つまずいたっていいじゃない、新人だもの|新人のお仕事格言【第35回】
新人のみなさま、こんにちは。
この連載では、フルゆとり世代の新人編集者が、日々仕事でのたうち回る中で心を打たれた格言をお贈りします。
今回は、東村アキコさんの半生を描いたエッセイマンガ『かくかくしかじか』の格言を3日連続でお届け!
続けることが苦手な人へ
林 飲め 今日だけ飲んで 明日からまた描くぞ
『かくかくしかじか』1巻は、東村さんの美大受験奮闘記。自信満々で受けた推薦の大学に落ちて凹んでいた東村さんを、日高先生は連れ出し、「明日からまた描くぞ」と励まします。
日高先生の教え方は、竹刀を振り回して「描け描け描けーっ!」と言う超スパルタ式。いつまでも凹んでいる時間など与えてくれません。きっと先生は、絵の世界の厳しさ、苦しさを知っているからこそ、「それでも描き続けていれば道は開ける」と教えたかったのかもしれません。ぶっきらぼうですが、絵に対しても生徒に対しても、愛情深い人であることが伝わってきます。
仕事が思うようにできないうちは辛いですが、やっぱり、続けること以外に上達する方法はないと思います。それに仕事以外で落ち込んだとき、淡々とやれることがあるというのは救いにもなるでしょう。辛いことがあった日は、きちんと落ち込んで明日からまた頑張ればいいんです。(時吉)