
「え!? こんなに安いの?」
海外旅行を検討するとき、最初にチェックするものといえば…航空券。チケットを探していると、直行便よりもはるかに安い「乗り継ぎ便(トランジット)」を見つけて驚いたことはありませんか? 多くの場合、価格は直行便の1/3〜半額以下。
でも、乗り継ぎと聞くと、「疲れそう」「時間を有効に使えないんじゃ…」と心配になる人も多いはずです。しかし、実際には安く観光できるほか、「むしろ自分の理想のプランに柔軟に対応しやすい」なんてメリットも!
そこで今回は、これまでヨーロッパを中心に13カ国を旅してきた筆者が思う「直行便と乗り継ぎ便のメリット・デメリット」をご紹介します♡ 特に、次の夏休みに海外旅行を検討中の方、必見です!
圧倒的な価格と柔軟さ。「乗り換え便」のメリット
圧倒的に安い
まずはメリットから。最初に、トランジットする場合とそうでない場合ってどのくらい違うの? という点を検証していきます。
↓が、半年後の2026年9月の東京→イタリア・ミラノ行きのフライト。
【直行便】
【乗り換え便】

ANAだと片道29万円もしますが、なんと韓国で一度乗り換えをするだけで、1/3以下の価格で旅行できちゃう。往復でも20万以下でヨーロッパに行けるんです♡
ちなみに、乗り換え便の上の便はトランジットに2時間の猶予しかないため、下のほう(8時間の余裕あり)をおすすめしましょう。筆者の場合、2〜3時間の遅延は起こりうるとみて、最低4時間は乗り換えに余裕をみるようにしています。
こうみると、確かにフライトに多くの時間を取られてしまうのは事実ですが…実は「乗り換え便」には、隠れたメリットも多いんです! 以降、そんな時間的なデメリットを上回るメリットをご紹介します。
普段なら行こうと思わない国も! トランジット先を観光できる
筆者はトランジット=タダでもう1カ国旅行ができるフライトだと思っています。たとえば、先月筆者は3週間のヨーロッパ・トルコ周遊を経験。その際、中国・上海乗り換えの「中国東方航空」を利用しました。上海での搭乗までの間に8時間ほど時間があったため、6時間ほどで上海を観光!

早足で観光したこともあり、6時間で有名なスポット3箇所を回ることができ、本場の中華も満喫♡ 確かに旅のメインはヨーロッパだったのですが、上海で見た景色が思いの外、旅で最も印象的だった景色のひとつに!
↓上海トランジットの記録はここから
トランジット先も観光したおかげで、ヨーロッパからアジアにかけて大移動したな…という感覚! 食・観光地共にとっても素敵な場所だとわかったので、今では中国が次、最も行きたい行きたい国になりました♡
トランジット先で休憩できる
↑写真は帰りに利用したウズベキスタンのラウンジ
トランジット=旅行先が増えるところがメリット、とお伝えしましたが、逆に体を途中でゆっくり休められる点もメリットのひとつ。
確かに、時間的には圧倒的に直行便の方が早く着きます。でも、飛行機であまり眠れないという方にとっては、15時間以上のフライトをほとんど寝られないまま機内で過ごすのは、かなりしんどいはず。
筆者は飛行機でも比較的寝られるタイプですが、それでも15時間半ほど同じ座席に座り続けていると、膝は伸ばせず血行が悪くなるし、肩や腰もバキバキ。トイレに行くにも周囲に気を遣うし…降りた後の疲労感が半端ないことに。

一方で「乗り換え便」なら、フライトの時間が分散されるのがいいところ。乗り換えまでの間ラウンジや搭乗口付近の椅子に横になったり。この間しっかりと休めれば、次の長時間フライトで思うように眠れなくても、体力をチャージできます!
目的地の街にダイレクトに行ける
実は「直行便」って、首都発着のフライトに限定されがち。行きたい街に直接行けるとは限らないのです。
例えば、「イタリアの中でもベネチアに行きたいな」と思っても、基本的に日本からベネチアへの直行便はありません。

