Q.型くずれ、縮ちぢみ、パサつき……おうち洗いには苦い思い出が。要注意ポイントはどこですか?
A.注意すべきは、濡れた状態での取り扱いです!
「何よりも濡れた状態で服に負担をかけることがNG! たとえば、マシンで1分間脱水するときも『30秒脱水→ねじれやくずれを整える→30秒脱水…』と様子を見ながら進めるのがベター。手洗いでもゴシゴシこするのは避け、干す際も重みが一点に集中しないような干し方を心がけて。また素材に合わせた専用洗剤は、洗濯によって繊維から流れ出てしまった成分を補う効果が。素材のよさを保つために取り入れたいアイテムです(中村さん)」
ニットは縮んでしまったら、スチームアイロンの蒸気をあてながら、丁寧に引っ張ってケアしてみましょう!
Q.ニットに食事やタバコのにおいが…洗わなくてもにおいは軽減できますか?
A.風を通す&ミスト消臭で撃退できます!
「しっかりと風を通すことでにおいは気にならなくなります。手早くかつ強力に風を入れられる乾燥機を利用するのも手。ただし、香水をこぼすなどにおいの元が繊維に染み込んだ場合は、洗わないとにおいは取れないので注意して!(古田さん)」
「ミストの力を利用しましょう。アイロンのスチームをあてたり、蒸気を
充満させた風呂場に吊るすだけでもにおいはかなり薄れます。ミストケア後は、風通しのいい場所で湿気をしっかり飛ばすこともお忘れなく(中村さん)」
コンパクトなネットに入れて、乾燥機に入れるのも効果的です!
Q.自宅で洗えないニットをなるべくキレイに保つには何をすべき?
A.こまめなブラッシングと水を使った汗対策を
「こまめなブラッシングで、着用時についたホコリや汚れを落として。ニットへの負荷がかかりすぎない、丸い毛先のブラシを使うのがオススメです。また、気をつけたいのがシミやにおいにつながりやすい汗の付着。ティッシュを裏面に敷き、水を絞った布で上からトントン叩くと、敷いたものに汗による汚れを移せます。濡れ&摩擦のコンボは傷みの原因。揉も んだりこすったりしてはダメですよ(古田さん)」
Q.クローゼットにしまうときは「吊るし」「たたみ」どちらが正解?
A.どちらも正解!使い分けを大切に
「きれいにたたんでついたシワなら、着ている間に自然と伸びて消えていくので安心して。吊るす場合は、なるべく肩に厚みのあるハンガーを利用してあげましょう(中村さん)」
「自重による伸びが気になるニットはたたみ、シワができやすかったり戻りにくそうな薄手ニットは吊るして保管を。また、保管場所に防虫剤を入れるときは、洋服に触れないよう注意。ごく稀ですが、化学反応を起こして変色の原因になってしまうことが…(古田さん)」
こまめに汚れを落として綺麗に着るだけで、他人からの見え方も全然違います! 正しいケア知識を身につけて、ニットのおしゃれをもっと楽しみましょう♪(松本美保)
★詳しくは『Domani』2016年11月号(小学館)に掲載
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