重ねづけが効果大!?プロが教える正しい日焼け止めの塗り方

焼けたくない人必見!正しい日焼け止めの塗り方


重ねづけが効果大!?プロが教える正しい日焼け止めの塗り方

日焼け止めをしっかり塗ったのに、焼けてしまった経験はありませんか? せっかく日焼け止めを塗るなら、最大限に効果を発揮させたいですよね。そこで今回は、資生堂研究員の中西紘美さんに、紫外線の基礎知識や日焼け止めの正しい塗り方、さらに日焼け後のケアについて教えていただきました!

知ってると得!紫外線の基礎知識


日焼け止め

正しい日焼け止めの塗り方を教わる前に、まずは紫外線に関する基本的な知識を理解して!

■紫外線の種類

「紫外線は、波長の長さによってUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)の3つに分けられます。UV-Cはオゾン層に吸収され、地表には届きません。つまり、私たちの肌に最も悪影響をもたらすのは、UV-AとUV-Bのふたつです。紫外線ダメージに負けず、健やかで美しい肌をキープするためには、UV-AからもUV-Bからも徹底的に肌を守ることが大切です」(中西さん)

●UV-A

「地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めています。波長が長く、美しく健やかな肌の源である真皮層にまで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくりだす線維芽細胞を傷つけてしまいます。雲や家の中、車の窓ガラスも透過して肌にも到達するため「生活紫外線」とも呼ばれます。UV-Aを浴びると、肌はゆっくりと黒くなり、弾力を失い、シワやたるみといった見た目の印象を大きく左右する肌悩みを引き起こします。」(中西さん)

●UV-B

「波長が短く、真皮には到達しませんが、さまざまなダメージをもたらします。屋外での日焼けの主な原因となるため『レジャー紫外線』とも呼ばれます。たくさん浴びてしまうとヤケドをしたように肌を赤く炎症させるサンバーンや、メラニン色素が沈着して肌を黒くするサンタン、長期的にはシミやシワの原因になります」(中西さん)

■SPF・PAとは

「日焼け止めに表示されている『SPF』と『PA」は、化粧品の紫外線防止効果を示す指標です。それぞれの違いをきちんと理解し、利用シーンや肌の悩みに応じて、日焼け止めを選びましょう」(中西さん)

●SPF

「UV-Bを防ぐ効果を表す数値です。数値は、肌が赤くなる炎症を防ぐ効果の高さを示しています。最大値は50+」(中西さん)

●PA

「UV-Aを防ぐ効果を表す目安です。+の数は、肌の黒化や弾力低下を防ぐ高さを示しています。最大値は++++」(中西さん)

スキンケアのエキスパートが伝授!日焼け止めの正しい塗り方


紫外線に関する基礎知識を理解できたところで、日焼け止めの正しい塗り方をマスターしていきましょう!

■顔・首

美肌を守るためには、日焼け止めをむらなく均一に使うことが大切です。

1.手のひらに適量をとり、顔の5ヶ所(両ほお、額、鼻、あご)に少しずつ置きます。

2.顔のすみずみまで丁寧になじませた後、もう一度同量をとり、同じ方法で重ねづけします。

3.首は、手のひらに適量をとり、数ヶ所にのせ、軽く広げてからなじませます。さらに最後に下から上に向かってなじませます。

■からだ

1.容器から直接肌の上に線状にとります。

2.手のひら全体を肌にフィットさせて、大きく円を描くようにやさしく広げながらなじませます。少量ずつ足したり、一度に多量につけず、塗りムラや塗り残しがないように丁寧になじませましょう。

■塗り忘れの多い部位

髪の生え際、眉間、フェースライン、首や首のうしろ、耳や耳のうしろ、小鼻のわき、からだのわきや側面、サンダルなどを履いている時の足の甲など特に忘れやすいので、注意しましょう。(中西さん)

手を抜きがち?日焼けした日のアフターケア


日焼けどめ
(c)Shutterstock.com

日焼け止めの正しい塗り方はもちろん重要ですが、意外と手を抜きがちだったりする紫外線を浴びた後のケアも大切です。この機会に合わせてマスターしちゃいましょう♪

「紫外線を浴びた後のケアは、まず熱を持った肌を『冷やす』こと。そして次に大切なのが『保湿』です。まずはほてりを鎮めて肌を落ち着かせることを優先し、その後炎症がおさまったら、徐々に保湿を意識したお手入れをしていきましょう」(中西さん)

■炎症がある場合は「冷やす」ケア

「肌が赤くなり炎症が起きている時は、軽いやけどをした状態と同じです。まずは水などで肌を冷やし、ほてりを鎮めましょう」(中西さん)

■炎症がおさまったら「保湿」ケア

「日焼けをすると、角層から水分が失われて肌が乾燥してしまいます。赤みやほてりが落ち着いた後は、化粧水で肌にたっぷり水分を補給しましょう。また、日焼け後の肌は敏感になっているので、化粧水をつける時は強く叩くようにパッティングせず、やさしく丁寧になじませましょう。化粧水をたっぷり含ませたコットンパックもおすすめです。また化粧水の使用量が少ないと、うるおいが十分にいきわたりません。使用量を確認して、適量を守って使いましょう」(中西さん)

■落ち着いてきたら美白ケアで美しい肌を

肌が落ち着いてきたら、いつものスキンケアを美白効果のある化粧水や乳液に変える、美白美容液をプラスする、美白効果のあるシート状マスクを使用するなど、自分に合った美白ケアを取り入れるのもよいでしょう。(中西さん)

 

紫外線に関する基礎知識から、日焼け止めの正しい塗り方、日焼け後のケア方法まで、盛沢山でしたね! だんだんと気温が上がり、夏が近づいているのを感じる今の時期から、今回学んだことを活かしてバッチリ紫外線対策しましょう♡(谷 夏帆)

教えてくれたのは……

中西紘美さん(資生堂グローバルイノベーションセンター主任研究員)
スキンケア商品を中心に数多くのブランド・商品の情報開発に従事。さまざまな分野の肌研究やスキンケア商品を知るエキスパート。現在はアネッサブランド担当として紫外線ケアに関わる商品開発に従事。

 

 

「いまだから大切にしたい、毎日のこと。」Webサイト

https://corp.shiseido.com/jp/company/announcement/

 

 

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