日本からイタリア間で直行便が飛んでいるのは、ミラノ(ANA)とローマ(ITAエアウェイズ)のみ。そのため直行便を使う場合は、まずミラノやローマも観光のスケジュールに入ることになり、そこからベネチアへは陸路で移動することになります。
その点、乗り換え便ならルートの選択肢がぐっと広がる! 乗り換える都市によってさまざまなフライトがあるため、目的地の街まで直接飛べるケースも少なくありません。
実際、筆者の2月の旅行では、東京・成田→中国・上海→イタリア・ベネチアへと移動。「乗り換え便」を選んだことで、目的地であるベネチアへ直接向かうことができました! 陸路での移動は駅の中で迷いやすかったり、万が一遅延したときの対処など、意外と神経を使う場面も多いもの。飛行機で目的地の街まで直接アクセスできる乗り換え便を、あえて選ぶというのも賢い方法です。
出発日と時間が柔軟
そしてそもそも、「直行便」は1日1本しか運行していないということも珍しくありません。そのため、出発時間が限られてしまうケースも。
一方、「乗り換え便」は多種多様な選択肢があるのもメリット。アジアで乗り換えてヨーロッパへ行くと仮定。やはり2本目の長距離を移動するフライトに関しては、ある程度固定されています。
それでも、日本から乗り換え先までは様々な時間帯から選べることが多く、出発スケジュールを調節しやすいんです。家から空港までの距離が離れているという人は、朝便を避けてゆっくり出発することもできるし、アクティブに旅行したい人は仕事終わりに直接夜便に乗ったりなんてプランも可能!
乗り換え便なら、自分の生活や旅のスタイルに合わせて出発時間を選べますよ♡
対策しておきたい! 「乗り換え便」のデメリット
ここまでメリットをたくさんご紹介してきましたが、やはりデメリットがあるのも事実。そこで今回は、想定されるデメリットと対処法を合わせてご紹介します。
トランジット先でトラブルがあった場合、帰国が大変
例えば、1番起こりうるのは悪天候による遅延や欠航。とくに国際線の場合、遅延は頻発します。筆者の場合、成田→上海の便が2時間遅延してしまい、同時にトランジットの時間も2時間短縮に。間に10時間近くの余裕を設けていたため、全くヨーロッパへの便に影響はなかったものの…ギリギリの便を取っていたら、最悪上海からヨーロッパへの便を逃していた可能性も。
また、急遽現地での災害・政治問題といった予測不可能のトラブルが起こる可能性もあります。こうした危険を防ぐため、なるべく事前に自己都合キャンセルのオプションをつけておくと、遅延・結構が予測される状況になったとき、いち早く次の手を考えられるので安心です。
シャワーを丸一日浴びられない

やはり、日本人からするとトランジットを含めた25時間ほどの間、一度もシャワーを浴びれないというのは大きなストレス。そして、最終目的地までの長距離フライトの到着時間が早朝だった場合、ホテルにチェックインすることもできず、丸2日シャワーを浴びられない…なんてことも(実体験)。体が清潔じゃないとなんかちょっと自分で気になってしまい、テンションも上がらないですよね。
そこでおすすめしたい裏ワザは、旅行を決めた時点で、国内を含め、事前に何かしらの予約を3つ以上Trip.comで行い、完了させておくこと(→プラチナ会員になる)。これだけでラウンジが無料で使えます。
筆者的には、海外旅行ではもはや外せないアプリのひとつがこれ。Trip.comでホテル・航空券・アクティビティなど3つ以上の予約(利用完了)をすると、ラウンジが2時間無料になるんです♡ そのため、行きでラウンジを取っておき、シャワーまで済ませておけばフライトも不快感ナシ! 現地でスムーズに観光もできちゃいます。
注:単に「予約」だけじゃなく、宿泊・利用を「完了」させておく必要があります! そのため、ラウンジを使いたい旅行の“前”にその他の旅行・外出をTrip.com経由で済ませる必要ありです。ラウンジの利用はTrip.com経由で直前に追加もできるので、間にあわなかった場合には帰りのフライトで使うのも◎
機内アナウンスを聞き取るのに苦労する
日本を出発する便に関しては、海外便であっても日本人の添乗員さんが乗っていることも多く、それほど苦労しないのですが…。トランジット先から出発する便や、帰国時の便に関しては現地の言語→英語の順でアナウンスされるので、その都度ちょっと待たなければなりません。風が強く飛行機が揺れたときや、なかなか出発しない、着陸しない、といったトラブルが起こった時には少しハラハラすることに。
直行便のメリット
とにかく時短できる
やっぱり、観光地にとにかく早く着く点は何物にも代え難いメリット。「仕事が忙しく休みが限られている」「少ない日数で最大限楽しみたい」という方にはやはり直行便がピッタリです。たとえば、東京→ロンドンや東京→イタリアの距離も、13〜16時間ほどで到着。一度のフライト時間は長いけど、飛行機に乗り込めば、次降りた時にはもう目的地という点は、旅慣れてない人にとっては本当に心強い…! セールを利用したり、遅くとも半年前に予約を完了しておきましょう。筆者の場合は、半年前にチケットを取り、東京・ロンドンの往復を27万円ほどで取ったことがあります。
一度は聞いたことがある大手航空会社が多く、安心感◎
日本発着の直行便を運行しているのは、基本的に日本、または目的地の国を代表する大手航空会社。飛行機の遅延・欠航時のサポートも充実してるため、安心感があります!
とくに日本の航空会社ならJALやANAが直行便を運行。機内では日本語の案内も多く、英語に自信がない人も機内アナウンスを聞き逃したりする心配が少ないのがうれしいポイント。
また、あらゆる航空会社に乗りましたが、ANAやJALの丁寧な機内サービスはやっぱり印象的。どんなときも笑顔で対応してくれたり、ドリンクのおかわりに快く応じてくれたり、機内食を配布時に寝てしまっても後から声をかけてくれたり…こうしたきめ細やかなサービスは、各国最大手の航空会社でも、なかなか他では見られないと感じています。
ロストバゲージの心配が少ない

