つまずいたっていいじゃない、新人だもの|新人のお仕事格言【第39回】
新人のみなさま、こんにちは。
この連載では、フルゆとり世代の新人編集者が、日々仕事でのたうち回る中で心を打たれた格言をお贈りします。
今週は傑作少女マンガ『BASARA』の格言をお届け!
自分の苦しみを「甘えかな?」と思ったら
人は傷ついたら痛いんだよ バカにされたら悔しいんだよ
そんなことあたりまえじゃないか!
『BASARA』の舞台は、文明が滅びた数百年後の世界。日本は王の一族に支配されるようになっていました。主人公の更紗は、人民を救う「運命の子」タタラとして、暴君を倒すべく立ち上がります。
5巻で、更紗は関東を支配する蒼の王の本拠地に乗り込みます。そこで「人間狩りレース」に参加させられ、蒼の王に向かって叫んだのがこのセリフ。
これは声を大にして言いたいのですが、自分が苦しいときに「でももっと大変な人はいるしな」とか「この程度でつらいなんて甘いかな」と相対化するのは良くないと思うんですよ! ドアに小指をぶつけたときに「でも骨折した人の痛みに比べたら……」なんて考える人います!? 仕事のしんどさだって同じです。まずは自分のつらいという感情を、しっかり認めてあげてください。客観的に考えるのはその後です。なかなか新人の悩みは(特に上の人には)理解されにくいと思うので、つらいときは『BASARA』のこの名言を思い出してくださいね。(時吉)
著/田村由美
出版/小学館
1991年3月発売
新書判/190ページ/定価:本体440円+税
公式URL:https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=924