年末年始。お盆に並んで「移動」する人が多い時期だと思われます。飛行機はどこも満席でキャンセル待ち、新幹線もうっかり指定席を取り逃した人が並ぶ自由席への長蛇の列。そして高速道路も何十キロの渋滞など、あらゆる「移動」にまつわるニュースが多い季節です。
さて、そんな「移動」の多い時期ですが、あなたの「好きな交通手段」は、なんですか?
マイペースに移動できる車、とにかく所要時間が短い飛行機、価格も早さも安定感ある新幹線、安さではほぼ敵なしの高速バス……それぞれ一長一短があります。
年に何度も、もしくは何十回もあらゆる交通手段を使って全国各地に遠征を繰り返す、遠征好きアイドルオタクたち308名(年間平均遠征回数11.3回)に調査した「好きな交通手段」のアンケート結果、そしてそんな人たちに聞いた交通手段のメリットとデメリットをまとめてみました。
【遠征好きアイドルオタクに聞いた「新幹線VS飛行機、どっちが好き?」各交通手段のメリットとデメリットまとめ】
Q.好きな交通手段はなんですか?
1位 新幹線 56.5%
2位 飛行機 27.9%
3位 車 5.9%
4位 高速バス 5.2%
5位 電車(鈍行) 4.5%
ダントツで新幹線でした。やはりわりと身近な人が多く、手軽に使えますものね。
ちなみに「最もよく使う交通手段」に質問を変えると、このような結果に……。
1位 新幹線 33.1%
2位 高速バス 31.1%
3位 飛行機 23.4%
4位 電車 8.5%
5位 車 3.9%
1位は新幹線のままでキープでしたが、高速バスが「使う」になると急に2位に浮上! やはり年に何度も(人によっては何十回も)遠征をするわけですから、「安さ」を第一優先順位に置いて交通手段を探す人も相当数いそうです。
というわけで皆さんの意見を参考にしつつ、それぞれの交通手段のメリット・デメリットをまとめてみました。
【新幹線】
◆メリット
・そこそこの安定した価格帯。
・ホテルとのセットやJR東海ツアーズなどのパックを探すと、意外と自由度が高く安いものが存在する。また東海道新幹線をよく使う場合は「EX-IC」を調べてみよう。
・予定の便に乗り遅れても次の便がわりとすぐに来て、そちらに振り替えることがいくらでもできるので、気が楽。
・新幹線の駅とその都市のメインの駅はそこまで離れていないことが多く、着いてからの移動が楽。
◆要検討事項
・値段が常に中の上。相当跳ね上がることもないが、そこまで格安になることもない。
・遠方の場合、意外と時間がかかる
◆まとめ
そこそこの値段でそこそこ早く着く。
【飛行機】
◆メリット
・とにかく早く目的地に着く。ちょっと寝ているとあっという間に着く。一度飛行機に乗り始めると「日本って小さいんだな」と思える。
・航空会社や時期によっては、新幹線よりよほど安い。つまりラッキーな時期であれば「早い」と「安い」が両立する。これが何にも代えがたい最大のメリット。
◆要検討事項
・GWや年末年始などの長期休暇、もしくは三連休などに重なると急に高額になる。直前予約も高額なので、できるだけ行くことが決まった瞬間に確保したほうが良い。(LCCの場合価格変動があるのでそこは賭け)
・電車遅延や寝坊などで乗り遅れると死にかける。その後の便に差額で振り替えることや払い戻しができる場合もあれば、ずっと満席のときや航空会社によっては変更不可の場合も。
・空港から市街地から遠い場合が多いので、移動のバス代などを含めると航空券自体は「安い」と思っていても意外と高くつくことも。
・耳が痛くなる、フラフラするなど弱い人は弱い。
◆まとめ
わりとハイリスクだけど超ハイリターン。
【車】
◆メリット
・好きな音楽を流しながら行けたり、動く個室。
・近隣の観光スポットも立ち寄り放題で自由度が高い。
・荷物を車に置いておけるのでコインロッカー要らず。
◆要検討事項
・ガソリン代が意外と高くつく。
・公共交通機関と違う点は「何時に着く」という確証が少ないところ。混んでいる日の日中移動だと到着時間が数時間ずれる可能性もある。
・運転者の場合、お酒が飲めない。どんなに疲れていても数時間はしっかりと意識を保つ必要がある。
◆まとめ
自由度が高い分の代償がある。
【高速バス】
◆メリット
・とにかく安い(回答多数)
・バスで眠れる人なら、寝て起きたら目的地に着いているので、ホテル代と交通費、そして移動時間が一気に浮く
・昼バスの場合、安い上に体にそこまで負担がかからない。
・ライブが終わった後(たいてい夜)に新幹線で帰るとご当地の美味しいディナーが食べられないけれど、夜行バスにしておくとゆっくり遠征ごはんを楽しめる。
◆要検討事項
・あまり眠れない人の場合、次の日1日寝てつぶれることが多い。
・なんだかんだ体が痛くなったり足がむくんだりしやすい。
・連休などでは意外と新幹線と大差ない価格帯になっていることがあるので注意。
・昼バスの場合、自家用車同様、道路状況によっては到着時刻が数時間ずれる場合があるので、ライブの開演時間よりだいぶ前に到着するものにしておかないと危険。
◆まとめ
安さではほぼ敵なし。自分の体質や予算と相談しよう。
【電車(鈍行)】
◆メリット
・わりと安い。青春18きっぷが使える期間であれば最安になることもあり。
・外の景色を見たり、地方ローカル線の空気を味わったり、旅情を楽しめる。
◆要検討事項
・「終点=目的地」ではないことが多いため、寝ていると寝過ごすこともある。何度も乗り換えが必要な場合も。
・地方に行くにつれ本数が減るので、乗り換え・乗り遅れに細心の注意が必要。
・お尻が痛くなりやすい。
◆まとめ
青春18きっぷ最強。時間に余裕があるなら楽しい。
改めて一覧で見ると本当にどこも「一長一短」ですね。
個人的にはわりと「飛行機」派。空港へ行く途中・空港からの移動中のワクワク感、時期によっては安さと早さが両立すること。さらに航空会社によって変わる飲み物のサービス(LCCなどは別途料金ですが)がこれまた美味しいこと……と、総合的に一番好きです。でも昔は離陸する瞬間に怯え続けていたので、昔だったら「地に足がついている」「東北新幹線の車内販売で売っているコーヒーとお菓子が美味しい」「駅からの移動が楽」「具合悪くならない」という理由で新幹線でした。
また、飛行機は予約に慣れてくると「もっと安くとる方法があるのでは?」などと探求心をそそるのもポイントかもしれません……。
遠征好きな皆さんも、旅行に行きたいからちょっと参考にしたくて読んでみた皆さんも、是非何かの参考になりましたら幸いです! 旅が良いものになりますように!(後藤香織)
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