乗り換えのある便だと、たとえスルーバゲージ(乗り換え先で自ら荷物を引き取り、再度預ける手間がない)の便であっても、やはり人の手で荷物の入れ替えをするぶん、ミスも起こりがち。
実際に友人はスーツケースが別の空港へと送られてしまった結果、数日間代えの服なしで過ごすことになったそう。
筆者自身も、ヨーロッパ周遊中に乗ったフライトでいつまで待っても自分のスーツケースがターンテーブルに出てこない…という経験が。探してみると、なぜか別の目的地に送られる荷物の中に紛れており、間一髪ロスバゲを防ぎました!
特に海外ではこうしたトラブルもあるので、日本で荷物を預けたあと途中で出し入れがない直行便は、ロスバゲの可能性を抑えやすい点でも魅力的。
旅程を情勢に左右されにくい
これまで、ヨーロッパ行きの場合、特に格安で買えるフライトは①韓国・中国経由②中東経由の主に二つ。でも直近の情勢から、中東経由の多くのフライトが運行見合わせとなり、今も先行きが不透明な状況。
実際、カタールのドーハやUAEのドバイ経由はこれまで定番のルートでしたが、旅行先の国から出国できなくなるというトラブルも多発しています。
こんなことは通常ならほとんど起こりません。でも、またぐ国が増えるほど、情勢によって影響を受けやすいのも事実。その点、直行便は渡航先以外の国の情勢についてそれほど気にする必要もなく、シンプルに旅程を組みやすい!
結局、「直行便」と「乗り換え便」それぞれどんな人におすすめ?
ここまでご紹介したメリット・デメリットを踏まえ、筆者の考えるそれぞれのフライトをどんな人におすすめしたいか? という点に関しては、
直行便
・仕事が忙しく、時間がない人
・金銭的に余裕がある人
・海外旅行に不慣れで、英語が苦手人
・周遊ではなく、大都市一箇所に滞在予定の人
乗り換え便
・時間がある人
・ヨーロッパや北米など、直行便でも10時間以上かかる国に行く人
・ある国の特定の街に観光に行きたい人
・数カ国周遊を予定していて、なるべく安く行ける国に最初に行ければいい、という柔軟な旅程の人
率直にいうと、個人的には乗り換え便を推しています。もっとも大きな理由は、やっぱり圧倒的なコスパ。その上トランジット先での過ごし方は多種多様なため、体力に自信がある人は観光、ない人はラウンジを取って休んだり、椅子に横になったりと、自分に合った過ごし方ができます!
海外旅行、とくにヨーロッパは、一度は行ってみたい国がたくさんあるけど、お金もかかるしちょっとハードルが高いな…と思っていた方も多くいるはず。でも乗り換え便をうまく使いこなせるようになれば、費用を圧倒的に抑えられるほか、これまで縁のなかった国もおまけに旅行できたりと、メリットがとっても大きい手段! 今回の記事が、乗り換え便を使うか迷い中の方々にとって、少しでも参考になれば幸いです♡ (Ami)
東北出身、都内の大学に在学中の現役大学生ライター。2024年に半年間、イギリス・ロンドンに留学。これまで14カ国を旅行し、ヨーロッパ周遊の旅経験など、海外ネタにも詳しい。月30冊は漫画を読むほどの漫画好きで、美術館巡りや図書館巡りにもお熱な文系女子。
無印良品とカルディのパトロールが習慣。最近の目標は「頑張らない自炊」。
あわせて読みたい




