「好きな人が欲しいのに、できない」問題を解決する方法
人生を揺るがす問題になる「結婚」。
そしてそれを取り巻く「婚活」事情は、いくらひとりで考えてもなかなか答えが出ないものがたくさんあります。
たとえば「そもそも、どうしたら好きな人ができて結婚に至るの?」「自分が愛する人より、自分を愛してくれる人と結婚したほうが幸せなの?」などなど……。
そんなあらゆる婚活・結婚の問題について、下北沢の本屋B&Bにて「浅見悦子×とあるアラ子婚活の理想と現実」という題で、「婚活」にまつわる書籍を出版しているふたりがクロストーク!
映画化もされた大人気コミック『美人が婚活してみたら』の著者・とあるアラ子さん(以下・アラ子さん)と、webメディアOTONA SALONEの人気連載が書籍化された『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』の著者・浅見悦子さん(以下、アサミさん)。
アラ子さんは30代中頃の既婚者(結婚歴4~5年)、一方でアサミさんは40代後半の独身。結婚の現実を知るアラ子さんと、結婚にまつわる理想・妄想を抱くアサミさんが語り尽くした内容は、これから結婚or婚活する人・そして婚活中の人にとってかなり興味深い内容。
本日はそのイベントで語られたトピックのうち、いくつかをピックアップしてご紹介します♪
【テーマ】そもそも、どうしたら好きな人ができるの?
こちらのテーマについてはアサミさんもアラ子さんも「わからない」で一致。しかしその理由はまったく異なるものでした。
アサミ「8年くらい恋愛していなかったので、どうしたら好きな人ができるのかわからないんです」
アラ子「そもそもこのテーマって『りぼん』に出てきそうな、小学生くらいの悩み話ですね……(笑)。とはいいつつ私もわからないんですよ。でもそれって、私が『好きな人が自然にできるタイプ』だからかもしれません。悩んだことがないからわからないんです。どうしても『普通にしてればできるじゃん』と思ってしまって……」
アサミ「虫に刺されやすい人・刺されにくい人がいるように、DNAレベルで好きな人ができにくい人がいる気がしますね。私は逆に、3年婚活をしていて、いい人だなとまでは思っても、なかなか好きまでいかなかった。でも、洋服をたくさん見ているとそのうちこういう服が好きだなとわかってくるように、たくさんの異性に会っているうちに好きな傾向がわかるようになってきたんです。もともと、何がイヤか、はたくさんあったんですよ。書籍でも書いたんですが、婚活を始めた当初に私が結婚相手に持っていた条件は全部『こんな人はイヤだ』という条件ばかりで『何がいい』かはわからなかったんです。でも、婚活でデートを重ねているうちに何が嬉しいか、どんな人が素敵かがわかってきて。私のように『好きな人ができない』人は、一回とにかくいろんな人とデートしてみて、ポジティブに『こういう人が好きかも』という共通点を見つけてみるといいかもしれません」
アラ子「似たようなことを聞いたことあります。とにかく街行く異性を全員アリかナシかで分けていって、ひたすら鍛えるのがいいと。『美人が婚活してみたら』のモデルになったタカコさんもネットでその方法を知り実践している時期があったそうなんですが(笑)。とにかく街でも電車でも、目の前にいる男性の見た目からどういう人かを想像して、恋愛対象としてアリかナシかを判断していく。そんなことを続けていくと自然と恋愛脳が鍛えられるのだとか……」
アサミ「私アリもナシもなく普通の、グレーゾーンの人が多いんですよね……」
アラ子「きっとそれがダメなんですよ! とにかくストリートファイトを続けて白か黒かを判別する練習をしていかないと……!」
アサミ「私はジャニーズが好きなんですが、ジャニー喜多川さんって、送られてくる大量のプロフィールを見たらどの子がいいかが瞬時に判別できたんですって。でもそれもたくさんの男の子を見てきたからで、それと同じで恋愛もやっぱり場数を踏まないといいかどうかもわからないのかもしれないですね。ストリートで練習を続けます(笑)。そうしてどんな人にアリと思ったか共通点を見つけてメモしてみたりとか」
アラ子「……たぶん、好きな人が自然にできる派の人は、それが無意識にできるんですかね? 常にそうやって異性のことを見ているのかもしれないです」
アサミ「好きな人ができない方は意識的にやってみるといいかもしれないですね、ひとつの解決策として」
【テーマ】愛されて結婚するほうがいい?
