「おあずけ」が成就のコツ?恋愛で使える心理テクニック「カリギュラ効果」
気になる男性との初デート。楽しい夜を過ごせたけれど、その後彼からの連絡はなし。どうやら一夜だけの関係で終わったみたい……。よく聞く話ですね。でも、そんなに悲観的に考えることはありません。デートのやりとりにワンクッション置くだけで、理想的なつき合い方ができる可能性があります。そこで今回は、恋愛で使える心理テクニック「カリギュラ効果」をご紹介いたします。
■カリギュラ効果とは
取り組んでいた作業を途中で禁止されると、逆にそれをしたくてたまらなくなることがあります。このように、禁止されることでその裏に隠されている真意を読み解こうと期待感が高まる心理のことを、カリギュラ効果と言います。ここには、心理的リアクタンスが大きく絡んでいます。心理的リアクタンスとは、物事を禁止されたら、反抗してやってみたくなるという心の動きを言います。そのため、カリギュラ効果が発動する根本的な衝動欲求が心理的リアクタンスなのです。これを応用すれば、恋愛において優位に立つことができるのです。
■おあずけをすることで相手の興味を引く
カリギュラ効果を恋愛に応用するなら、煮え切らない態度の相手におあずけをすることによって、逆に興味を引くことができるかも。例えば、付き合うかどうか今後の関係性の発展について期待させるようなそぶりを見せてから、一線をキープして相手に我慢させてみましょう。きっと相手はあなたへの関心を増幅させ、より強くあなたを手に入れたいと思うでしょう。すぐに結論を出したり、自分から迫るとうまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。
■2度目のデートにつなげるには
一般的な初デートを考えてみましょう。お昼過ぎに会って映画などを楽しんだあと、夕食を一緒に食べるという流れの場合、早めに夕食が終わってお店を出るようにしましょう。あとは向こうからの2軒目の誘いを待ちます。そして、いざ誘ってきたら「今日はダメ」とおあずけして、その日は帰宅するのです。気持ちが盛り上がってきたところで拒否された相手は、あなたへの期待感を持ったまま別れることになります。この期待と禁止によってカリギュラ効果が引き起こされ、次のデートの可能性が高くなるのです。向こうから誘われたなら大成功と言えます。
■複数の女性の中で彼の一番になるためには
カリギュラ効果を用いたある実験があります。子供に5種類のおもちゃで遊ばせて順位付けさせたあと、2番目に好きなおもちゃでは遊んではいけないと禁止します。少しの間、2番目のおもちゃを禁止したら、もう一度禁止をやめて全部のおもちゃで遊ばせます。すると、どの子供も例外なく、禁止された2番目に好きだったおもちゃを1番にしたのです。これを恋愛に応用することで、複数の女子の間で誰と付き合うか迷っている彼のナンバーワンになれる可能性を高められます。彼と親しくしていて、突然「しばらく会えない」と禁止をします。そして、1~2週間ほど経ってから、再度コンタクトを取り話してみましょう。彼の中であなたの存在が大きくなり、あなたを選んでくれるでしょう。
今回紹介したカリギュラ効果の語源は、1980年にアメリカで公開された映画『カリギュラ』に起因します。過激なシーンが多い内容だったらしく、ボストンでは上映禁止になったのだとか。しかし上映禁止になったがために、ボストン市民の間で評判を呼び、隣町まで行って観た人も多くいたそう。このように禁止されることの心理効果は、かなり心に訴えかけるものなのですね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。
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