男性との恋愛だと、別れてから彼の希少性に気づくことも。新しい出会いを探そうとしても、元彼と同じような人がいないため、ますます別れたことを後悔する人もいるようです。
5.一方的に振られたから
- 「急に別れ話をされた」(20代)
- 「こちらの意見を聞くことなく、別れてしまったから」(30代)
一方的に振られてしまうと未練が残りやすいようです。納得して別れるためにも、きちんと話し合いたいですね。
元彼が忘れられない人の心理
続いて、「元彼が忘れられない人の心理」について、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.元恋人を理想化してしまっている
記憶に関する心理実験“エビングハウスの忘却曲線”によると、人間の記憶は1か月で21%にまで減少するといわれています。そして、薄れていく記憶のほとんどがネガティブなイメージで、それ以降はポジティブなイメージが残るとされます。そのため、別れた相手にも何らかの非があったはずなのに、相手との楽しい思い出やよかった時期を思い返してしまい、いつまでも気持ちの整理をつけることができなくなってしまいます。その結果、頭の中で元恋人を理想化し、あんなに素敵な人はいなかったと、思い込んでしまうのです。
2.元恋人と今目の前にいる異性を比較してしまう
人には、自分の行動や選択が正しかったと思い込みたい心理があります。自尊感情や優越感を守ろうとすることで、自分自身や自分の持ち物、あるいは恋人を他者と比較してしまうのです。でも、元恋人を他の異性と比較してしまうと、そこに執着が生まれてしまう結果に。元恋人にも短所はあったはずなのに、長所を“ピックアップ”して比べてしまうため、いつまでも過去の相手のことを忘れられなくなってしまうのです。
3.元恋人に希少価値があると思い込んでいる
もしもあなたが、まだ恋人のことを好きだったのに別れを告げられたとしたら、きっと相当な未練にとらわれてしまうのではないでしょうか。このように、相手の愛情が手に入らなかったという思いが強いほど、人は手に入れたくて仕方なくなるという傾向があります。心理学では、これを“ハード・トゥ・ゲット”と言います。自分がフラれる側になると、どうしても過去の恋人を引きずってしまうのです。
4.恋が中断されることで記憶に深く刻まれる
付き合っているときに、恋人と何かを約束したり一緒にイベントごとなどをしたりすることってありますよね。もしもそんな発展途上の付き合いの最中に、相手と別れることになってしまうと、相手のことが忘れられなくなってしまいます。このように、物ごとが中断されることでより記憶に鮮明に刻まれてしまうことを“ツァイガルニク効果”と言います。人は完結した物ごとよりも、中断されたもののほうが記憶に残るのです。あなたの中でやり遂げた感があればいいのですが、そうでない場合は未練を引きずってしまう結果に。
元彼を忘れられなくて辛い…忘れるために効果的なことは?
最後に、元彼を忘れるのに効果的な方法をご紹介します。20~30代の女性400人にどうやって忘れたのか聞いてみました。
1.カラオケ
- 「カラオケ」(回答多数)
- 「カラオケで歌を歌いまくる」(29歳)
- 「カラオケで失恋ソングを歌いまくって、泣きまくって忘れる」(34歳)
ストレス発散といえばカラオケ! カラオケで思いっきり大声を出すことで嫌な気持ちを吹き飛ばすことができるという意見多数。また、悲しい曲や想いでの曲を聴いて泣きまくるのも効果的!
2.新しい出会いを探す
- 「次の恋をする」(回答多数)
- 「次の彼氏を作る」(回答多数)
- 「その彼氏よりもいい人を見つける」(22歳)
- 「とにかく新たな出会いを増やすよう行動する」(38歳)
やはり新しい恋がいちばんの特効薬と考える女性も多いようです。新しく好きな人ができたら自然と元彼を思い出す頻度が減ったという話もよく聞きますよね。
3.泣く
- 「泣く」(回答多数)
- 「思いっきり泣く」(38歳)
- 「思う存分悲しさに浸り泣きじゃくる」(28歳)
泣くとストレスが減るということは心理学的にも証明されています。我慢せずに思いきり泣いたほうが早く立ち直れるかも。
4.趣味など好きなことに没頭する
- 「趣味に没頭する」(回答多数)
- 「好きなことに没頭する」(24歳)
- 「考えるのをやめて趣味に没頭する」(24歳)
趣味や推し活など、好きなことを考えている時間は元彼のことを思い出しにくいはず。ハマっている趣味がないのなら、新しい趣味を探すのもありです。
5.ただ時間が過ぎるのを待つ
- 「時間が解決」(回答多数)
- 「ただ時間が過ぎるのを待つ」(36歳)
- 「時間がたつのを待つ」(25歳)
- 「無理して忘れようとしない。時間が解決してくれた」(39歳)
「忘れよう忘れよう」と考えれば考えるほど、そのことを思い出してしまうことも。忘れようと思いすぎないことも早く失恋から立ち直るコツかも。
6.物理的に距離を置く
- 「物理的に距離を置く」(回答多数)
- 「物理的に距離を置く、気分転換に行ったことのないお店や場所に足を運ぶ、親しい友人に話を聞いてもらう」(28歳)
別れてからも顔を合わせてしまうと、どうしても思い出す回数が増えますよね。元彼に関連する場所には行かない、会いそうな場所にも行かないと物理的に距離も取るのも効果的でしょう。
7.関連するデータを消去する
- 「関連する事物をすべて絶つ(過去のメッセージや写真など)」(28歳)
- 「関連データをすべて消す」(29歳)
- 「連絡を断ちSNSなどの繋がりも切って情報を遮断する」(39歳)
- 「連絡先を消去、SNSのアカウントをブロックした」(38歳)
リアルで会わなくてもSNS上などに勝手に元彼関連のものが表示されてしまうことがあります。きれいさっぱり忘れたいのなら、関連データは隅から隅まで消去しましょう。
8.女友達などと遊ぶ
- 「友達と遊ぶ」(回答多数)
- 「女同士とたくさん飲みに行ったり、合コンに行ったり、とにかく遊んだ」(25歳)
- 「女友達と遊ぶこと」(21歳)
失恋の強い味方になってくれるのが友達です。何も言わずに傍にいてくれる友達がいるのなら、頼ってしまいましょう。
9.音楽を聴く
- 「音楽を聴く」(回答多数)
- 「好きな音楽を聴く」(35歳)
音楽を聴くことでリラックスして、だんだんと悲しい思い出が遠ざかることもあるでしょう。ただし、元彼と一緒に聴いていた音楽などは逆効果かも。
10.その他
- 「とにかく走る。フルマラソンを目標に、練習に注力して考える時間をなくした」(39歳)
- 「綺麗になる努力をする」(24歳)
- 「予定いっぱいにして考えないようにする」(27歳)
- 「彼に尽くしてたお金と時間をすべて自分にかける。自分を、vip待遇する」(31歳)
- 「ひとり旅に行くこと」(28歳)
- 「ペットと過ごす」(25歳)
そのほか、みなさんあの手この手を使って元彼を忘れる努力をしているようです。もちろん悪い思い出ばかりではないでしょうが、前に進むためには勇気をもって行動することも必要です。
【まとめ】
元彼が忘れられなくて辛いというのは、変わった悩みではありません。ただ、そのせいでいつまでも普段の生活に影響が出てしまうのは避けたいですよね。一緒に過ごした時間に感謝しつつ、新しい道を進めると良いですね。