このテーマから「向こうから来たのに振られる問題」「どうでもいい連絡が面倒問題」「愛することで満足してしまう問題」という、なかなか恋愛ができない女性の三大あるあるに話は展開していきます。
「相手から言われて付き合うのに、なぜか振られる」問題
アラ子「私は愛されたいほうというか、自分のことを好きな人が好きなんですよね。好きになってくれる人がいると、『お、見る目あるじゃん』と思っちゃう。だからほとんど恋愛で傷ついたこともないし、高校生以降は片想いもしたことない。逆に言うと、自分のことを好きじゃない人を好きになれないんです。とにかく『私のことを好きかどうか』が必須。かといってそんなにモテるタイプではないので変な人に好かれることもなく、恋愛で傷ついたことも、傷つけたこともほとんどないと思います」
アサミ「私も自分から好きになったことはなくて、言われて付き合うパターンばかりなんですけど、でもだいたい向こうから振られるんですよ。おかしくないですか?」
アラ子「……何かあるんですかね?」
アサミ「いくつかは理由がわかるんですけど、現在認識しているものが全部だとは思わないので、いまだにブラックボックスなんですよ。私はジャニヲタなので、KinKi Kidsも歌っていたんですが、愛されるより愛したいんですよね」
アラ子「真剣(マジ)で……?」
アサミ「拾っていただいてありがとうございます(笑)。私がうまくいかない理由はおそらく、高飛車だったんですよね。『私のことを好きになって、いいと言ってくれたんだから、キライになるはずがないでしょ』と。釣った魚にエサはやらないというか、上から目線というか……。マメに連絡もしなかったし」
◆「おはよう」「おやすみ」連絡問題
アサミ「私『おはよう』『おやすみ』などの連絡が苦手なんですよね。朝は弱いし、夜はいつのまにか寝落ちしてしまってなかなか送れない。そうしていたら『メッセージくれないよね』と付き合っている男性に言われてしまって。そこで初めて、メッセージって自分から送らなきゃいけないんだと気づいて。前までは用事がなければメールしない、おはようとか別にいらないよね、と思っていたんです。でも、最近はそのなんの用事もない、おはようおやすみ、が大事だということにやっと気づきました」
アラ子「コミュニケーションは大事ですからね」
アサミ「仕事だと返事は超早いんですけど、仕事じゃないと送っていいかわからないんですよ。でも、どうでもいいメッセージを送らないといけないんだなと」
アラ子「どうでもいいという本音が(笑)」
◆愛することで満足してしまう問題
アサミ「あとはそれこそ根がオタクなので、ジャニーズでも好きになった子のことを調べ尽くすんですが、それと同じように好きになった人のこともできる限り全部調べちゃう。それも自己満足で、愛することで満足しちゃって、愛されることがとにかく下手。……アラ子さんの夫婦円満の秘訣はなんですか?」
アラ子「他人にアドバイスできるほど夫婦円満じゃないですよ(笑)。ベストはもちろん『愛される』だけでなく『愛するし愛される』なんでしょうけど、やっぱり恋愛ってどっちかの気持ちが絶対に強くなってしまうから難しい」
アサミ「私、前は好きになったほうが負けというか、やっぱりこれも高飛車で、『付き合ってあげる』という考えがあったというか、相手に勝ちたかったんだと思います。恋愛は勝負だった。でも最近、上から目線なことはなくなってそれってすごく失礼だったと思いますし、負けていいやという気持ちになりました」
アラ子「でも、そのお付き合いした方のことも好きではあったんですよね?」
アサミ「『好きと言ってくれたから好きになった』というか『普通だったのがちょっと上がった』くらいですかね……」
アラ子「それって、好きじゃなかったんじゃないですかね……。アサミさん、もしかしてまだ恋愛したことないんじゃないですか!?」
アサミ「そのご指摘は外れてないです。まだ本にはなってないですが、オトナサローネの連載で出てきている『ジェントルさん』とお付き合いをすることになったので、恋人いない歴が9年半で終わったんですよ。で、彼のことは『好きになった』と思っているんですが、そのときはまったく『勝負』だとかそういうことは頭にありませんでした。
私、ずっと戦ってきたんですよ。1972年生まれなのですが、このあたりは第二次ベビーブームなので、受験も就職も何かと競争率が高かった。だからすべてを勝負だと考えてしまっていた部分があったんですが、やっと恋愛は勝負じゃないってわかりました(笑)」
まだまだトークは続きますが、今回は一度ここまで。
次回は「共通の趣味はあったほうがいいのか?」「結婚の条件って、いったいなんなのか?」についてお届けします。お楽しみに!(後藤香織)
▷浅見悦子さん書籍
『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活 婚活して初めて気づいた、人生において大切な17のこと』
浅見悦子 著
1200円+税/小学館
婚活を始めようと思っている40代の女性はもちろん、漠然と婚活に対して興味をもっている20、30代の女性、そして婚活を考えている男性にもおすすめの1冊。
著者が体験した婚活をリアルに体験することができます。
『美人が婚活してみたら』
とあるアラ子 著
1000円+税/小学館クリエイティブ
仕事にも容姿にも恵まれていたアラサー美女のタカコ。自由奔放だった恋愛関係を見直したら、気づけば三十路を超えたタカコの周辺にいるのは既婚者ばかり。渋々婚活サイトに登録した、結婚したい美人アラサーの狂騒劇。
『美人が婚活してみたら』WEB連載ページはコチラ
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