■タイ北部:ゲーンハンレー「ほんのり甘いミャンマー風ポークカレー」
200年以上前に、ミャンマーからタイ北部に伝わった煮込み料理が元と言われています。よく煮込んだ豚バラ肉と千切りの生姜が入ったカレースープ。日本のカレーと味が近いのも特徴的。
■タイ東北部:ゲーン・パー「大自然が生んだ野生的なカレー、別名“森のスープカレー”」
名前のイメージから「タイ野菜が沢山はいったヘルシー系」を想像しますが、実はチキンもたっぷり入るし、ココナッツミルクが入らないため、タイハーブと唐辛子の味わいがストレートに出てきます。辛いカレーを食べたい日にオススメです!
■タイ中部:ゲーン・テーポー「トムヤムクン発祥の地、酸味が癖になるクリーミーカレー」
名前の由来は淡水魚からきています(最近では、代わりに豚肉を使用するのが定番化してきているそう)。空芯菜(クウシンサイ)が入るのが特徴的で、クリーミーさの中にも、タマリンド汁、こぶみかんの葉による強い酸味があります。クセになる一品です!
■タイ南部:ゲーン・マッサマン「多文化地域が生んだ、世界一美味しいイスラム風カレー」
酸味、甘味、辛味、コクが絶妙なバランスのイスラム風カレー。イスラム教徒(ムスリム)から伝来したことから、イスラム教の食の規律に従って、主に鶏肉、牛肉や羊肉などで作られます。
『CNNGo』により知名度が一気に上がったマッサマンカレーですが、紹介される前までは、タイ南部のイスラム教徒たちが食べていた南部料理で、タイ全土での知名度は意外にも低かったようです。
ちなみに「マッサマン」というのは、タイの方がイスラム教徒を呼ぶときの「Musliman/ムスリマン」が変形した言葉だそう。
タイは縦に長い地形。同じ国でも距離が遠いことにより、「タイカレー」は地域によって、味も見た目も全く違うものになったのです。これは本場で食べ比べしてみたくなりますよね!
タイ国際航空では、本格的なカレーが機内食で食べられるので、日本を飛んですぐに食の旅行が満足できるそう。春やこれからのゴールデンウィークの旅行先の候補として、「タイ」を考えてみるのも良いかもしれませんね。(かすみ まりな)
情報提供元:タイ国際航空
写真提供元:タイ国政府観光庁(Tourism Authority of Thailand)
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