「平成を振り返って一番流行したファッション」1位は…みんな持ってるアレです、アレ!

「平成を振り返って一番流行したファッション」1位は…みんな持ってるアレ

まもなく平成最後の冬が到来。平成30年の間に冬の服装や生活はインナーやアウターによって大きく変化してきました。

30年間でファッショントレンドはさまざまな移り変わりをしていますが、平成を振り返って最も記憶に残っているファッションアイテムについて、そして平成を代表するファッションリーダーに関する調査を株式会社ユニクロが10代から60代の男女1,236人を対象に実施しました。

あなたのファッションを変えてくれたものは何ですか? そして憧れのファッションリーダーは誰ですか? 思い浮かべたところで、早速調査結果を見ていきましょう。

記憶に残る平成冬のファッションアイテムは!?

あなたの1位はインナー? アウター? 平成の冬を代表するファッションアイテムについて聞いてみると……

Q.平成の冬を振り返り、流行したと思うファッションを選んでください。

グラフ

【全体】

1位 ヒートテック 78.1%
2位 ダウンコート 60.3%
3位 ムートンブーツ 54%
4位 フリース 49%
5位 モッズコート 39.9%

 

さまざまなトレンドがあった中で、もはや誰もが1枚……と言わず2枚3枚は持っている超定番「ヒートテック」が1位! もはや流行を通り越して完全にこれなしではいられない定番の地位を確立しましたよね。

年代別に見た結果がコチラ

 

表

【10代】

1位 ヒートテック 66.5%
2位 MA-1 50.0%
3位 ダッフルコート 46.6%

【20代】

1位 ヒートテック 69.9%
2位 モッズコート 51.9%
3位 ダウンコート 51.5%

【30代】

1位 ヒートテック 80.1%
2位 ダウンコート 67.0%
3位 ムートンブーツ 61.2%

【40代】

1位 ヒートテック 83.0%
2位 ダウンコート 67.0%
3位 フリース 60.2%

【50代】

1位 ヒートテック 89.3%
2位 ダウンコート 61.2%
3位 フリース 58.7%

【60代】

1位 ヒートテック 79.6%
2位 ダウンコート 71.8%
3位 フリース 59.7%

 

ヒートテック、最強ですね! どの世代からも65%以上を獲得しての1位。私たちの冬のファッションにおいて欠かせないアイテムになっていますね。10代は他の世代と比べるとMA-1やダッフルコートなどのオシャレ重視なアイテムが選ばれています。続いて、平成ど真ん中の20代! 20代はモッズコートとダウンコートがほとんど同じ割合で選ばれています。モッズコートはあのアーティストが着ていたことで一時期着ている人を多く見かけませんでしたか? 30代はムートンブーツと靴が唯一ランクインしています。冷えがちな足元があったかい! これって革命ですよね。そしてかわいいですし! 40代から60代は同じアイテムが同順位で選ばれました。ダウンコート、フリースともに暖かい上に軽い! 長年愛されてきていることがわかります。

次に「記憶に残る平成のファッションリーダー」を紹介します。あらゆるファッションリーダーが登場しましたが……さて、皆さんの記憶に残っているのは?


平成のファッションリーダーランキング大発表!

Q.平成の冬を振り返り、ファッションリーダーだと思う人は?

表

【平成生まれが選ぶ男性有名人】

1位 菅田将暉 32.0%
2位 竹内涼真 15.4%
3位 木村拓哉・坂口健太郎 各9.1%
5位 成田凌 8.1%

【昭和生まれが選ぶ男性有名人】

1位 木村拓哉 15.5%
2位 菅田将暉 14.3%
3位 ベッカム 8.3%
4位 所ジョージ 8.1%
5位 福山雅治 8.0%

 

【平成生まれが選ぶ女性有名人】

1位 安室奈美恵 41.1%
2位 藤田ニコル 35.3%
3位 ローラ 27.7%
4位 きゃりーぱみゅぱみゅ 23.4%
5位 石原さとみ 22.2%

【昭和生まれが選ぶ女性有名人】

1位 安室奈美恵 51.8%
2位 ローラ 27.3%
3位 きゃりーぱみゅぱみゅ 17.4%
4位 藤田ニコル 16.6%
5位 浜崎あゆみ 13.5%

 

このような結果に……! 平成生まれが選ぶ男性有名人は今をときめく俳優のみなさん! 背が高くて、スラっとしてる、そんな印象がありますね。眩しい♡ 昭和生まれが選ぶ男性有名人にも木村拓哉さん、菅田将暉さんがランクイン。木村拓哉さんはベストジーニスト賞を受賞していてオシャレなイメージが強いのかも。菅田将暉さんは自分を持っているファッションが憧れられているのかもしれませんね。

一方、女性有名人では平成、昭和ともに安室奈美恵さんが1位に! やはりどの世代からも憧れられる女性だとわかりますよね。かっこいいです。藤田ニコルさんは中高生のカリスマモデルとして活躍していて、今はブランドも立ち上げている代表的なファッションリーダー! ローラさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんもどちらの世代からも「ファッションリーダー」と思われているようです。


平成30年間の社会情勢とユニクロの相関関係~機能性インナー・アウターの普及と進化~

平成30年間で起きた出来事と記憶に残るユニクロの商品には実は相関関係があることが伺えるのです。様々な社会情勢とファッションは切っても切れない関係があり、時代を経て服装は自由に、機能的かつ軽量に進化してきました。そしてリーズナブルな価格だからこそできる自由で新しい「冬の着こなし」として装いが変わってきているのです。

年表

バブル経済の崩壊の背景にユニクロフリースがヒット

バブル景気が崩壊し、価格破壊、規制緩和などのキーワードに注目が集まる中でユニクロのフリースは、商品を求める行列ほど話題になりました。それは「50色展開、1,900円で買えるフリース」であったからです。平成10年に200万枚、平成11年に850万枚、平成12年に2,600万枚と大ヒットしました。持っていた人も多いのではないでしょうか?

