「タピオカ」の英語って知ってる?
突然ですが、ソフトクリームは英語圏で伝わらないって知ってますか? 実は日本には英語だと勘違いしている、和製英語たくさんあるのです。
そこで今回はぴあ株式会社が紹介する北九州市立大学の准教授であり、福岡で連載・レギュラー番組を持つ注目のアメリカ人女性“アンちゃん”ことアン・クレシーニ先生の書籍『ペットボトルは英語じゃないって知っとうと!?』についてお伝えいたします。
本書は、和製英語の魅力を綴った“博多弁と英語”のバイリンガルブログ「アンちゃんから見るニッポン」が大人気となり、地元・福岡で何本ものレギュラーや連載を抱えるアンちゃんが長年出版したいと願っていた和製英語本。「和製英語は魅力的な日本語のコミュニケーションツール」と考えるアンちゃんが渾身の力を込めた、おもしろおかしく、とっても役に立つ、そして何より誰かに話したくなる内容となっています。
◆実は英語じゃない和製英語
本書を少しだけ紹介すると、英語だと思って使っているけれど実は英語圏では通じない言葉について徹底解説しています。例えば、ソフトクリームとドリンクバーです。どちらも英語でだと思い込んでいる人は多いのでしょう。
ソフトクリームは英語では「soft serve ice cream」と言います。実は「アイスクリーム」でOKなのです。
またアメリカには日本にあたる「ドリンクバー」は存在せず、英語ではおかわり自由という意味の「free refills」と言います。つい誰かに伝えたくなっちゃいますね。
続いてはテクノロジー編。今となっては多くの人が利用しているSNSですが、実はこれも英語圏では通じません。英語では「social media」が一般的です。
またノートパソコンも英語圏では伝わりません。まず、「パソコン」は英語の「personal computer(PC)」の略語です。そこに「ノート」がくっつくと、ダブル和英英語ができあがります。「notebook computer」とも言うけれど、1番オーソドックスな言い方は「laptop/laptop computer」と言います。「laptop」は「膝の上」という意味で、膝の上に置くコンピューターとなるのです。
最後はタレントです。日本でタレントというと、テレビなどのメディアに出演している人のことを言いますが、英語圏でタレントというと「才能」という意味になります。日本語のタレントを表現したい場合は「celebrity」か「TV star」が一番近い意味になります。
その他にも、ペットボトル、フライドポテト、スリーサイズ、ペーパードライバーなど、日常生活にあふれる和製英語を200の実例と多角的な切り口で徹底解説。驚きながら笑いながらいつのまにか愉しく知識が増えていくことまちがいなしの一冊です。
来年のオリンピックイヤーに向けてますます需要が増えている英語の知識と、本書の発売以降、講演会やゴールデン番組への出演などますます露出が増えているアンちゃん人気が相まっての今回の重版。アンちゃんは「ただただ嬉しかったです。一所懸命頑張って書いた本なので、本の質、そして、私の頑張りが認められた!と思いました」と大喜び。多くの人から「この本を読んだ時、目から鱗!和製英語を見直した!」という感想をもらっているとのこと。実際にネット書店のレビューにも「この本で『そっか、英語の勉強ってこんなにも楽しいものだったよね!』と思い出しました。英語が楽しいと思うと同時に日本語の楽しさ、面白さも再発見できる素敵な本です!」など熱いコメントがたくさん寄せられています。
◆著者 アン・クレシーニ先生コメント
Q.「ペットボトル英語じゃないって知っとうと!?」発売以降の環境の変化、周囲の反応を教えてください。
A. たくさん講演会の依頼が来て、和製英語について話す機会が増えました。色んな人から「この本を読んだ時、目から鱗! 和製英語を見直した!」という感想を聞きました。
Q.一番最近、心に残った「和製英語」はありますか?
A. 「タピる」です。言葉は文化から生まれます。日本は、今タピオカブーム中ですから、「タピる」という単語が生まれました。もし、タピオカのブームが冷めたら、「タピる」という単語も消えるでしょう。ちなみに「タピオカティー」は英語で、bubble tea と言います。
Q.道案内や観光案内などをするときに気をつけたほういい「和製英語」があれば教えてください。
A. 「コンビニ」、「ビル」、「パン」などは英語っぽいんですが通じません。話すときはまず、パニクらないで、ゆっくり話すことが大事です。日本語で道を聞かれた時、簡単な、優しい日本語で答えることは大事です。長い文章を使わないで、言葉とフレーズで話すことで良いです。日本語でも英語でも簡単でいいです。オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語など)は通じないので、使わないほうがいいと思います。
Q.メッセージをお願いします。
A. この本を書いた時に、英語が苦手な人、英語が好きじゃない人でも楽しめるような本にしたいと思いました。その目標は達成したと思います。和製英語は日本語ですから、その魅力が溢れている言葉を楽しんで欲しいです。けど、英語圏に行ったら、和製英語と本当の英語を区別する必要があるので、この本の中に、その区別ができるようなヒントをたくさん入れました。この本を読んだ人から、「好奇心が増えた!」と言われたら一番うれしいです。好奇心があると、カタカナ用語を聞くたびに、「その単語は英語なのか……和製英語なのか……」と気になり、わかるまで調べると、言語力はずっと成長していくと思います。
英語と和製英語の区別って想像以上に難しいですが、わかると役に立ちますし、つい誰かに教えたくなってしまいますよね♪ (ほんじょうみゆき)
情報提供元:ぴあ株式会社
★これ英語じゃなかったの!?知ってそうで知らない意外な「和製英語」10選