石原さとみ、窪田正孝ら共演者と主演ドラマ現場「ずっと喋ってました」

1月12日スタートの金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系・毎週金曜22時 ※初回は15分拡大)の制作発表&プレミアム試写会が1月9日に都内で開催され、主演の石原さとみさん、共演の井浦新さん、窪田正孝さん、市川実日子さん、松重豊さん、脚本家の野木亜紀子さん、塚原あゆ子監督が登壇しました。

同ドラマは、死因究明のスペシャリスト達が不自然死の謎を解く、1話完結の法医学ミステリー。「不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)」で働く人々の人間ドラマを中心に描きながら、スピード感と爽快感を持って“死”の裏側にある謎や事件を明るくスリリングに解明していきます。

今回、大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の野木さんが脚本を担当。石原さんは、その脚本の面白さに自分は出演していなくても見たいと思ったらしく、「普通のフランクな会話は、のちのち最終回まで繋がるんじゃないかと思うぐらい、とても一つ一つのセリフが重要で面白いので、ぜひそこに注目して楽しんでもらえたらと思います」とアピール。

また1話を見た感想を聞かれ、「台本で読んだ時にグッときたセリフが、そのまま映像でもグッときていて。野木さんの書いた心が、ちゃんと役者さんやスタッフさんに伝わって、それがお届けできてることがすごくうれしい」と笑顔で明かし、「本当に細く練って作られているので、ドラマ好き、ミステリー好きな人にも喜んでもらえると思いました」と胸を張ります。一方、井浦さんは、石原さん演じるミコトが食べ物を黙々と食べるシーンについて言及。「決してそこに何かセリフがのってくるわけではないんですけども、淡々と食べる姿っていうのが、このドラマ全体のテーマでもある“生きる”っていうことを表していて。そこに僕はいたく感動しました」と明かし、「さとみさんが素晴らしい食べ方をしてるんです。余計なことをせず、黙々と食べてる姿が生々しくて、リアルに生きるっていうことが、その食べ方から伝わってきてすごく印象に残りました」と石原さんの演技を絶賛。

バイトとして雇われた医大生の六郎を演じる窪田さんは、「題材として、やはり命を扱うところもありますが、生きることって本当に大変で苦だけれども、命が無くなるまでに何をするのか、どういう死に方をするかとかいうことを考えさせられる瞬間がいっぱいありました」と作品の感想を。

さらに、役柄的に石原さん、市川さんとの3人のシーンが多かったらしく、「さとみさんが食べてるところはもちろん、男性にはない女性特有の感覚と言いますか、この2人のテンポのいい会話を近くで見れたのはすごく新鮮でした」と共演した印象を明かすと、すかさず両横にいる石原さんと市川さんから「へぇ~」と視線が飛び、窪田さんが「なんか、この席いずらいな! 意図があるのかな(笑)」と戸惑う場面も(笑)。さらに窪田さんは、「2人が喋ってる時って、六郎って入れる間がないんです。2人が台本で1、2ページ話した後に一言話すんですが、そこを失敗すると丸潰れになっちゃうんで、その責任が重くて。そういうのも役割なのかなんて思っていました」と明かします。チームワークはよいというUDIラボメンバーですが、中でもムードメーカーは市川さんらしく、石原さんは「実日子さんが笑ったらみんな笑う、実日子さんのテンションで現場の空気が変わるといっても過言ではないくらいです。実日子さんがヨガをし出すと、みんなやり始めるていう(笑)」と現場での様子を明かし、「ずっとハマってたよね?」と窪田さんに問いかけると、窪田さんは「やってましたね」としみじみ。続いて、石原さんは「皆さん、会話が好きので、ここにいないレギュラーチームの皆さんもそうですし、ゲストの皆さんも、ずっと喋ってましたよね、所長?」と、所長役の松重さんにパスすると、松重さんからは「うるさいよ!本当に。監督の話聞いてないからね。僕はまとめきれません!」とボヤキが飛び出します(笑)塚原監督も「大変でしたね、『よーい、はい』までしゃべってましたね」と現場でのエピソードを明かし、その発言中も横で会話を続ける石原さん、窪田さん、市川さんに、「今も松重さんがしゃべってるの聞いてないからね」とツッコみ、3人は爆笑(笑)。そんな中、石原さんが「それを新さんが微笑むっていう(笑)」と明かし、井浦さんは「僕は皆さんを見ながら楽しんでました。演出の中でもダブルトークっていうやり方があったんですが、こっちで自由に言ってる裏で、好き勝手やってる。そこで実日子さん演じる東海林は、一番自由なふり幅を持ってるので、ダブルトークの時もすごい発揮してたし、笑い声が突然聞こえてきてました(笑)」とニッコリ。石原さんは「実日子さんが笑い出すと、ちょっと声量を大きくするみたいな(笑)。それがリアルなんですよね。普段の撮影だと、音声を撮るためにシーンとしてところでの会話が繰り広げられるんですけど、本作ではそれがガヤガヤしてるところでも撮ってくれて。自然にそこにいる人たちの会話が展開されていて、面白かったですね」と、本作ならではの演出方法も明かしてくれました。「1話を作るのにすごい時間をかけまして(笑)。普通の連ドラだと、1話の撮影時って初々しさがあったりするんですけど、台本がどんどん出来上がり、結構バラバラに撮っていたりもしたので、キャラクターが定まった状態で1話に入れました。見ていても自分の中でも恥ずかしくない1話が出来てる感じがします」と自信を覗かせた石原さん。野木さんの脚本を、キャスト陣がどのようにして彩っていくのか、本作の放送に期待が高まります!