WI これから、どのような『CanCam』をつくっていきたいですか?
塩谷 王道なことを恥ずかしがらずにやっていきたいです。「王道ってかっこ悪い」とか「恥ずかしい」と思うこともありますが、20年近く編集の仕事をしていると、「王道を正々堂々と恥ずかしがらずにやることも必要だ」と思うようになりました。もちろん「はずし」の要素も必要ですが、王道があった上での「はずし」かな、と思っているので。それは恥ずかしがらずにやっていきたいですね。
WI 塩谷さんが考える、「『CanCam』の王道」とは、なんですか?
塩谷 かわいい、ピンク、キラキラ、一生懸命……。それが世間の『CanCam』のイメージであり、王道ですよね。このご時世、「確固とした『イメージ』を持っているってすごいことだし、そのイメージに乗ったほうがいい」と、思います。「かわいい服が着たい!」と思ったときに、「じゃあ『CanCam』を読もう」と言ってもらえる雑誌になりたいので、その王道を突き詰めていきたいです。
WI まさに、『CanCam』は、「かわいい!の日本代表」と言っても差し支えない雑誌ですしね。
塩谷 「かわいい」という言葉は、すごく日本らしくて強い言葉です。これからの時代、「かわいい=『CanCam』」というイメージは武器にしたほうがいい、と、一周回ってそう思っているので、しばらくはそれに忠実でいたいですね。時代によって、さまざまな「かわいい」がありますが、その時代時代の「かわいい」を突き詰めていって、「今の時代のかわいい、は、『CanCam』を見ればそこにある」といった……そんな「ジャパン・ウェイ」ならぬ「『CanCam』・ウェイ」を強化していきたいです。
約34年もの長きにわたって、さまざまなその時代の「かわいい」を提案し続けてきた雑誌、『CanCam』。塩谷新編集長のもと、さらに「かわいい」をつきつめていく『CanCam』は、いったいどのように変化していくのでしょうか……?
『CanCam』は毎月23日前後の発売です。変わりゆく『CanCam』、変わらない『CanCam』を今後もお楽しみに!(後藤香織)
★前編はコチラ→ CanCamに新編集長就任!女性ファッション誌のリアル【前編】
『CanCam』2015年12月号(小学館)
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