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オシャレの幅を広げる機能性インナー・アウターの発売

平成15年にヒートテックの発売が開始され、地球環境や健康意識か高まる中で脚光を集めました。ヒートテックは保温性の高い機能性インナーとして着る人の心をつかんだのです。

 

さらにウルトラライトダウン、シームレスダウン、極暖・超極暖ヒートテックなどの軽量化アイテムが次々に発売され薄着で暖かく、インナーダウンで自由に重ね着を楽しめるようになりました。少しでも薄着に見せるためにヒートテックを重ねてきている人も多く、「今日薄着だね~寒くないの?」「大丈夫! 中に3枚ヒートテック着てる!」という会話を耳にしたことがあります。たとえば、着こみたくない学生服や着ぶくれしたくないとき、着こなしを自由にしてくれる冬ファッションの最強アイテムです!


平成30年でキーワードは「我慢」から「チル」に!?

平成30年間の社会情勢やトレンドとユニクロの相関関係について、社会学とファッション、若者の消費行動などの専門家に話を聞くと冬のファッションが「我慢」するものから「チル(chill)な服装へと変化していることがわかったのです!

※「チル」とは、「落ち着く・まったりする」という意味。「chill out(チルアウト)」という言葉から。若者の間で「チルってる」は「まったりしている」、「チルする」や「チルる」、「チルい」は「落ち着く」「落ち着くような~」というような意味で使われています。

 

今回ストリートファッションと若者研究の専門家2人が平成30年間とユニクロの相関関係を分析しました。

 

「ファッションが劇的に変化。昔は我慢していたが今はより楽で快適に」/渡辺明日香先生

20年以上にわたってストリートファッションの定点観測に基づいて若者文化や生活デザインを経験してきた共立女子短期大学の渡辺明日香教授に研究室所蔵の1970年代から現在及ぶ約20万点にも及ぶアーカイブの中から分析してもらいました。

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「やはり記憶に残っているのはユニクロのフリースです。【フリースジャケット1,900円】という圧倒的な価格競争力と、ベーシックなアイテムの品揃え、高い品質や縫製で、ユニクロ製品を持っていない人がいないほどのブームを引き起こしました。

平成18年に、ユニクロが高品質で低価格の軽量ダウンを発表し、高価だったダウンが一般化。その後は、外に着るだけでなく、中に着る楽しみ方を提案し、今ではスタンダードになりました。

平成当初のストリート写真を見ると、「厚着」・「おしゃれしたい時は薄着でがまん」だったのが、平成後期になるとアウターの軽量化が進んで、「着ていて楽で快適なもの」を求めるように。これは機能性の高いヒートテックや超軽量のダウンが発売され、普及したことが大きいです。軽量で着ていてストレスのないアウターを一度体験してしまうと、重いコートには戻れなくなってしまうのではないでしょうか」とおっしゃっています。

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「『ユニクロでいい』から『ユニクロがいい』へ、『チル』な製品を求める若者たち」/原田曜平先生

『平成トレンド史』の著者でもあり、2000年代前半から十数年にわたり若者研究を続け、第一人者であるマーケティングアナリストの原田曜平氏にも平成について振り返りながら、これからの若者の消費行動について予測してもらいました。

「平成9年に消費税が5%へと引き上げられ、翌年大手スーパーやデパートが「消費税還元セール」を実施、100円ショップがヒット番付にランクイン。「価格破壊」「規制緩和」商品に注目が集まる中、ユニクロが安価なフリースを売り出して200万枚のヒット、平成12年には2,600万枚の大ヒット商品となりました。当初、消費者は低価格商品に対してネガティブなイメージがありましたが、品質の良さからユニクロのイメージが  上がっていきました。若者研究所に参加している大学生たちにユニクロのイメージを尋ねても、『ユニクロでいい』だったのが、『ユニクロがいい』へと評価が変わったことを覚えています。

 

ユニクロはデフレの象徴だが、アベノミクスとともに無くならなかった。グローバル化され、ブランド力がアップしたからではないでしょうか。機能と価格で勝って、後半でブランドイメージもつき、今では若者たちからの企業として「スーパークール」と捉えられている。今の若者たちは、『チル(くつろぐ・まったりする)』という言葉をよく使う。居心地よく生活するための機能性は当たり前で、より快適なものを求めている傾向にあります。」とおしゃっています。

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【まとめ】

ユニクロは平成の社会情勢と相関関係が大きくあり、私たちの冬ファッションを自由で楽なものに変えてくれました。寒いのを我慢せずに着たいものを着る。こんなにステキでうれしいことはないですよね! 機能性インナー・アウターを取り入れて平成最後の冬、オシャレを楽しんじゃいましょう♡ (中川瑞月)

情報提供元/株式会社ユニクロ

 

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