花の98年組歌姫、aikoと椎名林檎が輝きを失わない理由って?

■遊び一切ナシ! どこまでもセクシーな孤高のカリスマ・椎名林檎

aikoが作り出した温かい空気の中に登場したのは、女帝・椎名林檎。

ホーン隊のファンファーレに呼び込まれた彼女は、赤のミニドレスに、ゴージャスな王冠&ネックレス、そして赤ハイヒール。名うてのバンドメンバー(みんな黒い正装でカッコイイ)を引き連れて演奏するのは、英語詞のジャジーな隠れた名曲『マヤカシ優男』。

そこから畳みかけるように、ライブではめずらしい過去曲『真夜中は純潔』、オリジナルよりもややピッチ早めなので踊れる仕様の『殺し屋危機一髪』を披露。バンドの迫力もさることながら、それに一歩も負けないフロントの椎名林檎のオーラと歌声に、会場はピンと張り詰めたような雰囲気に―――。

RN1_4153_rs[1](C)テレビ朝日ドリームフェスティバル2015

さらに間髪を入れず、今年スマッシュヒットを記録した『神様、仏様』と、初期東京事変の名曲をまったく新しいアレンジで響かせた『御祭騒ぎ』を歌い、決して大きなアクションではないけど、手旗で会場を煽る歌姫。ラテンなリズムを引きずって演奏されたのは、こちらも記憶に新しいヒット曲『長く短い祭』。浮雲(G)との息の合った掛け合いは、ミュージカルの大団円を見ているような、派手で計算された演出でした。

そしてライブも終盤、トレードマークとも言える拡声器を握って歌い始めたのは、東京事変のデビュー曲『群青日和』。往年のファンたちも大歓声! さらに曲の途中でギターを持ち、ロックなテンションのまま、曲を途切れさせることなく、ラストナンバー『NIPPON』へと流れ込んで終了。一切のムダのないステージに、もっと見ていたい!とつい思ってしまうような、堂々としたステージを繰り広げました。