だんだんと暑くなってきて、夏ももう間近ですね。日差しが眩しい日も多く、すでに紫外線が気になって日焼け止めを塗ってからお出かけをしている人も多いのでは。そこで気になるのは、最近話題になっている「目から日焼けする」という話。これっていったい本当なんでしょうか?
参天製薬株式会社は、「目の紫外線対策」をテーマに、20~40代の女性500名を対象とした意識・実態調査を実施! また、調査結果をふまえて、眼科医の杉本由佳先生に、紫外線が目におよぼす影響や、対策のポイントについてお話を聞いてみました。
Q.普段、紫外線を気にしている部位、具体的な紫外線対策をおこなっている部位はどこですか?
<紫外線を気にしている部位>
顔 99%
体 57%
目 38%
髪 35%
<具体的な紫外線対策をおこなっている部位>
顔 91%
体 52%
目 14%
髪 15%
「普段、紫外線を気にしている部位」を聞いてみると、「顔」(99%)、「体」(57%)に続き、38%と約4割が「目」と回答しました。しかし一方で、「具体的な紫外線対策をおこなっている部位」としては、「顔」が91%、「体」が52%にのぼっているのに対して、「目」という回答は14%とわずか1割台にとどる結果に。 「目」に対する紫外線への影響を気にしながらも、実際の対策はできていないという人が多いようです。では、まことしやかに囁かれている「目からも日焼けをしてしまう」説、いったい女性たちはどのくらい事実だと思っているのか聞いてみました。
Q.直接肌に紫外線を浴びることだけでなく、目に入る紫外線も日焼けの一因となると思う?
事実だと思う 43%
事実だと思わない 57%
事実だと思う派は43%と少数となりましたが、実は最新の調査・研究報告において、このウワサが事実かどうか解明されているようなんです。本当なのかどうかを中目黒眼科院長の杉本由佳先生に聞いてみました。
■直接肌に紫外線を浴びることだけでなく、目に入る紫外線も日焼けの一因となる→事実!
眼科医。中目黒眼科院長。1982年埼玉医科大学卒。1982年、埼玉医科大学付属病院眼科学教室にて研修医を経て1984年より助手に。1993年かわごえ眼科開業。1999年医療法人社団映光会 中目黒眼科開業。現在は、医療法人社団映光会 理事長と中目黒眼科 院長を務める。同院では、目の紫外線ケアを促すため、度入りサングラスも処方。また、美ST、女性自身、BeauTV 〜VOCE ビューティーヴィー、25ans、日経ヘルスをはじめ、メディア出演も多数。
「日焼け止めなどで顔や体のUVケアをする女性は多い一方、“目”の対策はおろそかになりがちです。しかし、実は“目の日焼け”は、“肌の日焼け”の一因になることが、実験研究でわかっています。
というのも、目に強い紫外線が入ると、それを察知した脳は防御反応を示し、体内にメラニン色素を作るように命令を出します。このメラニン色素とは、紫外線が皮膚の細胞破壊などを防ぐために生成されるものですが、過剰に生成されてしまうと、シミやそばかすの原因になることがあるのです。顔や体の紫外線対策を頑張っていても、目を無防備にさらしていると、せっかくの努力が台無しになってしまう可能性があります」
<目の紫外線対策についてのアドバイス>
「角膜ダメージをはじめとした紫外線の影響を防ぐには、まず大前提として、紫外線に直接目をさらさないことが大切です。そのため、UVカットが施されたサングラスを日常的にかけるようにしましょう。すき間から紫外線が入らないよう、フレームが大きめで、しっかりと目の周りもカバーしてくれるデザインのものを選ぶことをおすすめします。
また、角膜ダメージを修復する機能のある目薬で適切にケアをすることも重要です。紫外線などによる角膜ダメージは、放置すると、炎症を悪化させたり、前述のような眼病を引き起こしたりする原因にもなります。角膜の組織代謝を促進してダメージ修復をうながす活性型ビタミンB2や、角膜にうるおいを与えて保護するコンドロイチンなどの成分が含まれている目薬を選ぶとよいでしょう」
最近言われている「目から入る紫外線で肌が日焼けする」説は、本当だったことが判明しました! 日焼け対策と聞くと、日焼け止めやUVクリーム、日傘などが真っ先に思い浮かびますが、サングラスや効果のある目薬を使うのも大事な日焼け対策です。いつものケアにプラスして行ってみてくださいね。(松本美保)
情報提供/参天製薬株式会社
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