様々な恋模様に胸キュン♡D-BOYS×実力派俳優の抱腹絶倒、本格コメディ!

「こんなに笑えるシェイクスピアは初めて!」と、好評を博した青木豪さん演出のオールメールDステ第3弾『お気に召すまま』が、今秋、全国3都市で上演!

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今年は、シェイクスピア没後400年。

構想3年、Dステシェイクスピアシリーズ『ヴェニスの商人』(2011年)、『十二夜』(2013年)に続き満を持して上演する今作は、シェイクスピア喜劇の中で“いちばん幸福な物語”とも言われています。

ハッピーストーリーとはいえ、「シェイクスピア」と聞くだけで「難しい」と敬遠してしまってはもったいない! 俳優集団D-BOYSの面々に、松尾貴史さん・石田圭祐さん・鈴木壮麻さんら個性あふれる実力派俳優を迎え、抱腹絶倒の本格コメディに仕上がっています。

各々の事情でやってきたアーデンの森で、軽妙酒脱な恋模様に彩られながら、権力争いや兄弟の確執ものりこえたどりつく真実の愛を描いた作品なのですが、『お気に召すまま』には、現代のさまざまな恋愛に通じる要素が満載!

■外見に惑わされるなかれ
■追う恋より、追われる愛
■運命の出会い
■魔がさす恋……?

本番直前の稽古場より、シェイクスピア作品初心者でも楽しめるよう、物語をおさらいしながら、個人的に気になったポイントを見どころとしてご紹介していきます。

 

┃『お気に召すまま』の見どころ&気になるキャラ紹介

コメディとはいえ、やはり登場人物の関係性は事前に把握しておいたほうが、より作品を楽しめます。しかも、本作では“一人二役”を演じているキャストもいるので、一幕と二幕で登場人物がごっちゃにならないためにも、おさらいはマストです。

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(オーランドー[左]/柳下大さんは、目の前にいるのが“男装”したロザリンド[右]/前山剛久さんだと気づかずに……)

 

フレデリック公爵(松尾貴史)は、兄である前公爵(松尾貴史/二役)を追放して地位や財産を奪いながらも、兄の娘・ロザリンド(前山剛久)は宮廷に残していました。ロザリンドと従妹である、公爵の実娘・シーリア(西井幸人)とは、まるで本当の姉妹のように仲良く暮らしています。

同じころ、サー・ローランド・ド・ボイス家の三男・オーランドー(柳下大)は、長兄・オリヴァー(三上真史)からの過酷な扱いに爆発寸前。

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ある日、オーランドーはレスリング大会で、レスラー・チャールズ(加治将樹)に勝利し優勝。そこで見物していたロザリンドと運命的な出会いを果たすのです。

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(左:レスラーのチャールズ役、加治将樹さん、右:オリヴァー役の三上真史さん)

 

そんなことがあってすぐ、公爵から突然追放されてしまったロザリンド。“男装”して身分を隠し、姉妹のように暮らしてきたシーリア、道化のタッチストーン(牧田哲也)を連れ、父である前公爵が暮らすアーデンの森へと向かいます。

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(こちらは男装前。ロザリンドの“男装”が物語をさらに面白く、そしてハッピーエンドへと導いてくれるのですが……詳しくは劇場で!)

 

一方のオーランドーも、長兄の嫉妬を危惧した召使いのアダム(石田圭祐)とともに邸を離れます。たどり着いた先で、旅人のジェイクイズ(加治将樹/二役)や貴族のアミアンズ(鈴木壮麻)を従えた前公爵(ロザリンドの父)に助けられます。

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(ロザリンドへの想いを森の中のあちこちに記していくオーランドー。これは劇場で観客も一緒に楽しめるひと幕になっています)

 

男装したロザリンドは、羊飼いのシルヴィアス(大久保祥太郎)と女羊飼いフィービー(山田悠介)、田舎娘のオードリー(遠藤雄弥/二役)やウィリアム(石田圭祐/二役)たちの恋愛騒動に巻き込まれながらも、ついにオーランドーと再会!

