「雪=ロマンチックは幻想」「雪の日はむしろあったかい」雪国あるある12選!

皆さんの地元では、雪は降りますか? 北海道・東北地方を転々としてきた筆者は、人生の長時間を雪国で過ごしてきました。雪国といえば、冬場はあたりが真っ白な雪に包まれ、子どもは雪遊び、クリスマスも決まってホワイトクリスマスを楽しめる…そんなイメージを持っている方もいるのではないかと思います。あながち間違いではないのですが、もっと面白い雪国文化、たくさんあるんです!

今回は、雪国生まれの方なら共感必至のあるある12選をお届けします♡

雪が降る日=暖かい日扱いになる

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「え? そんなことある?」と困惑中の方もいるはず。でも確かに暖かいんです。雪が降る日の気温って、大体氷点下5度くらいまでのことが多く…も〜っと寒い時は雪ってあまり降らないんですよね。「これが正解!」と言えるような理由は不明なのですが、日が反射するとか、湿度が高くなるからとか、そんなよう理由が言われています。「今日は雪が降ってるからそんな寒くないね〜」って会話、ガチであります

雪のせいで日焼けする

雪って真っ白なのでとっても光を反射するんです! スキーやスノボをやる方はご存知かもしれませんが、1日遊んだ後は日焼けで顔が真っ赤になっていたり、マスクをつけていない部分だけ焼けちゃったなんてことも。雪国では冬場も日焼け止めが必須!

玄関が二重扉になっている(風除室)  

東京をはじめとした首都圏では全然見かけないのですが、特に北海道や日本海側の雪国では、一軒家の玄関が二重になっているんです。

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↑そう、こういうの!

「風除室」というのですが、寒すぎる外気が玄関ドアの隙間から侵入してくるのを防いで、部屋の気温を一定にしてくれたり、大雪が降った日にドアが凍ってしまって開かない! なんてことを防ぐためのもの。

ほかにもゴミ出し前のゴミを置いといたり、みかんとかりんごとかの冷暗所保管の果物を箱ごと置いたりと、結構使い道あります。

除雪車の音で冬は寝不足

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なんだか眠れないな…と深夜まで起きてしまった日。遠くから「ゴゴゴゴ…」という音が来たらもう絶望。積雪1mとか、ものすごい量の雪が降った日の夜に家の周りの雪を一掃してくれるありがたい除雪車。でも、結構音が大きくて…! その日は若干寝不足になる。雪国の冬の風物詩です。

ホームセンターの一番目立つところに大量の雪かきスコップが並んでる

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雪国育ちからすると、関東圏のホームセンターに雪かき用のスコップが売ってないことに衝撃。

実はスコップって結構いろんな種類があるんです。「鉄製の硬いスコップ」は氷になった雪を割ったり運んだり

「ダンプ」と呼ばれる大きなスコップは、一気に雪を運ぶのに便利。↓

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早朝、玄関ドアの前や自宅の駐車場の前に積もった雪を一掃しないと通勤や通学ができないので、朝から汗だくで雪かきなんてことも日常茶飯事。雪国の冬、大変です…!

東京の積雪ニュースを微笑ましく見る

積雪1cmで電車が止まり、JRが大混乱になる東京。雪国に住んでいたときは、とても微笑ましく見てました。いや、すみません。内心「ふふん、その程度で(東京の方、ごめんなさい)」と、余裕の気持ちです。上京すると、その大変さがよくわかるんですけどね…!

雪国の民は「積雪1mを記録!」とニュースで見ると、「来たか…今年も…」と、戦に備える武士の顔になります

冬にミニスカなんて履けっこない

雑誌やインスタなどに掲載されているかわいい冬服。ミニ丈のスカートや、デコルテが開いたニット、キャミ&ざっくりニットの合わせなど、冬だからこそできるオシャレってあるじゃないですか。でも、雪国では寒すぎる&四方八方から降ってくる雪の冷たさに耐えられないために、大体の人は諦める。大抵の冬のオシャレ服って、東京くらいの気温を参考に作られている気がする…(泣)。だからこそ、オシャレは我慢の気持ちでそれに抗う雪国のミニスカJK、胆力が半端ない…!

「雪=ロマンチック」なんてことない

〈理想〉

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〈現実〉

コレ。↓

「ホワイトクリスマス」と呼ばれるように、しんしんと降り積もる雪ってなんだかロマンチックで、どこか暖かいような…そんな雰囲気、感じますよね。一晩中雪が降った日の早朝、足跡ひとつない新雪を見たときは流石にちょっと感動(多くは絶望)するのですが、雪国にとっての現実は…べちゃべちゃして歩くたびズボンに撥ねたり、泥と混じっていたり、一瞬でヘアセットを無にするする存在…。

歩道がどこだかわからない

基本的に大きな道路には除雪車がしっかり入ってくれるので、道路はアスファルトが見えていることもあるのですが…本格的に雪が積もるようになると、車線が見えづらくなったり、道路と歩道の区別がわからなくなることも。除雪車が道路を除雪するとき、歩道側に雪が押しやられることになるので、そもそも自然と歩道に雪が集まるんですよね。大きくもないけどほどほどに車通りも人通りもある道路が一番怖い。歩道も見えないので、もちろん横断歩道もない。

まつ毛に雪が積もりがち

普通に顔にも雪がかかりまくりなので、歩いてたらまつ毛に積もってくる。好きな人に「まつ毛に雪ついてるよ(すっと手で拭ってもらう)」なんて、雪国特有の胸キュンイベントがあるとか、ないとか…。

冬の田んぼや公園は除雪場に利用される

冬になると街から公園が消えます。なぜなら、行き場のない雪は自分でどこかに運ばなくてはならず、その場所が必要だから。住んでいる地区ごとに、家の周りに積もって邪魔になった雪を自由に持っていくことができる「雪寄せ場」なるものがあるんです! 公園ではなくとも、地域に空き地がある場合はそうした場所になることも!

GWくらいまで雪が残っていることがある

卒業式は雪、なんなら入学式も雪。雪国育ちにとって、「入学式に桜」とはドラマの中の話だったりする。まだ桜咲いてないことがほとんどだし、道路にちょっぴりいつまでも溶けない茶色い雪の塊があったりする。ちなみに、豪雪地帯では、GWまでスキーができる場所もありますよ!

 


雪国育ちの方、共感したあるあるネタはありましたか? 地域や積雪量によっても異なると思いますが、雪国での生活って、良くも悪くも本当に雪ありきの暮らしになりますよね。普段は首都圏や雪の降らないエリアに住んでいても、帰省のタイミングで雪を懐かしく思ったり、記憶が薄れていて逆に新鮮に感じたりということもあるはずです。雪に馴染みのない人にとっては、「そんなことある?」と驚いちゃうような内容もあったのではないでしょうか! ぜひこの冬、一度雪国への旅行で雪のある暮らしを体感してみては? (Ami)

Ami 
東北出身、都内の大学に在学中の現役大学生ライター。2024年に半年間、イギリス・ロンドンに留学。ヨーロッパ周遊の旅経験など、海外ネタにも詳しい。月30冊は漫画を読むほどの漫画好きで、美術館巡りや図書館巡りにもお熱な文系女子。
無印良品とカルディのパトロールが習慣。最近の目標は「頑張らない自炊」。