美容の大敵紫外線! 食べ物でも対策できるってホント?
赤や緑の濃い夏野菜が店頭に並んで、さてサラダにしようか、カレーを煮ようか……と悩む季節でもありますね。その前に夏野菜の栄養と美容の関係をチェックしておきましょう。むやみにたくさん栄養を取ればいいわけじゃない、という目からウロコの事実も!
1、UVケアは赤と緑の食材で
UVケアはなにも化粧品だけでするものではないんです。実は体内から紫外線対策もできるということをご存知でしたか?
UV対策には抗酸化作用の高い成分が入った野菜が効果的だといわれています。中でも赤い野菜「トマト」がイチオシ。トマトなどの赤い野菜や果物は、太陽から自分の身を守るためにリコピンというカロテノイド色素を活用します。だから、カロテノイド色素を多く含んだ果物や野菜を食べると、日光に対する耐性を上げることができるというわけです。
一方、緑の野菜の中でも、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、スルフォラファンという成分が含まれ、抗がん効果があることもわかっています。緑茶には没食子酸エピガロカテキンという成分が含まれており、日光による肌の老化を遅らせ、皮膚がんの腫瘍抑制効果があることもわかっています。
色の濃い野菜をたっぷり取れるのは、煮込み料理。カレーやスープなどでたっぷり栄養をいただきましょう。そして食後は緑茶ですっきり。これで体内からの紫外線対策はばっちりです!
★【特集/今やるべき紫外線対策】紫外線から肌を守る赤と緑の食材
2、美肌のためのビタミンC、たくさんとればいいわけじゃない?!
先ほど説明したように、トマトの赤い色素に含まれる「リコピン」は活性酸素の働きを抑えるほかにも、美白効果も期待できると言われています。ところが同じ野菜でも、中には食べる時間を誤ると肌の大敵になってしまう野菜もあります。
ビタミンCを豊富に含む柑橘類や野菜の一部には、ソラレンという成分が含まれています。このソラレンは光毒性という太陽の光(紫外線)に当たると活性酸素などを発生させ、肌にダメージを与える性質が。紫外線を吸収する作用もあるため、メラニンの生成を活性化し、シミなどの原因になるのです。
ソラレンを含む食材は、柑橘類やきゅうり・セロリ・三つ葉・パセリなどですが、これらを食べた2時間後に紫外線に当たると、光毒性が起こります。光毒性は、活性酸素などを発生させ、肌にダメージを与える性質をいいます。外回りや戸外でのスポーツやレジャーのときは、時間を逆算してとるようにしましょう。
一時期流行ったきゅうりパックも実はお肌には刺激が多すぎることも。やはり果物や野菜はおいしく「食べる」もの。大事なビタミンCの供給源にもなります。とる時間に注意をしながら、おいしくいただきましょ!