■「こんな会社、辞めてやる!」…でも会社を辞めるとき、どんな書類を出せばいいの?
「こんな会社、辞めてやる!」
そんな思いがよぎった経験、ありませんか?
そうでなくても、ポジティブな理由によって今の職場を離れることもありえますよね。
今まで、漢字シリーズ、理科の実験器具シリーズなど、さまざまな雑学クイズを掲載してきましたが、今回は会社の辞め方に関するこちらの問題です。
「退職届」「退職願」「辞表」の違い、全部わかる?
……あれ?全部一緒じゃないの?
あれでしょ? 会社を辞めるときに出すやつでしょ?
確かにそれはそうなのですが、実はちょっとずつ違うものなのです。
■「退職願」は「お願い」をするもの
まず、「退職願」。
これは、会社との労働契約を解約したいと願い出るための書類です。
退職願を出した時点では、「これから会社を辞めたいと考えています。よろしいでしょうか?」とお願いをして、「いいですよ」という会社側からの返答をまっている段階です。
会社からの承諾をえられてから初めて退職となるため、提出した時点では退職となりません。
また、正式に受理されるまでは「やっぱり会社を辞めないことにしました」と撤回することも可能です。
特に会社からの指定がない場合は「退職願」を提出するようにしましょう。
■「退職届」は「辞めます」と「言い切る」もの
次に、「退職届」。
「お願い」をするものである「退職願」と違って、こちらは会社にはっきりと「もう辞めます!」と意思表示するための書類です。
退職届を出した時点で退職日も言い切るので、受理された時点で退職となります。
また、こちらは一度提出すると撤回できません。
基本的に「退職届」は強い言い方になってしまうため、特別な理由がない限りは避けた方がよいです。
■「辞表」は一般の会社員は使わない
最後に、「辞表」。
ドラマや映画などではよく見かけますが、実生活でこれに関係する人は少ないです。
公務員や、会社の運営にかかわっている役員だけが使うことのできる書類で、一般的な会社員は辞表を使えないので要注意!
ちなみに、辞める理由は色々とあると思いますが、どんな理由であれはっきりと書く必要はありません。
すべて書面上は「一身上の都合により」という表現を用いるように!
なお、IT系の会社に勤めていた知人は、チャットで「辞めます」と伝えたのちに、面談してサクッと退職したようです。
とはいえこれはかなりのレアケースですけど……。
辞めた後も、働いていた会社とはビジネスパートナーとなることもありえます。
なるべく円満な退社をするためにも、迷ったら「退職願」を使うようにしましょう。(薄井大輔)
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