男装しているのをいいことに、ロザリンドはオーランドーに“同性”として近づきます。

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(とはいえ、恋する女子が大好きな彼を目の前に、平然を装いつつ恋のレクチャーをするのですから……“恋する乙女”の葛藤が漏れまくるロザリンドが本当に可愛い!)

さて、森に集まる人々を巻き込んだ、ちょっとおかしな恋物語が迎える世界一ハッピーなエンディングとは──?

 

一幕では、人間誰しもが胸に秘めていた不平不満、不安が表面化し、ちょっとしたことがきっかけで物語が大きく変わっていきます。「きっと変わらない」と思っていたそれぞれの毎日に変化が訪れるのです。

そして二幕では、運命のいたずらに翻弄されながら、最後には、ロザリンドの“賭け”に全員が一本取られる。でも結果として、それがハッピーエンドへと物語を向かわせていくのです。

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かなり濃いキャラクター(&キャスト)がそろっているのですが、なかでも個人的に気になったキャラクターがいます。それは、シーリアとシルヴィアス。

いつもロザリンドの隣りにいて、オーランドーとの恋の行方を見守るシーリア。背も小さく、顔もまるっとふくよか。背が高くシュッとしたロザリンドとは真逆。この対比もすごく面白いのですが、なによりシーリアのキャラクターがいい!

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(左から、ル・ボー/延臣役の遠藤雄弥さん、シーリア役の西井幸人さん、ロザリンド役の前山剛久さん)

 

お嬢様……というより、ちょっぴり“あざとさ”ももちあわせた、いわゆる「ぶりっ子」に近いタイプ。と書くと、居候のロザリンドをいじめるキャラ?と思われそうですが、そんな素振りは一切なく、誰よりもロザリンドのことを想い、優しさと一生懸命さにあふれている。すべてにおいてとにかく愛すべきキャラなんです。

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くるくると変わる表情は、稽古中のノーヘアメイクでも十分「女の子」でしたが、ヘアメイクを施し、衣装を着たらどうなるのか……楽しみと(目が離せなくなる)恐怖も。とにかくシーリアの“上目遣い”、必見です。

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そしてもうひとり、羊飼いのシルヴィアスがとにかく純朴で熱い! 「幸せになりたかったら、自分が好きな人ではなく、自分を好きでいてくれる人を選びなさい」なんて時代もありましたが、まさに無条件で“自分のことを想ってくれる”存在。あまりの一途さに、全力で応援したくなるんです。

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大好きなフィービーは一向にシルヴィアスに気持ちが向く気配はないのに、フィービーのためなら自分以外の男へのラブレターだって届けちゃうぐらい。周囲から「諦めろ」と言われて見せるシルヴィアスの“ベソかき顔”が頭から離れません……。

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(アーデンの森で誕生したこのカップルは、かなり強烈なキャラクター!)

 

本作では頭を悩ます難しい感情なんか一切なし。シェイクスピアが生きていた400年以上前の世界の人間ドラマも容易く理解できてしまうような……とにかく、笑って笑って、胸がキュンとする。そんな作品です。

Dステシェイクスピア3部作の中で最も格調高く、最も笑える本格的喜劇、Dステ19th『お気に召すまま』、10月14日初日開演です!(さとう のりこ)

Dステ19th『お気に召すまま』
作:W・シェイクスピア

【翻訳】松岡和子
【演出・上演台本】青木豪
【出演】柳下大、石田圭祐、三上真史、加治将樹、西井幸人、前山剛久、牧田哲也、遠藤雄弥、松尾貴史、鈴木壮麻、大久保祥太郎、山田悠介  ※台本の登場順
■公演日程
2016年
10月14日(金)~30日(日)@東京・本多劇場[全18公演]
11月12日(土)~13日(日)@山形・シベールアリーナ[全2公演]
11月19日(土)~20日(日)@神戸・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール[全3公演]
*チケット料金は会場によって異なります。

 

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